- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041110553
作品紹介・あらすじ
その日、足達正路は世界で一番不幸だった。
大学受験に失敗し二浪が確定。
バイト先からは実質的にクビを宣告された。
さらにひき逃げに遭い瀕死の重傷。
しかし死を覚悟したとき、怖ろしいほど美形の男が現れて言った。
「俺の下僕になれ」と。
自分のために働き「餌」となれば生かしてやると。
合意した正路は生還を果たすが、
契約の相手で、人間として骨董店を営む「妖魔」の司野と暮らすことになり……。
ドキドキ満載の傑作ファンタジー。
「妖僕シリーズ」、新たな装いで角川文庫化!
感想・レビュー・書評
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フルリライト版。
名前とそれなりのシチュ、出会いは妖僕ノベルズ版と同じ。
でも、住んでる家も違うし、ラノベになってしまったので残念ながら、恋愛要素は無し。
ノベルズで書きたかった(と思われる)二人の背景は詳しくなってた。
あと、テレビで言うところのAパート(小説だと序章?)にプロローグがあって、まぁ内容は分かりやすい。
あとがきで、リライトに至るまでを書いてらして、アズ・ノベルズが休刊になって事実上、続編の発表の場を失って、その後、他社との出し直しの提案に既刊数の多さ、先生が妥協したくなかった等で企画が頓挫して令和まで宙ぶらりんに、という話。
リライトにあたって、当初のノベルズ版はそもそも1冊限りだったので馴れ初めが慌ただしくダイジェストっぽくなったことを今回のリライト版では紡ぎ直して二人の成長を綴る、、とのこと。
とはいえ。やはり。BLから離れてしまったのは残念すぎて。
あとがきにも、“長きに亘りシリーズを応援して下さった方々のお望みのものとはテイストが違う作品”と言われてるように、そう!望んでたのと違う!!!
と声を大にして言いたいです。
残念過ぎる…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ありふれた最悪」
生きるかわりに。
これだけの事が一日の間に起きれば、最期の瞬間に絶望し直ぐに諦めてしまいそうだな。
「謎めくひと」
助けてくれた者。
こんな現実味のない話を突然されたら、誰だって理解が追い付かず混乱してしまうだろ。
「新しい日常」
全てリセットし。
故意ではなくとも荒ぶる原因になったのは確かだが、放置しているのも要因なのでは。
「遺された記憶」
第三の目を開く。
一々説明するのが面倒なのだろうが、何一つ知らないのだから丁寧に教えるべきだろう。
「妖魔と人間」
気を食らうため。
仕事だから仕方の無いことかもしれないが、その嘘に魅せられた者は裏切りと思うだろ。 -
なんだろう、面白いんだけど冗長に感じてしまうのは、ちょっとライトなものを読みすぎてるからでしょうか…?
丁寧な描写と背景の中で、時々リズムが乱れるというか、ちょっと退屈してきたなーというときに何かしらぶっ込んでくる感じがテクニシャンすぎて気になったけど、全体的には好きです -
正路にとって最初の司野との出会いは最悪だったと思う。まるで悪夢、うなされそうな気がする。
ところがところが、わかってくると面白いんですねこれが。正路の隠れていた性格にもおぉっと思っています。さてさてどうなっていくのでしょうか (^^♪ -
★3.7
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以前のお話とはちょっと違うお話。
シリーズをまた楽しんで読んでいきたいと思う。
著者プロフィール
椹野道流の作品





