私の頭が正常であったなら (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.01
  • (21)
  • (31)
  • (12)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 397
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041109045

作品紹介・あらすじ

最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物悲しさが満ちた短編集。

    やはり好きです。
    話によっては救われないのだけど、表題作は傑作ですね♪

    今回も満足(^^)

  • 乙一さんに別のペンネームがあるとは全く知らなかった。
    ブグログで知ることができて本当に良かった。
    どうしてこの人の文章はハマるのだろう。
    心地よい。
    ちょっと不思議で切ない八篇の短編集。
    特に表題作が素晴らしい。
    読み終えてすぐに読み返した。


  • この方の書く文章、良いな…と思い
    読了後に「山白朝子」と調べて驚愕。
    乙一さんだったとは…!
    こちら名義の書籍を、もっと読みたいと感じた。

    言葉選び、現実に沿った言動、
    流れるようなストーリー…
    どれも自分の好みに尽く、刺さった。

    どの章も本当に良いし本当に好きだと思ったので
    1番を挙げるのは難しいけれど
    あえて選ぶとしたら「首なし鶏、夜をゆく」。

  • 乙さんだと期待し過ぎたかもしれない。売る。

  • ホラー、ミステリー、SF的要素の混じった短編集。文章が、とても読みやすく変に文学ぶってなく、映画のように情景が目に浮かぶ。それぞれの話が、全然別のタイプながら展開が早くてひねりもあって、読み終えた後、なるほど、と納得感があった。通勤電車での暇つぶしには最高だった。

    表題作は、特に良かった。今後思い出すと思う。
    そのほか、トランシーバーや、天使や、布団もすごく印象に残った。

  • 表題作が本当によかった。少し泣いてしまった。失われた人は戻ってこないけど。主人公が頑張ってくれてよかった。
    ほかのお話も面白く色んな仕掛けがしてあって好き!何回も読み返したくなる短編集。人間の嫌なとこ、素敵なとこが見えるお話たち。

  • 淡々と綴られた一つ一つの物語の完成度が高く、どれも楽しんで読んだ。
    ホラーな要素を漂わせ、死を扱っていながらどこか救われる気持ちになる短編集。切なくなるし、悲しくて心が追いつかないものもあるし、泣きたくなる。でも生きていかねばならない気持ちに寄り添い、色んな人生を肯定し昇華させる。そういう慈愛に満ちていると思った。
    表題作とラストの「おやすみなさい子どもたち」が印象に残っているだろうか。生きる者への慰めを感じるいい物語だった。

  • 図書館にて。
    どの作品もものすごく良かった。
    乙一さんの小説を夢中になって読んだ昔を思い出した。
    「世界で、一番短い小説」のラスト近くのフレーズがすごく好き。そんな幸せな考え方を持ったことはなかった。ありがとう。
    「子供を沈める」強烈だった。希望がある、力強い物語。
    「トランシーバー」他のアンソロジーでも読んだことがあったけれど、何度読んでも名作。
    「私の頭が正常であったなら」絶望の中の希望。私にも娘がいる。涙が止まらなかった。
    この本が欲しい。ぜひハードカバーで。

  • 緩やかに別れが描かれている美しい話

  • 面白い
    独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜
    他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

怪談専門誌『幽』で鮮烈デビュー。著著に『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』『私のサイクロプス』がある。趣味はたき火。

「2021年 『私の頭が正常であったなら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山白朝子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
今村 昌弘
恩田 陸
瀬尾まいこ
今村 昌弘
凪良 ゆう
森見登美彦
辻村 深月
宇佐見りん
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×