飛び降りようとしている女子高生を助けたらどうなるのか? (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA (2021年3月31日発売)


- 本 ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111208
作品紹介・あらすじ
特待生の学費免除を維持するため勉強とアルバイトだけをして高校生活を過ごしてきた結城祐介はある日、猛烈に彼女が欲しくなってしまった。
そんな思いつきから寂しさがこみ上げた帰宅途中、ふと空を見上げると廃ビルの屋上から身投げしようとしている少女を見つける。
「なんでこんな事してんだよ!」「私は…生きてる意味……無いですから……」「待て。美少女が死ぬのはもったいない」「……?」「死ぬくらいならさ、俺の彼女になってくれ」「えぇっ?」
こうして奇妙な出会いからはじまった謎の少女・初白小鳥との新たな日常と恋物語がはじまる。
【初回限定特典】
・らたん先生描き下ろしリバーシブルカバー付属
※特典は紙本限定となりますのでご注意下さい
感想・レビュー・書評
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ヒロインはとてもとても可愛い
表紙でここまで美少女に描かれて当たり前ってくらい、性格も行動もすごく可愛いです
悪友ポジションの大谷さんも、カラッとした気持ちよい性格で好きだなー。
個人的にラブコメの一番大事なポイントは「主人公が女の子に好かれる説得力のある人物かどうか」だと思うのですが、今作の主人公は地の文で出てくる主人公の性格があんまり好きになれなくてうーん……って感じでした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒロインがとにかく可愛いので、全部許せる
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文庫で読んでるからか、面白くなるポイントがものすごく後半にちょろっと来るくらいしか感じられなかった。もうちょっとディティール調べて書いてあると没入できますかね。
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主人公のスペックを盛りすぎて作者が持て余している典型。
エリート高校のS特待生で野球もエース級。
その上で超優しいしイケメンの友達とつるんでる。更に高校生から一人暮らしもしていて夢は医者。
こんなスペックしながらごく普通の一般高校生ですみたいな顔されても読んでるこっちは困惑する。ラノベ主人公に必要な読者に共感性を持たせる要素が欠けている。
よほどの不細工でもなければ告白くらいされそうなもんだし恋人も作れそうなものだ。
さて、タイトル通り飛び降り自殺をする寸前の美少女を助けるところから始めるから始まる。
基本ご都合主義的な話の進行なので登場人物はみなわかりやすいテンプレ的性格をしている。こうなるかな?という展開を読者が予想してその通りになってやったね!と言うくらいしか物語としての楽しみ方はない。原案は漫画だそうなのでそっちは絵としての魅力があるだろうが小説ではキツい。
何より救われないのはヒロインがただただ誰からも都合のいい女の子としての扱いしかされていない事だ。
父親からも、物語からも、悲しいのが主人公からも。
主人公のヒロインへ接し方はとても優しい。優しくしてくれる。死にたくなるほど憔悴していた少女は優しくしてくれた男に都合よく安心して受け入れる。
悲しい話で主人公はヒロインの事を『彼女というアイコン』としか見てないように思える。主人公がヒロインに優しくするのは『恋人になったから』に尽き、『恋人らしい事』『彼氏らしい行動』以外はしてくれない。もっともラブコメなんだからそういうものだろうと言われればそれまでかもしれないが。
それでも『初白小鳥』という1人の女の子にフォーカスが合っていないのは残念だ。
ストーリーはとにかく主人公の都合のいいように進行する。都合よくナンパされて都合よく助けが入り都合よく友人はあしらいがうまく都合よくナンパした男は乗せられる。
漫画で読むならサクッと見れるがラノベだと終始単調だった。
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