求めよ、さらば

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 536
感想 : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041109069

作品紹介・あらすじ

理想の夫だったあの人は、私を、愛してはいなかった――。
三十四歳、結婚して七年、子供なし。夫には、誰にも言えない秘密がある。

===

翻訳家として働く辻井志織は、三十四歳。五年の交際を経て、結婚をした夫の誠太は、友人から「理想の旦那」と言われ、
夫婦生活は安定した温かさに満ちていた。ただひとつ、二人の間に子どもがいないことをのぞいては。あるとき、志織は誠太のSNSに送られた衝撃的な投稿を見つける。

自分の人生に奥さんを利用しているんですね。こんなのは本当の愛じゃないです。

二週間後、夫は失踪した。残された手紙には「自分は志織にひどいことをした、裏切り者だ」と書かれていて――。

感想・レビュー・書評

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  • 確認したくなる一冊。

    不妊治療を軸に描かれる夫婦の物語は道が見えない治療の苦しみはもちろん、愛の苦しみが溢れていた。

    信じる絶対的なものが自分から剥がれ落ちる想像を絶する苦しみ、虚しさが痛いほど突き刺さり寄り添いたくなる。

    志織にとって裏切りとも感じる誠太の行動は相手を想い過ぎた故の行動、愛を抱えるつもりが逆に愛に押しつぶされてしまったように感じた。

    同じ目標へと同じ場所で同じ空気を吸っていても吐き出す空気は全く別のものなんだな…と今更ながら心に渦巻く。

    今信じる愛を今すぐこの手で触れ確認したくなる、そんな読後感。

    • まことさん
      くるたんさん。またまた、こんばんは!

      今、新刊本のところをみていて、発見したのだけど、この本は12月24日発売みたいだけど、くるたんさん、...
      くるたんさん。またまた、こんばんは!

      今、新刊本のところをみていて、発見したのだけど、この本は12月24日発売みたいだけど、くるたんさん、速い!
      どういうルートで、読まれたのですか?
      私は、恋愛系は苦手なので、読まないとは思うけど(レビューは凄く面白そうだけど)。
      謎です?
      2021/12/10
    • くるたんさん
      まことさん♪こんばんは♪

      そうそう、これ、発売前なんですよ。今回、プルーフ本を読める機会があって、せっかくだからとデジタルプルーフなるもの...
      まことさん♪こんばんは♪

      そうそう、これ、発売前なんですよ。今回、プルーフ本を読める機会があって、せっかくだからとデジタルプルーフなるものを読ませてもらったんです。

      私も恋愛ものはあまり食指が動かなかったけど、なかなか良かったです。

      夫婦のお互いの苦しい気持ちが味わえました。

      もし機会があったら…ぜひ♡
      2021/12/10
  • 完璧な夫が家を出た。不妊治療中の夫婦に何が――? 『求めよ、さらば』 | BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/topics/2022/01/10016947.html

    奥田亜希子さん「求めよ、さらば」医学監修をしました | 産婦人科医きゅーさんが本当に伝えたい事
    https://ameblo.jp/kyusan0225/entry-12716604076.html

    【著者インタビュー】奥田亜希子さん、夫婦の秘密を描く『求めよ、さらば』を語る|NEWSポストセブン
    https://www.news-postseven.com/archives/20220502_1749902.html?DETAIL

    「求めよ、さらば」 奥田 亜希子[文芸書] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000195/

  • 結婚して7年目…子供に恵まれず不妊治療を受けていたがうまくいかず、そんな日々の中突然夫が家を出て行ってしまう…。令和最強の恋愛小説…これにダマされた感じ(汗)。読み終えるまでに時間はかからなかったけれど、個人的には読まなくともよかったかな…そんな風に思っちゃいました。

  • 妊娠を望む34歳の志織。
    夫の誠太にも自分にも不妊の原因となるようなものは見つからないにも関わらず、妊娠しない日々が続いていた。
    不妊治療のため仕事を辞め、自宅でフリーランスの翻訳仕事をする志織に、誠太はとても優しい。
    不妊治療にも協力的、生理がきておちこむ志織の想いをいつも受け止めてくれ、決して責めたりはしない誠太。
    しかし誠太は突然、志織の前から姿を消した…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    物語は三部構成。
    志織視点の「現在」から始まり、誠太が失踪したところで今度は誠太視点での過去の話へとうつります。
    そこではおなじバイト先で志織と出会った誠太の姿がえがかれるのですが、これがなかなかの惚れっぷりで、あと数歩進んでいたらストーカーのほうに行ってたかもしれない…と心配になるほどでした。

    そして最後の第三部では、誠太失踪後の志織の様子がえがかれます。

    不妊治療の過程はかなり描写がリアルなので、もしかしたら息苦しさを覚えてしまう人もいるかもしれません。
    また、あまりにもモノわかりがよく、志織のことを支えまくる夫・誠太の姿に、「こんな旦那さん、現実にいるんかな…」とさえおもってしまいました。

    そして失踪した誠太の本当の理由には、ちょっとズッコケでした。
    それはきっと、誠太が志織を好きなことは物語としてかたられているのに、“志織が誠太を”どれだけ好きなのかが書かれていないせいなのかもしれません。
    「志織が“いまも”誠太を好き」と感じることができないため、志織が誠太へ愛をぶつける大事なシーンでは、説得力が弱く浅く感じました。

    第三部では志織視点でのモノローグしかないのですが、誠太の過去だけでなく、疾走してからの誠太視点の章も第三部のなかで読めたら、2人の考えや想いがよりわかったのではないか…とおもいました。

  • 主人公の女性のことがどうしても好きになれず、物語に入り込めませんでした。

  • 胸をえぐられるような、作品だった。
    あれ、この感覚知ってる、って思うことが多すぎて、わたしの回顧録なんじゃないかと錯覚したり。。世代が一緒だからなんだろうな、好きな人とマイミクになりたい、マイミクになったらなったで足跡つけるの怖い、どんな日記書くんだろうと気になって仕方ないこと、好きになってほしいっていうどうしようもない気持ち。子供が欲しいんじゃなくて妊娠がしたいって、わかるな。多数派にいないと不安になる女子特有のあれこれ。本当にわたしにも身に覚えがあるたくさんのことたち。読めてよかった。

  • 「求めよ、さらば与えられん」という言葉の本当の意味を初めて知った気がする。
    強く願えば必ず望みは叶えられる、とそういう意味だと思っていた。それは単なるきれいごとの言い換えに過ぎないものなのだ、と。
    けれど、本来の意味は違っていたとしても、いや、だからこそ何かを手に入れるためには求め続けなければならないのだろう。それが自分にとって大切なものであればなおさら。
    学生時代のバイト先で知り合った二人の、周りから見たら不釣り合いな二人の、結婚生活。
    陽と陰、美女とさえなくて目立たない男。それぞれの相手への想い、自分の気持ち、に微妙にずれがあって、そのひずみが長引く「不妊治療」で大きな溝となっていく。読み手にはそのずれが見えているのでもどかしいったらありゃしない。
    不穏な展開を想像してそわそわしながら読んでいった最後の安堵感たるや。
    誰かを好きになり、誰かと一緒に暮らし、誰かを思い続けること。その難しさ。
    言葉にしないと伝わらないこと、言葉でしか伝わらないこと。読み終わった後、いろんなことを考えている。

  • 誠太がピュアでかわいい。
    もっととんでもない秘密があるのかと思ったよ、、、

    まだ子どもを考えたことがないので実感が湧かないけど、「子どもを育てたい」より「妊娠したい」ってなっちゃうの、なんかわかる気がする、、、世の中そんな感じで産んでる人もたくさんいるんだろうけど。ほしい人のところにきてくれたらいいのになあ!!!

  • あっさり読める。
    ただ作品紹介が本の中身と違う印象。
    お互いをとても大事に思い合っているのにすれ違う二人、っていう感じ。

  • 子供ができなくて、どうにもできない気持ちを抱える夫婦。
    子供を授かる以外の方法では絶対に解消できないから、本当につらいと思う。。
    壮大なラブストーリーですごくよかったのに、ドロドロ不倫劇みたいなあおりのあらすじ紹介なのがよくない…

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著者プロフィール

1983年愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒。2013年『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞しデビュー。他の著書に『透明人間は204号室の夢を見る』『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』『青春のジョーカー』『魔法がとけたあとも』がある。

「2021年 『求めよ、さらば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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