高校事変 X (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 595
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110706

作品紹介・あらすじ

『探偵の探偵』の市村凜は、結衣の異母妹である凜香の実母だった。意識不明の重体に陥っているはずの凜だったが、驚愕の真相が明らかになる。時を同じくして慧修学院高校三年の生徒たちが、国際文化交流のためホンジュラスを訪問。その最中、メキシコの武装勢力ゼッディウムに襲撃される。背後には、優莉架祷斗――父・匡太の後継たる最強最悪の長男の姿があった! いよいよ佳境、クライマックスの第10巻記念作!

感想・レビュー・書評

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  • これが、ほんまの戦争や!
    今までのは、遊び、こんな闘い方では、ほんまもんでは、死…
    「小娘、おまえ、戦争をなめるな!」
    で、ほんまもんに、放り込まれ、それでモノにして、ほんまもんになる!
    めっちゃ短期間で!
    って…
     凄い実力というか…
     凄いセンスというか…
     凄い作り話というか…笑

    今回の敵は、
     長男 架祷斗
    結衣が、努力家の秀才なら、架祷斗は天才!
    この2人が最終決闘のはずが、持ち越しでした〜
    しかし、自衛隊の特殊部隊出て来ても、全滅…
    今まで、影から結衣ちゃんを守って来た奴らも…
    たった一人になっても、立ち向かう!
    多分、次回に日本で!かな?

    なんか、「探偵の探偵」も出て来そうな予感。
    (市村凛やなく…)
    楽しみ!

  • 平成最大のテロ事件を起こした犯罪者の娘、結衣が犯罪者に立ち向かう話。

    今まで無敵だと思っていた結衣が、本物の戦場では全く歯が立たないとは。70年前の日本の若者が連れていかれた戦場はどれほどひどいものだったのか心が痛んだ。

    結衣は皆のために命を張っているのに、国内ではそれが全く理解されない。むしろ犯罪者として捉えられていることに結衣は今まで諦めを感じていたが、本作では最後にそれが行動に出てしまった。

    いよいよクライマックスに近づいてきたので次回作が楽しみです。

  • 高校事変シリーズ第Ⅹ弾

    結衣が国外へ!
    田代ファミリーの闘いの後、今までとはちょっと違うテンポだなぁと思って読んでいたんですが怒涛のⅩ巻でした。
    今回の結衣も、かなりのピンチ。
    このⅩ巻で優莉の兄弟姉妹の関係性が明らかに。
    そして亜樹凪と桐宇、衝撃の結末が・・・

  • 相変わらず最高に面白いこの「高校事変」シリーズ。

    前作の9で、結衣が田代グループを壊滅させたところで、もうエンディングに近いかなと感じたが、はたして本書では、結衣の兄・優莉架祷斗との対決が描かれる。

    この10巻で終わりかと思ったが、終わらなかった。
    でもイメージ的には、本書は映画『ハリーポッター』の最終作、『ハリー・ポッターと死の秘宝 パート1・2』の『パート1』のような感じかな。

    結衣がこれまで対決してきたのは、町のチンピラやヤクザ、傭兵崩れなどの非正規戦闘員たち。
    だが今回の相手はISなどのほんまもんのテロリストグループにも参加した完全な戦争のプロたち。

    結衣は果たして生き残ることができるのか。

    本シリーズはまさにエンターテインメントの傑作。
    深く考えずに結衣様の無双ぶりを愉しむのが読書人としての正しい向かい方であるww

  • 松岡圭祐『高校事変 X』角川文庫。

    ついにシリーズ第10弾。

    評判が良いので、この10巻までは古本屋でまとめ買いし、11巻と12巻、最近刊行されたスピンオフ作品を新刊で購入した。

    前作で田代ファミリーが壊滅し、ストーリーは新たな展開を見せる。死刑となったテロリスト・優莉匡太の呪縛はまだまだ続く。優莉結衣は何処へ向かうのか……

    これ程、結衣が痛め付けられるのはシリーズで初めてだろう。今回は結衣が公安に協力してホンジュラスに向かうという余りにも無理があり過ぎる設定で少し残念。

    武蔵小杉高校事変を始めとする武装襲撃事件への資金提供を行っていたシビックの創始者は優莉結衣の兄の架祷斗という驚愕の展開。

    そして、妹の凛香の母親の市村凛がついに動き出す。

    慧修学院高校3年の生徒たちが、国際文化交流のためホンジュラスを訪問し、メキシコの武装勢力ゼッディウムに襲撃される。その背後には結衣の兄である架祷斗の存在があった。人質となった高校生たちを救出するために公安と共にホンジュラスに向かった結衣だったが……

    本体価格840円(古本540円)
    ★★★★

  • 半年ぶりのシリーズⅩ。
    田代ファミリーとの戦いを制して終結かと思えたが、結衣にとって最大にして最悪の敵=優莉家の長男架禱斗との戦いが残っていた。
    舞台は、架禱斗の策謀により戦乱状態となっている南米のホンジュラス。
    結衣は、戦禍の中にいる高校生(彼らの高校はある人物の陰謀でホンジュラスへ親善旅行中)を救うため、現地へ。これまでの戦いが戦争ごっこや火遊びとしか思えない、本物の戦争が待っていた。
    今までとはケタ違いの戦いで、結衣は絶体絶命のピンチに。
    彼女を救ったのは、武装半グレ紅豹隊の元幹部=磨島と弥藤(これまでの戦いでも、彼らの援助があっての勝利であって彼女一人の力ではなかったとは!・・・ほかのレビューでも「後出しじゃんけん」だと書かれてた)。
    ともかく、手に汗握る戦闘シーンは息をもつかせず迫力満点。
    結衣の父匡太をパワーアップした架禱斗が巧妙なやり方で政府を翻弄し、事態収拾で政府に要求するシーンでの発言。
    「いまのおまえたちを見ろ。なにかが起きてから、大臣が集まり対策を協議するのみ。せいぜい特措法に基づく緊急事態宣言に留まる。対応が後手にまわり、だれが責任者なのかも不明・・・」
    著者の現代日本政治へ込めた思いの一端が窺える。総理やその他現在の日本の政治家を彷彿させる場面もあり、書下ろしのタイムリーさを感じる。

  • ここにきてようやく黒幕登場となった。一方でアクションシーンでページ数を稼いでる感は否めず、かつての知的な戦略や騙し合いの要素が減ってしまった。格闘小説に成り下がらないことを期待。

  • これまでの優利結衣の戦い方は、まさかのヤクザレベルだったとは。本当の戦闘の前には歯が立たなかった。序盤から面白い展開だった。

    ラストは高校生だけあって飲み込みが早い感じが、まだまだ子供なんだなぁと思ってしまった。

    そして、市村凛と探偵の探偵の玲奈が繋がった。わかっていた事だけど読んでいただけにめちゃくちゃ面白い。

  • これまでと違って結衣がたくさんの人に支えられてることに気づく場面が多々あった。1人で生きようとする姿勢とそれに相反する気持ちの機微が丁寧に描かれていた。今回は特に、結衣が普通の日常や高校生活について妄想する様子があり、普通に生きていくことの幸せについて実感させられた。


    根底にある親子というテーマが何度も描写され、その関係性について問題提起するような作品だった。戦後最悪の犯罪者の子供というだけで、レッテルを貼り色眼鏡で見る周りが、犯罪者を作り上げる。結衣はそれに抗い、父親の影を消そうとしていた。


    一つだけ結衣に主人公補正がかかりすぎて、動けるのそれで!?みたいな描写がいくつかあるのが気になった笑

  • シリーズ10作目記念作。

    (ここからネタバレ注意です)今作はある事態をきっかけに紛争状態になったホンジュラスに結衣が向かい、そこで孤軍奮闘する、というのがメインのストーリーです。

    ストーリー的にはまた大規模な闘争に巻き込まれる結衣という今までのスタンスに忠実な様にも思えますが、今回のストーリーは、前作までとは大きく異なる点がいくつかあると考えています。

    今までは孤軍奮闘の中でも、やはり結衣の身体能力が圧倒的で、そこに知恵や仲間も加わって相手を倒せるという流れが割とお決まりでした。

    しかし今作では、結衣は圧倒的存在という印象を崩すものになっています。世界に出て厳しい現実を知る結衣。井の中の蛙であったと自覚し、己の無力さに涙するシーンもあります。上には上がいるというある意味当然で、しかし読者である私たちも結衣中心に描かれる作品ゆえに盲点となりがちだった事実を浮き彫りにしています。その様な点で、一つ大きな境目ともいえる作品だと思いました。

    また、それらとは別に結衣の心理面についても、一つの大きな分岐点と言えます。結衣の死への捉え方の小さな変化、仲間を守るという正義感、正義感の中に確かにある優しさ…その様な部分を割と表面に出してきたというところ。一つポイントだと感じます。

    しかしそれでもやはり結衣の強さは健在。作中に登場する再開した仲間の存在により、結衣の戦闘技術が恐ろしく上がります。敵に臆せず、身体面では絶対に敵わず、最初は手も足も出なかった相手にも知恵と向上した身体能力を用いて果敢に挑み勝利していきます(今回は倒せない相手も出てくるのですが…)。ちなみに先程述べた今作中に出てくる仲間が、結衣の戦闘時の印象を述べる場面があります。そこにも注目です。

    さて、今まで述べたのはあくまでも今作中のメインストーリー。今作は何作か前から壮大に伏線を張られていた「あの人物」がついにお目見えします。今作序盤はこの人物関連のストーリーがメイン。その後、上で述べたメインストーリーにシフトしていくという流れです。

    さらに様々な優莉家兄弟姉妹が登場。大きな事実が次々と明らかになります。それぞれがどの様な人生を辿りどの様な今に至っているか。どの様な人間と関わり、どの様な意図で世間と向き合っているのか。そして、今後どの様な動きを見せるのか。伏線を回収し、伏線を張り。そうして、結衣がホンジュラスでの戦いを終えてからも、さらなる試練に立ち向かうことを示唆しています。

    今作はまさに大きな分岐点だと思います。ストーリー的な面に加え、前述した様に結衣の内面的部分など、結衣そのものとその周りに大きな変化が見られます。その様な意味で、今後の対決やストーリーにも目が離せませんし、結衣のある意味で「成長」とも取れる変化や周りの人物の影響にも注目をしつつ、半年後に出る次回作、どの様な結末を迎えるかを楽しみに待っていたいと思います。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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