- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041110706
作品紹介・あらすじ
『探偵の探偵』の市村凜は、結衣の異母妹である凜香の実母だった。意識不明の重体に陥っているはずの凜だったが、驚愕の真相が明らかになる。時を同じくして慧修学院高校三年の生徒たちが、国際文化交流のためホンジュラスを訪問。その最中、メキシコの武装勢力ゼッディウムに襲撃される。背後には、優莉架祷斗――父・匡太の後継たる最強最悪の長男の姿があった! いよいよ佳境、クライマックスの第10巻記念作!
感想・レビュー・書評
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これが、ほんまの戦争や!
今までのは、遊び、こんな闘い方では、ほんまもんでは、死…
「小娘、おまえ、戦争をなめるな!」
で、ほんまもんに、放り込まれ、それでモノにして、ほんまもんになる!
めっちゃ短期間で!
って…
凄い実力というか…
凄いセンスというか…
凄い作り話というか…笑
今回の敵は、
長男 架祷斗
結衣が、努力家の秀才なら、架祷斗は天才!
この2人が最終決闘のはずが、持ち越しでした〜
しかし、自衛隊の特殊部隊出て来ても、全滅…
今まで、影から結衣ちゃんを守って来た奴らも…
たった一人になっても、立ち向かう!
多分、次回に日本で!かな?
なんか、「探偵の探偵」も出て来そうな予感。
(市村凛やなく…)
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高校事変シリーズ第Ⅹ弾
結衣が国外へ!
田代ファミリーの闘いの後、今までとはちょっと違うテンポだなぁと思って読んでいたんですが怒涛のⅩ巻でした。
今回の結衣も、かなりのピンチ。
このⅩ巻で優莉の兄弟姉妹の関係性が明らかに。
そして亜樹凪と桐宇、衝撃の結末が・・・
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相変わらず最高に面白いこの「高校事変」シリーズ。
前作の9で、結衣が田代グループを壊滅させたところで、もうエンディングに近いかなと感じたが、はたして本書では、結衣の兄・優莉架祷斗との対決が描かれる。
この10巻で終わりかと思ったが、終わらなかった。
でもイメージ的には、本書は映画『ハリーポッター』の最終作、『ハリー・ポッターと死の秘宝 パート1・2』の『パート1』のような感じかな。
結衣がこれまで対決してきたのは、町のチンピラやヤクザ、傭兵崩れなどの非正規戦闘員たち。
だが今回の相手はISなどのほんまもんのテロリストグループにも参加した完全な戦争のプロたち。
結衣は果たして生き残ることができるのか。
本シリーズはまさにエンターテインメントの傑作。
深く考えずに結衣様の無双ぶりを愉しむのが読書人としての正しい向かい方であるww -
松岡圭祐『高校事変 X』角川文庫。
ついにシリーズ第10弾。
評判が良いので、この10巻までは古本屋でまとめ買いし、11巻と12巻、最近刊行されたスピンオフ作品を新刊で購入した。
前作で田代ファミリーが壊滅し、ストーリーは新たな展開を見せる。死刑となったテロリスト・優莉匡太の呪縛はまだまだ続く。優莉結衣は何処へ向かうのか……
これ程、結衣が痛め付けられるのはシリーズで初めてだろう。今回は結衣が公安に協力してホンジュラスに向かうという余りにも無理があり過ぎる設定で少し残念。
武蔵小杉高校事変を始めとする武装襲撃事件への資金提供を行っていたシビックの創始者は優莉結衣の兄の架祷斗という驚愕の展開。
そして、妹の凛香の母親の市村凛がついに動き出す。
慧修学院高校3年の生徒たちが、国際文化交流のためホンジュラスを訪問し、メキシコの武装勢力ゼッディウムに襲撃される。その背後には結衣の兄である架祷斗の存在があった。人質となった高校生たちを救出するために公安と共にホンジュラスに向かった結衣だったが……
本体価格840円(古本540円)
★★★★ -
半年ぶりのシリーズⅩ。
田代ファミリーとの戦いを制して終結かと思えたが、結衣にとって最大にして最悪の敵=優莉家の長男架禱斗との戦いが残っていた。
舞台は、架禱斗の策謀により戦乱状態となっている南米のホンジュラス。
結衣は、戦禍の中にいる高校生(彼らの高校はある人物の陰謀でホンジュラスへ親善旅行中)を救うため、現地へ。これまでの戦いが戦争ごっこや火遊びとしか思えない、本物の戦争が待っていた。
今までとはケタ違いの戦いで、結衣は絶体絶命のピンチに。
彼女を救ったのは、武装半グレ紅豹隊の元幹部=磨島と弥藤(これまでの戦いでも、彼らの援助があっての勝利であって彼女一人の力ではなかったとは!・・・ほかのレビューでも「後出しじゃんけん」だと書かれてた)。
ともかく、手に汗握る戦闘シーンは息をもつかせず迫力満点。
結衣の父匡太をパワーアップした架禱斗が巧妙なやり方で政府を翻弄し、事態収拾で政府に要求するシーンでの発言。
「いまのおまえたちを見ろ。なにかが起きてから、大臣が集まり対策を協議するのみ。せいぜい特措法に基づく緊急事態宣言に留まる。対応が後手にまわり、だれが責任者なのかも不明・・・」
著者の現代日本政治へ込めた思いの一端が窺える。総理やその他現在の日本の政治家を彷彿させる場面もあり、書下ろしのタイムリーさを感じる。 -
ここにきてようやく黒幕登場となった。一方でアクションシーンでページ数を稼いでる感は否めず、かつての知的な戦略や騙し合いの要素が減ってしまった。格闘小説に成り下がらないことを期待。