世界を超えて私はあなたに会いに行く

  • KADOKAWA
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感想 : 13
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110263

作品紹介・あらすじ

号泣度100%!!
【韓国で10万部突破】【ドラマ&映画化決定!】

2016年を生きる母のいない少女ウニュのもとに、1982年を生きる別の少女ウニュから手紙が届く。その手紙には母を探しだしてくれるとあるが…。失った家族を取り戻すタイムリープ物語。

●あらすじ
【第8回文学トンネ青少年文学賞大賞作品】
2016年を生きる15歳のウニュは、自分に無関心な父と会話のない2人暮らし。生まれたときから母はおらず、どうしていないのかも父は教えてくれない。ある日、同じ名前の少女ウニュから手紙が届く。そのウニュは1982年に生きていると言う。最初はいたずらかと怒るウニュだったが、「幸運のコイン」をきっかけに、この不思議な手紙を信じるようになる。過去のウニュは、未来のウニュのために母を探しだし、なぜいなくなったのか調べてくれると言うが…。韓国で10万人が泣いた、失った家族を取り戻すタイムリープ物語。

この本に関わった人みんなが泣いた感動作!(翻訳者、編集者、画家、デザイナー)

●過去のウニュから未来のウニュへの手紙より
 あのね。あなたのお母さんは生きてるんじゃないかな? とにかく、私たちに想像もつかない何かが、どうしても知られたくない秘密があるのは間違いないと思う。
 こうして違う世界に暮らしてる私たちが手紙をやり取りするってことは、私たちに特別な何かがあるってことかもしれないでしょ。だから、私がちょっとあなたの手助けをしてあげるっていうのはどう?
 過去の中のあなたの両親を探して、あなたのお母さんの秘密を明らかにするの。あなたは私の未来に力を貸して。

感想・レビュー・書評

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  • なおなおさんの本棚から♪
    きっと図書館にあるはずと思い、探してみました。

    物語のあらすじはなおなおさんのレビューに詳しくまとめられていますので、私は割愛(笑)

    そして、物語の真相(ネタバレ)もなおなおさんと同じく( ・×・)オクチチャックです♪
    「告白」(湊かなえ著)を思い出したのはσ(・ω・`)だけ?

    つい先日、「タイムマシン」を読了しましたが、本書もタイムリープをテーマにした小説で、家族の絆と時間の尊さを描いた作品です。

    実際に人が時空を超えて未来や過去へ行き来する物語ではありません。
    本書で時空を超えるのはズバリ「手紙」。
    (▭-▭)✧

    この小説を読んで、時間というものの価値を改めて考えさせられました。
    現代のウニュと1982年のウニュが時空を超えて交流する様子は、ただのファンタジーではなく、私たち一人一人の日常にも通じる普遍的なテーマを扱っています。
    家族との関係、特に親子間の絆の大切さが、手紙という形で繊細に描かれている点がとても印象的な作品。

    物語の中で、ウニュは母親の不在と父親の無関心に苦しみますが、過去のウニュとの交流を通じて、家族の愛とは何か、そしてそれを取り戻すためにはどうすればいいのかを学んでいきます。
    このプロセスは、読者にも自分自身の家族との関係を見つめ直す機会を与えます。

    また、この小説は、過去と現在をつなぐ手紙というモチーフを通じて、時間の流れと記憶の重要性についても考察しています。
    過去のウニュが現代のウニュに送る手紙は、ただの情報交換以上の意味を持ちます。
    それは、過去の自分と対話し、未来を変える力を持つ象徴として描かれています。

    この物語を読むことで、私たちは自分たちの過去と向き合い、未来に希望を持つことの大切さを学びます。
    そして、家族という存在の大きな意味を再認識することができます。
    『世界を超えて私はあなたに会いに行く』は、ただのタイムリープ物語ではなく、人生とは何か、家族とは何かを問いかける作品でした。





    号泣度100%!ドラマ&映画化決定!第8回文学トンネ青少年文学賞大賞!

    号泣度100%!!
    【韓国で10万部突破】【ドラマ&映画化決定!】

    2016年を生きる母のいない少女ウニュのもとに、1982年を生きる別の少女ウニュから手紙が届く。その手紙には母を探しだしてくれるとあるが…。失った家族を取り戻すタイムリープ物語。

    ●あらすじ
    【第8回文学トンネ青少年文学賞大賞作品】
    2016年を生きる15歳のウニュは、自分に無関心な父と会話のない2人暮らし。生まれたときから母はおらず、どうしていないのかも父は教えてくれない。ある日、同じ名前の少女ウニュから手紙が届く。そのウニュは1982年に生きていると言う。最初はいたずらかと怒るウニュだったが、「幸運のコイン」をきっかけに、この不思議な手紙を信じるようになる。過去のウニュは、未来のウニュのために母を探しだし、なぜいなくなったのか調べてくれると言うが…。韓国で10万人が泣いた、失った家族を取り戻すタイムリープ物語。

    この本に関わった人みんなが泣いた感動作!(翻訳者、編集者、画家、デザイナー)

    ●過去のウニュから未来のウニュへの手紙より
    あのね。あなたのお母さんは生きてるんじゃないかな? とにかく、私たちに想像もつかない何かが、どうしても知られたくない秘密があるのは間違いないと思う。
    こうして違う世界に暮らしてる私たちが手紙をやり取りするってことは、私たちに特別な何かがあるってことかもしれないでしょ。だから、私がちょっとあなたの手助けをしてあげるっていうのはどう?
    過去の中のあなたの両親を探して、あなたのお母さんの秘密を明らかにするの。あなたは私の未来に力を貸して。

    著者について

    ●イ・コンニム:1989年蔚山(ウルサン)生まれ。ソウル新聞新春文芸に童話『メドゥーサの末裔』(未邦訳)が掲載され、2014年作家デビュー。本作で2017年に第8回文学トンネ青少年文学賞大賞を受賞した。著書に青少年小説『殺したい子』『幸運が君に近づいています』『名前を盗んだ少年』『少女のためのフェミニズム』(共著)、童話『おばけの悩み解決士』『悪党の住む家』(すべて未邦訳)がある。

    ●矢島 暁子:学習院大学文学部卒、高麗大学大学院修士課程で国語学を専攻。訳書にソン・ウォンピョン『アーモンド』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位受賞)、同『三十の反撃』(以上祥伝社)、チョ・ナムジュ『ミカンの味』(朝日新聞出版)、イ・ギュテ『韓国人のこころとくらし』(彩流社)、キム・エランほか『目の眩んだ者たちの国家』(新泉社)、洪宗善ほか『世界の中のハングル』(三省堂)がある。

    • なおなおさん
      ヒボさんが行かれたのは“中央”ですか?
      魅力的な本がたくさん並んでいますよね〜。
      カムバック?当分しませーん!
      ヒボさんが行かれたのは“中央”ですか?
      魅力的な本がたくさん並んでいますよね〜。
      カムバック?当分しませーん!
      2024/06/23
    • ヒボさん
      逆に市立だと中央しか行ったことないです(> <。)
      もう少し空調効かせてくれるといいんですが、暑すぎて^^;
      来週は返却本もってうろちょろし...
      逆に市立だと中央しか行ったことないです(> <。)
      もう少し空調効かせてくれるといいんですが、暑すぎて^^;
      来週は返却本もってうろちょろしてきます( ̄^ ̄ゞ
      2024/06/23
    • なおなおさん
      中央ですね!
      私は市内全図書館を回ってみたいのですが、とてもとても…^^;でも中央含め4ヶ所は制覇しております( ー̀֊ー́ )✧スタンプ...
      中央ですね!
      私は市内全図書館を回ってみたいのですが、とてもとても…^^;でも中央含め4ヶ所は制覇しております( ー̀֊ー́ )✧スタンプラリーでもあると嬉しいのですがね。
      中央は夏は冷房が効かないと苦情もあるそうですよね。
      2024/06/23
  • 時空を超えた手紙のやり取りで展開する、韓国発の感動タイムスリップファンタジーで、心温まる家族の物語。
    女子のテンポ良い毒舌口調でのやり取りが読みやすく、とても面白い。私にとってはめっちゃ好みの話で、泣けました。

    2016年の“私”ウニュが、1年後の“私”宛に手紙を書き、“ゆっくり届く郵便ポスト”に投函。
    すると、不思議なことに1982年を生きる同じ名前の少女ウニュに届き、そこから返事が来る。
    「変なお姉さんへ。お姉さんはおかしい人なんですか?スパイなんですか?今は1982年です。しっかりしてください」と。
    こんな感じで手紙のやり取りが始まる。

    二人は最初、誤解したり喧嘩したりしながらも、次第に自分の悩みや思いを打ち明け、信頼を深めていく。
    やがて人探しをしたり、未来を教えたり、過去と未来で助け合うようになる。
    特に1982年のウニュが成長していく過程で、2016年のウニュを支える姿に頼もしさが増していくのが好印象だ。
    それぞれが暮らす時代で時間の流れが異なることで、年齢が追いつき、逆転する。この展開には目が離せない。
    そして二人のウニュは出会えるのか……?
    これ以上は話せない、お口にチャック系物語。

    テンポ良い展開の中で、韓国の生活や歴史的な出来事がさりげなく散りばめられているのも印象的。
    たとえば軍隊に関するセリフ:
    「おおロミオ、どうしてあなたは軍人なの?
    ─おおジュリエット、国がまだ統一していないからだよ。いったいなぜこの国は私たちを引き離すのか…」など。
    韓国の現実を垣間見るような思いがした。

    訳者あとがきによると、韓国には観光地を中心に全国各地で270ヶ所余りの「ゆっくり届く郵便ポスト」が設置されているらしい。
    手紙を投函すると、1年後や6ヶ月後に書かれた住所に届けられるとか。
    本書のように未来の自分、あるいは伝えたい相手に、今は言えない思いを時間をかけて届けるのに最適な仕組みだと感じた。
    もしかしたら、時空を超えた誰かに届くこともあるかも……なんて思いを馳せた。

    • kuma0504さん
      おはようございます。
      う、それはものすごい面白い情報。出来たら去年のうちに知りたかった‥‥。見つけたら、絶対やってみたくなる系です。ちなみに...
      おはようございます。
      う、それはものすごい面白い情報。出来たら去年のうちに知りたかった‥‥。見つけたら、絶対やってみたくなる系です。ちなみに、数度、韓国から暑中見舞い出したことがあります。
      2024/01/07
    • なおなおさん
      くまさん、おはようございます。
      くまさん…このポストについて、ご存知なかったのですね…( ˃⌓˂ )
      年末に借りたこの本、早く読んでおけば良...
      くまさん、おはようございます。
      くまさん…このポストについて、ご存知なかったのですね…( ˃⌓˂ )
      年末に借りたこの本、早く読んでおけば良かった…_| ̄|○…ごめんなさい。
      もしくまさんがこのポストを利用されていたら、今回の韓国旅行の楽しさをもっと感じられましたよね…旅行後も…(日本にも届くという情報がネットにありました!)
      次に韓国に行かれた時にぜひっദ്ദി^._.^)
      2024/01/07
  • 最初から最後までお手紙のやり取りで進んでいく。ウニュと一緒に推測したり、互いに会えるのを楽しみに読み進めているとあっという間に読み終えてしまった。読み終わった後は温かな気持ち。便箋を選ぶところから相手を思う気持ちや自分の感情がこもっているし、ポストに入れる瞬間ちょっと緊張するところも含めて、手紙っていいな。

  • 2016年を生きる15歳のウニュは、自分に無関心な父と会話のない2人暮らし。生まれたときから母はおらず、どうしていないのかも父は教えてくれない。ある日、同じ名前の少女ウニュから手紙が届く。そのウニュは1982年に生きていると言う。最初はいたずらかと怒るウニュだったが、「幸運のコイン」をきっかけに、この不思議な手紙を信じるようになる。過去のウニュは、未来のウニュのために母を探しだし、なぜいなくなったのか調べてくれると言うが…。韓国で10万人が泣いた、失った家族を取り戻すタイムリープ物語。






    『手紙』がタイムリープするお話
    1982年と2016年に生きるそれぞれのウニュの時間の流れの早さが違い 1982年のウニュがいつの間にかお姉さんになっているという設定も面白い
    心がとても優しく温かくなった
    ドラマ&映画化が決定しているようなので観てみたい

  • 手紙だけで紡がれる私とあなたの物語。
    2016年、私が一年後の私に送った手紙が届いた先は24年前の、1982年に生きる同じ名前の女の子。
    そこから始まる二人のやりとり。過去と現在、時間の流れは圧倒的に過去の方が早い。つまり出会ったときには年下だった女の子がどんどん大人になっていく。
    私がかかえる悩み、父との疎遠、再婚、そして15年間語れなかった母のこと。過去に生きる「友達」がその解決に乗り出して…というとても不思議なお話。
    24年という絶妙な隔たり。過去からどんどん追いついてくるかつての少女。
    とある可能性を秘めて二人の距離が近づいていく。読みながらどきどきが形になっていく。
    時間を隔てて平行に走っているはずの人生の、その奇跡に胸が熱くなる。
    もしも私が世界を超えて会いに行くなら。あるいは、時間を超えて私に会いに来てくれる誰かがいるなら。
    そう思った瞬間、熱い涙があふれてきた。
    会いに行きたい人がいる。会いに来て欲しい人がいる。世界中のそんな「私」に贈りたい一冊。

  • タイムスリップ系のファンタジー
    2016年の15歳のウニュに1982年を生きる同じ名前のウニュから手紙が届く。
    生まれたときから母親がいなくて、父親ともうまく関われず悩み苦しんでいたウニュが、同じ名前のウニュと手紙のやり取りをしながら少しずつ成長していく。
    優しくて暖かいお話。泣くほどではなかったけれどほっこりとした読後感。

  • 2016年を生きる15歳のウニュと1982年を生きる10歳のウニュ。
    時空を超えた奇跡の物語。

    初めは自分達の身に起きている事が理解出来ず、互いに牽制し胡散臭さを感じていた二人。

    往復書簡のみで繋がる正体不明の相手に気持ちはすれ違う。
    だが文通を重ね二人の心の距離が近づくに連れ胸が温かいもので満たされた。

    母親の存在を全く知らない未来のウニュの為に母親を探し出す約束をする過去のウニュ。

    もしかして…という想いは徐々に確信に変わり、真実を受け止める準備も覚悟もしていた。
    それでも41通目の送れなかった手紙には涙が溢れた。

  • ゆっくり届く郵便ポストに一年後への自分に当てて手紙を投函した2016年15歳の少女ウニュ。しかし何故か彼女の元には1982年の同じ名前の少女からの手紙が届く。
    2016年のウニュがゆっくり時間が過ぎて行くのに比べて、1982年のウニュは成長して行き「お姉さん」と呼ばれるようになる。
    母親のことを全く知らされす、父親と継母になろうとする女性との関係に悩む妹ウニュ。姉ウニュは優秀すぎる姉ととの関係に悩みながらも、妹ウニュの母親を探そうとする。
    二人のウニュが家族との関係に悩みながらも手紙で関係を深め成長して行くとともに、真実が明らかになって行くにつれて涙が出て止まらなかった。少女達の葛藤を描いたYAとも読めるし、タイムリープものとも言えるこの物語、手紙がもっと続いたら良いのにと思わずにはいられなかった。

  • 読んでからそこそこ経ったのに、印象深かったなと改めて思います。途中から、そういうことかなと結末はなんとなくわかったものの、書き方とか、言葉遣いが、新鮮でかつ温かくて、引き込まれました。

  • 途中から何となく分かってた。
    分かってたけど、お父さんからの手紙と最後の手紙には涙が止まらなくなってしまった。
    妹のウニュがどれだけお父さんとお母さんから愛されていたのか分かったときはもうほんとぼろぼろ泣いた。

    おばさんの「あなた本当にお母さんによく似てる」の意味も刺さる。
    無邪気で残酷で美しい二人のウニュ。
    自分が居なくなることが分かっているのに自分の名を娘に与えるウニュ。
    なにも知らない無邪気さでずっと父の心をえぐり続けた事にもずっと気づかないでいたウニュ。
    本当によく似ていると私も思う。
    でもお父さんは本当に2人とも心から愛してて、愛してるから辛くて、張り裂けそうだったのがこぼれた「ごめんな」から伝わってとても辛かった。
    それでも、きっとお父さんとウニュはこれからたくさん思い出を作っていけると思うし、なんだかんだおばさんとも仲良くやっていくような気がする。
    それをきっともう1人のウニュはずっと見守り続けるのだろうな………

    お話が手紙のやり取りだけで話が進んでいくというのもすごくよかった。
    内面からでる言葉だけで紡がれるから、2人の感情とか、後悔とかがダイレクトに伝わってくる。
    これのドラマ化と映画化が決まっていると噂には聞いているのだけど本当だろうか。
    本当だとしたらどう構成されるのかすごく気になる。

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著者プロフィール

【著者】イ・コンニム
1989年生まれ。2014年ソウル新聞新春文芸に童話『メドゥーサの末裔』(未邦訳)が
掲載され作家デビュー。2017年『世界を超えて私はあなたに会いに行く』(矢島暁子訳 KADOKAWA)で第8回文学トンネ青少年文学賞大賞を受賞。著書に『幸運が君に近づいています』『名前を盗んだ少年』、『B612の泉』(共著)、『少女のためのフェミニズム』(共著)、童話『おばけの悩み解決士』『悪党の住む家』(いずれも未邦訳)がある。

「2023年 『殺したい子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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