- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041109045
作品紹介・あらすじ
最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】
感想・レビュー・書評
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山白朝子さんの 異世界との間の短編集8編
「世界で一番、みじかい小説」⭐︎4
しばらく前になりますが、ブグ友達に
この作品の妻に似ているとされていました
この冷静さに似ているのなら光栄です
「首なし鶏、夜をゆく」 ⭐︎3
最近食用の鶏が首を落としただけでは死にきれない場合の処理をネットで読みました
作家さんもいろんなことから着想されるんでしょうね
可愛がっていた鶏と同じように殺される女の子の悲しいお話
「酩酊SF」⭐︎3
なるほど、そちらでしたか
もの悲しいSF
「布団の中の宇宙」
運命の恋アンソロジーで既読でした
ちょと星新一っぽさがあるかな
「子供を沈める」⭐︎5
次々と産んだ子供を殺してしまう高校時代の友人グループ いじめたあの子の復讐?
これは全く効果的な復讐なのではと思う
「トランシーバー」
これも別のアンソロジーで読んでます
あの震災では多くの方が不思議な体験をされています
「私の頭が正常であったなら」⭐︎4
DV夫から逃げるも 子を失い精神を病む女性
そんな彼女が女の子の助けを呼ぶ声を聞く
勇気あるタイトルだと思う
「おやすみなさい子どもたち」⭐︎3
さすがラストは優しさでまとめてる
何かを喪った悲しさをを持つ人達が
その非日常さを冷静に受け入れていくのが
山白さんらしい-
わたしもトランシーバーが好き!
子供を沈める…は似たような漫画を昔読んだ気がするんだけど 読み切りだったからタイトル思い出せず〜(´-`)....わたしもトランシーバーが好き!
子供を沈める…は似たような漫画を昔読んだ気がするんだけど 読み切りだったからタイトル思い出せず〜(´-`).。oO2024/12/21 -
2024/12/22
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2024/12/22
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乙一さんに別のペンネームがあるとは全く知らなかった。
ブグログで知ることができて本当に良かった。
どうしてこの人の文章はハマるのだろう。
心地よい。
ちょっと不思議で切ない八篇の短編集。
特に表題作が素晴らしい。
読み終えてすぐに読み返した。 -
面白かったけど、期待しすぎた感。
1番最初の【世界で一番、みじかい小説】が先が気になって仕方ないくらい面白い進み方だっただけに、結末がそんなに捻りがなくてガッカリしてしまった…
自分の中でその期待の差が温度差になってしまっただけで、切ない話も不気味な話もあって、良い1冊だと思う。
最後に知ったまさかの著者の正体!笑
なるほど言われてみれば。
個人的には
【子どもを沈める】
【おやすみなさい子どもたち】
が好き。 -
恥ずかしながら著者が乙一氏とは最近まで知らず…
読んでみて、あぁやっぱりこのなんとも言えない独特な世界感!やっぱり乙一氏!
ふわっとした不気味と暖かみをしっかり堪能できました。 -
タイトルに惹かれて購入しました。
幻想的な雰囲気と深い悲しみの中に、ほのかな狂気を感じられました。
「トランシーバー」と「首なし鶏、夜をゆく」の行き場のない喪失と孤独が好きです。 -
夏の夜にちょうど良い、少し怖いけど怖すぎないホラーという感じ。
特に最後のお話は、1人1人に産まれてから死ぬまでずっと天使が寄り添ってくれてるというお話で、何だかほわっと暖かく終わって後味が良い。 -
この方の書く文章、良いな…と思い
読了後に「山白朝子」と調べて驚愕。
乙一さんだったとは…!
こちら名義の書籍を、もっと読みたいと感じた。
言葉選び、現実に沿った言動、
流れるようなストーリー…
どれも自分の好みに尽く、刺さった。
どの章も本当に良いし本当に好きだと思ったので
1番を挙げるのは難しいけれど
あえて選ぶとしたら「首なし鶏、夜をゆく」。
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山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。
そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。
乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…みたいなざっくりとしたジャンル分けのイメージだったのだけど、この短篇集は全体を通して、微ホラー+微ミステリ+人間ドラマみたいな印象。ハートフルではないけれど考えさせられたり、浮世離れした設定なのに妙に現実味があったり。
8篇収録されているけれど、どれも同じくらい面白くて印象にも残った。
一番ぞっとしたのは「子どもを沈める」。学生時代にいじめに加担した過去を持つ女性が主人公。同じくいじめをしていた同級生3人が次々自分の子どもを殺してしまうという事件を起こし、そのうちの1人から「殺してしまった自分の娘の顔が生田目頼子そのものだった」という手紙が主人公の元に届く。生田目頼子とは、自分達がいじめて亡くなってしまった同級生で、そしてその手紙を受け取った時、主人公は身籠っていた。
呪いというものは本当にあるのか、それともそれぞれの中にある罪悪感が呪いを生むのか。
表題作はとても辛くて悲しい物語だけど、主人公の生きる力も同時に感じる。
1冊で色んな要素を感じられたし、読み物としてシンプルにとても面白くて、あっという間に読み切ってしまった。装丁も好み。
著者プロフィール
山白朝子の作品






『トランシーバー』良いですよね!
わかりやすい描写に自然な流れに切なさが盛り込まれて、上手いなあと思いました
これは...
『トランシーバー』良いですよね!
わかりやすい描写に自然な流れに切なさが盛り込まれて、上手いなあと思いました
これは泣けます(꒪̥̥﹏꒪̥̥ )
おっぱいちゃーん
おっぱいちゃーん
(ノ*>∀<)ノ笑笑笑
ありがとう…おっぱいちゃーん…おしりくさ…
(ノ*>∀<)ノ笑笑笑
ありがとう…おっぱいちゃーん…おしりくさ…