いいとしを

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 148
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110683

作品紹介・あらすじ

一人暮しを満喫していたバツイチ、42歳の灰田俊夫は、母の他界を機に東京都下に住む父と同居することに。久しぶりに帰った実家で、母の遺した500万円を見付け、何に使うか頭を悩ませるが……。
2度目の東京オリンピックにコロナ禍……揺れる世界で、父(72歳)と子(42歳)の二人暮らしはつづいていく。

感想・レビュー・書評

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  • 性別以外は、自分とほぼ同じでエピソードごとに共感するところが多くありました。オカヤさんの絵もストーリーに合っていてすっと入っていきました。父や同僚との距離感、やり取りは心地よかったです。個人的に最初の方に上司から異動をつげられ、同僚と屋上でタバコを吸うシーンとお父さんの図書館通いのシーンが好きです。

  • うちの父親は7歳児みたいな甘え方を母にすることがあるから、ときどき母親がいなくなった後の家を想像して、いや無理、って思うけど、まあこんなぐらいの感じでやっていくしかないか、と思わせてくれるマンガ。

  • 四十過ぎの独身男性が実家に戻り、父親と二人暮しするお話。おじさんとおじいさんの親子って距離感が想像つかないけど、本当にこんな感じそう。何もかもがリアルだった。介護、自分の未来への思い、オリンピック、コロナ禍も描かれてる。今ある日常だっていつなくなるかわからないんだよなあと、当たり前のことなんだけど思い出した。ゆるく淡々とした雰囲気の中に少し切なさも感じた。

  • 40代で実家の母の死をきっかけに、電車で40分の実家に戻ることにした主人公。彼女には告げずだったことでフラれ。70代の父との同居がはじまり。まだしっかりしているものの、ふとした瞬間に、これで倒れられたりしたら、俺が介護するのかな、みんなそういうのいつ覚悟するんだろうとつぶやいていたりして。会社でも、子供のいる同僚にチャンスをゆずれと圧力をかけられたり。なにがどうスパッと解決するとかもなく、ゆるゆると日常がつづき、いつまでも決定的なことは先延ばしできたらなとうっすら思いつつ。死ぬまでにやりたいことをと、父がかっこいいバイクを買ってきて、二人で疾走するけれども、ある意味ふたりとも吹っ切れた感がありで。

  • 500万は無いけれど、身につまされる話だわ。

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著者プロフィール

イラストレーター/漫画家
著書に『いろちがい』『すきまめし』『続・すきまめし』(マッグガーデン)『おあとがよろしいようで』(文藝春秋)『いのまま』(芳文社)『ものするひと』全三巻(KADOKAWA)など。
趣味は自炊。
http://www.hasumukai.jp/

「2020年 『ランバーロール 03』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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