終末のアリア

  • KADOKAWA (2023年8月1日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041109090

作品紹介・あらすじ

2021年9月11日午前8時46分、国会議事堂に無人偵察機が墜落・炎上した。
同時多発テロから20年後のこの日、誰が何を目的にテロを起こしたのか? そしてなぜターゲットは日本なのか――。
奇しくも同じ日、アメリカが国際指名手配するイスラム過激派テロリスト・赤星瑛一が警視庁に出頭していた。このままではCIAに暗殺される、身の潔白を証明させてほしいと保護を求めてきたのだ。
警察はテロ犯の疑いをもって赤星の身柄を拘束するも、その後に次々とサイバーテロが発生、取調室の赤星は「神の裁き」だと繰り返すばかりで犯人像はまったく掴めない。
首相官邸、防衛省、警察庁は一枚岩になりきれず右往左往、具体的な対策を打ち出せないでいるうちに、東京の電力供給がストップし、国民生活にも被害が及び始める。
大混乱の最中、追い打ちをかけるように北朝鮮のミサイル発射を知らせる警報が鳴る・・・・・・。
突如訪れた国家と世界の危機に、「平和の国」日本はどう立ち向かうのか。

感想・レビュー・書評

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  • 随分前に新聞のいちおしミステリーとして紹介されて、気になっていたので読了。

    2021年9月11日午前8時46分、国会議事堂に無人偵察機が墜落・炎上するところから物語は始まる。アメリカの同時多発テロからちょうど20年後。日本であの悪夢の再来をを想像させる。その後、次々にサイバーテロが発生し、リアリティのある展開に引き込まれる…はず。

    物語としては上質な社会派ミステリーだと思うんだけど、とにかく登場人物が多い。そして、それぞれの役職もみんな長ったらしい肩書きで、テンポよく読めなかったのが残念だった。残念なのは自分の読解力の無さか…泣

    あとは、もう少しISについて勉強してから読めばよかったかな〜


  • 壮大かつ複雑、加えて善悪や真偽も問う
    とても奥深い物語でした。

    宗教を含めた歴史的な背景にさまざまな
    国の思惑や国益が絡み合って起こる戦争、
    そしてそれらの犠牲になる人々。

    守るべきものは何なのかを考えさせられる。

    たくさん頭を使って疲労困憊ですが、
    結末が救われないものでなくて良かった。

  • 大変壮大で外交と軍事、そして宗教的対立という極めて難しい課題に切り込んで、平和と国防を訴えていることが理解できた。亡国のイージスを彷彿とさせる大作でした。ただし表紙が軽いSFみたいに感じるのでもうちょっと硬派な感じにしたほうがいいかな。

  • 日本を舞台にしたテロ事件。その裏にはアメリカや中東も関わってきな臭い内容となっている。
    全体的に登場人物が多く、読みづらかった。テロ犯もイマイチ分かりづらかったし、最後までパッとせずに読み終わった。物語の視点が警察側、政府側と分かれて進んだがどちらの一本にした方が分かりやすかったと思う。
    AIがテロ犯というのも現実味が湧かなかった。

  • タイトルと表紙でジャケ借り。
    重くて壮大で好きな雰囲気でしたが、少しテンポが悪いのと、人物名や展開が難解で読みづらかったです。
    でも赤星の過去編はテンポ良くて好きです。

  • テロの形や在り方、考え方について考えさせられ、違う視点がすこし見えた小説でした。

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