後宮の木蘭 皇后暗殺 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年2月25日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110614

作品紹介・あらすじ

名門武家の娘・黎木蘭は、療養生活を送っている皇帝の世話係を皇后から拝命した。機転を利かせた行動に、徐々に皇帝の信頼を得ていく。ある日、和親のため劉覇の妃候補を連れ、隣国匈奴から来た一行をもてなす宴が開かれた。劉覇と王女・藍淋の仲睦まじい様子に衝撃を受けた木蘭が、外の空気を吸いに中座すると、幼馴染の颯に声を掛けられる。そんな中、皇后が倒れているとの知らせが入り……。中華ゴシックファンタジー!!

感想・レビュー・書評

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  • 未来の舅たる皇帝の世話を申し付かった。

    大変な生活になっています。
    しかも戦争していたところから、と
    和平に勝手に王女はやってくるし。
    婚約者の態度も煮え切らないという
    どうなってるの!? 状態。
    これは後で理由を語られますけれど
    ここで婚約終わってもよろしいかと。
    主人公がいいなら、それでいいですが。

    人とのやり取りが面倒な状態になっているだけで
    立ち回りは…まぁ最後の方だけ?
    何だかいい所を皇帝に持っていかれていますが
    ただの好々爺になってしまっているような??

  • 皇后様が案外あっさり……な展開だったので、冒頭から度肝を抜かれた。
    タイトルにあるから展開は予想できるものの、てっきり未遂くらいで終わるのかと思っていたし、仮に実行しても序盤とも思わなかった。
    そして、やはり前作で完全掃討できていなかった存在も復活。
    こちらは予想通り。
    そりゃ他の国も手にかけてきた存在が、そうあっさりやられる筈もなく。

    婚約者とはいえ、皇帝の息子との恋愛もまた一筋縄では行かなかった。
    立場が立場だから、想いを優先させるわけにもいかず。
    両想いなのに、添い遂げられない危機を迎えるとは。
    しかも今回は木蘭の幼馴染みも登場して、よりややこしい関係になってしまうし。
    (しかも彼は諸々の事件のキーパーソンにもなる)

    皇帝が思っていたより親しみやすく(あくまで「思っていたより」だが)政治に関して無能という訳でもなく、ここぞと言う時に助けに来てくれる頼もしいキャラだったことも意外。
    東郭研とのツンデレ友情っぷりも微笑ましいものが。
    前作からのキャラの意外性に色々驚かされた2巻だったと思う。

    その中変わらないのは、ヒーローの恋愛面でのヘタレっぷり。
    立場が難しいのは分かるが、きみの態度が煮え切らないから、木蘭と一緒にこちらまで随分気を揉む羽目に。
    皇太子にはなれたが、彼がゆるぎなく木蘭と添え遂げられるように、まずは己の地盤固めをしっかりしていただきたいと思う。
    じゃないと、読み手側は気が気でない。
    ハラハラは例の存在とのバトルだけで十分である。
    (あの存在、滅することができるのだろうか……)

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著者プロフィール

1980年静岡県生まれ。Hartnell College卒、The Art Institute of Seattle 卒。『天命の巫女は紫雲に輝く 彩蓮景国記』で第4回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。同作は発売後即重版がかかり、シリーズ化された。他の著作に「後宮の木蘭」シリーズがある。美しく緻密に作りこまれた世界観と親しみやすいキャラクター造形、端正な文章で読者の支持を得ている。

「2023年 『香華宮の転生女官3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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