炭酸水と犬

  • KADOKAWA (2021年3月18日発売)
3.80
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111390

作品紹介・あらすじ

第5回カクヨムWeb小説コンテスト〈恋愛部門〉特別賞受賞作!

心のままに、軽やかに。自由に生きたいと思う、すべての人へ。

9年付き合っている同棲中の恋人とは、結婚秒読みのはずだった。
「もうひとり、彼女ができたんだ」
恋人の突然の告白。そして、もうひとりの彼女に引き合わされ、わたしの感情はばらばらになってゆくが――。

WEBで話題。心をえぐる、新世代の等身大ラブストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 「もうひとり、彼女ができたんだ。」
    突然の恋人からの告白。
    9年間付き合ってる同棲中の恋人とは結婚秒読みだったはずだった。

    冒頭からインパクトありすぎ!!笑
    もう恋人の和佐の身勝手さにイライラしまくりだった。
    もうひとり好きな人はできたけど、彼女である由麻の事も好きで別れる気はないという。
    堂々の二股宣言じゃないか!!
    こんな男、さっさと別れちまえ〜って思うんだけど、そうしない由麻にもちょっとイライラ。
    だけど、29歳の由麻の気持ちも凄く分かるところあって。
    やっぱり年齢の事考えると焦りもあって、しがみつきたくもなるかな。
    私は根に持つタイプなので、ここはなんとか取り繕ったとしても、心の中のモヤモヤが晴れず結局ダメになるだろうなと思う。←コワッ笑

    ちなみに1番イラっとしたのは、もうひとりの恋人のアサミ。
    女って、なぜか浮気した男の人より相手の女の人に腹立つって人多い気がする。←コワッ笑
    結末は、えー、そこにいくのか〜と思ったけど、とりあえずスカッとしました〜!!

  • ほんとにイライラする彼氏だけど、だんだん主人公にもイライラ。スパッと別れろよっと思いながら二人がどんな着地をするのか気になり徹夜読書。「もうひとり彼女が出来た」って100人中100人の女性が「えっ頭大丈夫?」となる衝撃の一文で始まる。個人的に彼氏の和左よりだらだらと受け入れる主人公の方にイライラ。ただ真先くんがかっこよすぎて、最後は思わず涙出そうに。少女漫画のようなイケメンと美人の登場人物、そしてラストだったけど、たまにはこういう王道でドキドキするのもいいかも。

  • 浮気と言うより本気の恋,そんな相手が恋人に現れる.そして9年越しの自分とはそのまま結婚するって.もうありえない男の勝手さ.そして主人公自身もかなり自分勝手なところがあって,最後はそれぞれ満足のいく形で終わっていいのか悪いのか.うだうだ言い訳ばかりする関係にイライラしながら読了.

  • 初めのインパクトと、途中からは具体的な描写によって、頭の中に映像化されていくのがおもしろかったかな。

  • えらい近いところでの
    三角関係、四角関係の話。
    なんだかスッキリしない関係性を続けてる主人公だけど、
    みんなそんなものかなー。
    和佐側の語りも聞きたかった。

  • 全く理解できない登場人物達の恋愛観。
    他の方のレビューで評価が高かったのと
    題名に惹かれて読みましたが…
    途中まで、山本文緒の自転しながら公転するを読んでた時のワクワク感を感じもしていたので残念。
    もう、イライラしかない。何言ってんだ
    コイツらって感じ。

  • たまたまTwitterで見つけて、興味本位で読んでみた。
    読むたび、自分が苦しくなって、自信がなくなって感情移入してしまった。暗いなあ、読むんじゃなかったって思った。
    でも、読んでよかったやっぱり。自分の気持ちには嘘つけないし、嘘つきたくないんだなってラストを読んで思えて、すごく泣いてしまった。自分の気持ちとつい照らし合わせてしまった、この経験があったわけじゃなく、原子の話とかもわかるなあって、

    好きな人に好きって言おう。言えないなら、胸を張って言えるように、変わるしかない。

  • 物語としては楽しく読めたけれど、こんなヤバ男、すぐに別れてネタとして未来永劫語り継ぐのに、主人公優柔不断すぎてイライラ。けど主人公側の気持ちもわかる!あと、アサミのTwitter投稿、おばさん構文すぎない?

  • 2023/06/03予約 9
    何なの、この話!と言いたくなる。
    9年付き合った彼に好きな人がいると告げられる30歳間近の由麻。その彼、和佐(かずさ)には真先(まさき)という名の弟がいる。
    理解不能な行動をとる和佐。
    「もうひとり彼女ができた」
    由麻と結婚したいと思うが、アサミも大切だ。と。
    登場人物ほぼ全員キライ。
    真先は誰から見てもステキで私なら早いうちに乗り換える。
    大切な人の彼女だから、どうにもできない
    という発言なんて、そのままじゃん!さっさと和佐を置いて出てよ!と何度も叫びたかった。

    ここまで読者をイライラさせる文章を書ける、砂村かいり
    という初読み作家、次の作品も読んでみたいと思う。

  • 同棲して9年付き合ってる彼が、
    もうひとり、彼女ができたんだ
    と二股の報告から始まります。

    彼氏も会うだけ、と宣言しているものの
    それ以上のことをやっており、彼女に報告していません。
    それでも、主人公とは、別れたくない、まだ好きだという彼氏に矛盾しており、このシーンが一番堪える場面かと。

    だんだん彼氏も自分の都合で物事、予定を決めて
    主人公に意見を求めるシーンもなかったかと思います。

    今度は私に譲ってくれたっていいじゃないのよ。
    という浮気相手、アサミに何言ってんだ。
    元はと言えば、彼女持ちに手を出して欲を出すな、と思います。

    自分の大事な人の彼女だから、出会った瞬間から失恋してる。
    どんだけ、どんだけ好きだったと思う。
    どんだけ絶望してたと思う。
    泣きながら、主人公にそう伝える弟くん。
    読んでいくうちに、弟くんがいい子すぎて、
    でも初めてあった時、初めてのナンパになるくらい一目惚れした主人公が兄の彼女で、
    弟くんの描写はあまりなかったけど、ずっと絶望してたんだなと。

    最後は円満?に別れて
    弟くんと一緒に出社して暮らして、
    もともと主人公がいつでも来てもいいように広めの部屋借りてて、良い終わり方でした。

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