妖魔と下僕の契約条件 1 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 278
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110553

作品紹介・あらすじ

その日、足達正路は世界で一番不幸だった。
大学受験に失敗し二浪が確定。
バイト先からは実質的にクビを宣告された。
さらにひき逃げに遭い瀕死の重傷。
しかし死を覚悟したとき、怖ろしいほど美形の男が現れて言った。
「俺の下僕になれ」と。
自分のために働き「餌」となれば生かしてやると。
合意した正路は生還を果たすが、
契約の相手で、人間として骨董店を営む「妖魔」の司野と暮らすことになり……。
ドキドキ満載の傑作ファンタジー。

「妖僕シリーズ」、新たな装いで角川文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 実質バイトを首になった帰り、死んでしまった。

    そして契約して生き返った(?)状態ですが
    微妙に作り替えられた体に四苦八苦。
    そして案外いい待遇w

    ちらちらと語られる、ご主人様の遠い昔と近い昔。
    店内の危険も体験して…な状態で
    やってきた客が、セオリーというか…w
    こういう事に金を出し惜しみすると、大変です。

  • 初めましての作家さん
    骨董と妖魔に惹かれて、まとめて購入。
    あぁ・・・やってしまった。
    シリーズが続いているってことは、人気なんでしょうが
    あからさまではないですけど、BL風味満載でした_| ̄|○

    (1)司野は平安時代から生きる強力な妖魔だが、
    陰陽師の辰巳辰冬(たつみときふゆ)に呪を施され、
    紆余曲折あって人間として暮らすようになった。
    食事と予備校付の夢のような生活??

    妖魔を式にした、平安時代の陰陽師や、封印が破れて
    人間として生活した時に、一緒に暮らしていた
    ご夫婦が、いかにステキな人なのかってことは
    読んでいて心地よかったです。
    店に置かれている骨董には付喪神が宿り、下手に
    触れない事と、料理の話が多かったかなぁ

  • 私、この作家さん好きなんだよなぁ。
    あとがきにあった、作者自身がいう「なれそめ厨」、多分私もそうなんです。

    誰かと誰かぎ出会い、互いを他に変えがたいものと認識し、魂を寄り添わせていくその過程、を愛する、という作者の作品なので、私も好きになっちゃうんだろうな。

    大学落ちてバイトクビになって、事故で体ぐっちゃぁ、ってなったところで出会った妖魔と人間が少しずつ距離を縮めていく。この2人の寄り添いが楽しみ、と思えるほんのりさでした。

    それにしてもこの作者さん、医者なのでぐっちゃぁ、の描写がいい具合にリアルなんだよな。

    2023.8.15
    131

  • フルリライト版。
    名前とそれなりのシチュ、出会いは妖僕ノベルズ版と同じ。
    でも、住んでる家も違うし、ラノベになってしまったので残念ながら、恋愛要素は無し。
    ノベルズで書きたかった(と思われる)二人の背景は詳しくなってた。
    あと、テレビで言うところのAパート(小説だと序章?)にプロローグがあって、まぁ内容は分かりやすい。
    あとがきで、リライトに至るまでを書いてらして、アズ・ノベルズが休刊になって事実上、続編の発表の場を失って、その後、他社との出し直しの提案に既刊数の多さ、先生が妥協したくなかった等で企画が頓挫して令和まで宙ぶらりんに、という話。
    リライトにあたって、当初のノベルズ版はそもそも1冊限りだったので馴れ初めが慌ただしくダイジェストっぽくなったことを今回のリライト版では紡ぎ直して二人の成長を綴る、、とのこと。

    とはいえ。やはり。BLから離れてしまったのは残念すぎて。

    あとがきにも、“長きに亘りシリーズを応援して下さった方々のお望みのものとはテイストが違う作品”と言われてるように、そう!望んでたのと違う!!!
    と声を大にして言いたいです。
    残念過ぎる…。

  • 「ありふれた最悪」
    生きるかわりに。
    これだけの事が一日の間に起きれば、最期の瞬間に絶望し直ぐに諦めてしまいそうだな。

    「謎めくひと」
    助けてくれた者。
    こんな現実味のない話を突然されたら、誰だって理解が追い付かず混乱してしまうだろ。

    「新しい日常」
    全てリセットし。
    故意ではなくとも荒ぶる原因になったのは確かだが、放置しているのも要因なのでは。

    「遺された記憶」
    第三の目を開く。
    一々説明するのが面倒なのだろうが、何一つ知らないのだから丁寧に教えるべきだろう。

    「妖魔と人間」
    気を食らうため。
    仕事だから仕方の無いことかもしれないが、その嘘に魅せられた者は裏切りと思うだろ。

  • なんだろう、面白いんだけど冗長に感じてしまうのは、ちょっとライトなものを読みすぎてるからでしょうか…?

    丁寧な描写と背景の中で、時々リズムが乱れるというか、ちょっと退屈してきたなーというときに何かしらぶっ込んでくる感じがテクニシャンすぎて気になったけど、全体的には好きです

  • 正路にとって最初の司野との出会いは最悪だったと思う。まるで悪夢、うなされそうな気がする。
    ところがところが、わかってくると面白いんですねこれが。正路の隠れていた性格にもおぉっと思っています。さてさてどうなっていくのでしょうか (^^♪

  • ★3.7

  • 以前のお話とはちょっと違うお話。
    シリーズをまた楽しんで読んでいきたいと思う。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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