- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111406
作品紹介・あらすじ
潔癖症の会社員・紗子は、飲み会帰りにアパートの鍵を店に忘れてきてしまう。困り果てていると、居合わせた隣人の琴引さんが一晩泊めてくれることに。これを機に彼との交流がはじまり、恋心が芽生えていくが……?
感想・レビュー・書評
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「たまゆら」
………ほんのしばらく。束の間。しばし。
なんと趣のある言葉でしょう。
この素敵な題名から想像していた物語は、ほんわかした恋愛小説です。
しかし、思った以上にグイグイくるんです。
皆さんがレビューで書かれているように、ドキドキ&キュンが止まりません♡(ӦvӦ。)
アパートの隣人同士の恋愛なんて、まるで少女漫画みたい。
主人公の紗子が恋する琴引さんは、本当にスマートで素敵。
“そう言って扉を閉める琴引さんの耳たぶが真っ赤に染まっていることに、わたしは気がついた”
さらっとカッコよいのに、この照れ方。
なんて可愛いのでしょう。
これは好きになっちゃうよなー( ◜‿◝ )♡
そしてキュンのダメ押しは、「番外編・追いかける」
こちらは紗子の親友、美冬のストーリーでほんの数ページの短い文章です。
そこに描かれた美冬の優しい眼差しと弾む心。
こちらまで胸が熱くなりました。
この本はブク友・のんさん他、多くの方の熱いレビューから手に取った一冊です。
読書に年齢なんて関係ありません!
恥ずかしがらずにキュンキュンしましょ(笑) -
ゆっくりとゆっくりと進んでいく恋、じれったくなることもあるけれど、絶対応援したくなる爽やかな恋愛物語でした。
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鍵を忘れて部屋に入れず困っていたところ、隣人が一晩泊めてくれた…そのきっかけで始まる恋愛物語。
タイトルや表紙絵からほのぼのした恋愛ものかと思って読んだら意外にもガッツリしている。
主人公の女性が軽度とはいえ潔癖症ということがあり、そのせいで恋愛に臆病になっているのかと思ったら、隣人への想いは募るばかり。
そして元彼からの猛烈アタックに流されること度々。
結構生々しい。
同じアパートや同じ職場や仲間内のあちこちで恋の花が咲く。主人公の思いは先走ったり勝手に凹んだり忙しい。
若い頃ならこういう物語にキュンキュンしていたかも知れないが、主人公の親世代の私には目のやり場に困るような描写だらけで何度も脱落しそうになった。
読みやすい文章なので最後まで読めたしハッピーエンドで良かったが、終盤はひたすら惚気で甘ったるい。
つまりどういうことかと言うと「思ってたのと違う」。
潔癖症といっても色々あるんだなと新発見。 -
琴引さんが格好よすぎる!ただただそれに尽きる。
こんな隣人がいたら、誰でも好きになるでしょと思いながら読み進めた。紗子が羨ましい。
とても読みやすくて、キュンキュンしながら一気読みだった。
いつかドラマ化されそう。 -
「よかったら、うち泊めますけど」
え〜〜♡これは!!
有川さんの「植物図鑑」の逆バージョン??
たまにはこういう恋愛小説もいいなぁ♡
ドキドキ♡キュンキュンでした!
小説なんだけど、まるで少女漫画を読んでるみたいな気分♬
きゃ〜ってなりながら読みました\♡︎/
同じアパートの隣人との恋の物語♬
主人公の紗子には、え?と思うところもあるんだけど、なんと言ってもお隣の住人である琴引さんがサラッとスマートで、でもなんか可愛くて素敵すぎた〜。
めっちゃベタな展開だけど、それがいいのです(//∇//)
紗子と一緒にときめいちゃいました
「もはや、ときめき量が致死量だ」
あ〜こんな気持ちになりた〜い笑♡
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潔癖症の主人公”紗子”が、隣人に恋するラブストーリー。
潔癖症、隣人、フレグランス等の設定が豊富に盛り込まれていますが、”隣人”以外は深掘りされていないので、重苦しくなく読みやすいです。少し物足りなさはあるものの、これは楽しんだもの勝ちの本!
主人公”紗子”が琴引さんに惹かれていく姿が甘いときめきに満ちていて、思わず頬が緩みます。
いわしまあゆさんの表紙絵が素敵で手に取った本ですが、フジモトゴールドさんのイラストの方が世界観に合っているなと感じました。 -
隣人と恋。女心をくすぐるなかなかファンタジーな設定。
潔癖症の紗子(さこ)は、いつでも除菌シートと手袋、マスクを欠かさない。
(本作は2019年コロナ禍の前。今は潔癖症でなくとも…ですね笑)
恋人とのキスも積極的ではない。
そんな紗子がふとしたことから隣人の琴引(ことびき)さんと交流するようになり好きになってしまう。
前半の潔癖症の生活とプラトニックに進むふんわりとした感じはいい空気が流れていて読みやすい。物書きを生業とする琴引さんのちょっと浮世離れした雰囲気も凄くいい。
ただ2人の距離が近づくにつれ、恋愛模様も様変わりしてしまう。
前半と後半で違う物語のよう。
恋により潔癖症が緩和されてゆくのは、何となく理解できる気がする。ただ琴引さんの印象が変わってしまうのはちょっと残念。付き合ってみて「あれ?この人ってこんな人だったの」と思うあれは誰しも経験あることだと思うけど、こと物語においての人となりはちょっと一貫して欲しかったかな。
あ!もしかすると、私こそがプラトニックでファンタジーを強烈に求めていたのかも知れない。
乙女か!笑
と、主人公2人にフォーカスした感想になってますが、2人の周りの人々、会社の同僚、友人、アパートの住人たちとのちょっと狭い世界のあれこれも優しくて良いです。
今年の14冊目
2022.2.26 -
タイトルの「たまゆら」(意味・ちょっとの間、ほんの少し)という言葉がいいなあ…とおもって手に取った。
タイトルから、寂しさのある恋愛小説のイメージで読み始めたけれど、むしろドラマにありそうな男ふたりにはさまれた恋愛小説だった。
しかも明確に片方の男には勝ち目なし、しかし主人公にふりまわされるパターン…
タイトルと内容が呼応していない、いや正確には「アパート」は呼応しているけど、「たまゆら」が内容と合っていない。
けれど、「たまゆら」という言葉が素敵なので使いたくなってしまう気持ちはわからなくはなかった。
でもこの話はやっぱり、「たまゆら」ではないとおもう…
飲み屋に鍵を忘れてアパートに入れなくなった主人公・紗子に声をかけたのは、隣の部屋に住む男性・琴引。
潔癖症で満喫に泊まるのを躊躇していたくらいの紗子なのに、いろんな言い訳は書かれつつも、ほぼ初対面の琴引の部屋に一泊することになるところが、まず腑に落ちない…
しかも話が進めばすすむほど、紗子の潔癖症という設定は緩んでいく。
それは琴引さんのことが潔癖症なんてなんてことないくらいに好きになってしまったから…ということなのだけど、そもそも紗子の潔癖症レベルは潔癖症の中ではそこまで高くない?ようなので、この設定必要だったかな…??とさえおもってしまった。
紗子に恋心を寄せる久米も、言動的にまったく好きにはなれなかったのだが、その久米に対する紗子の言動もかなり自己中心的で、最後のほうは久米がかわいそうになるくらいだった…
とにもかくにも、紗子が好きになれなかった…
にも関わらず読み切ってしまったのは、ひとえに「琴引さんの魅力がすごすぎ」たからに他ならない。
見た目だけでなく、本当に振る舞いや発言がかっこよすぎて、いやもうこれは紗子じゃなくても惚れてまうやろ!という感じだった。
なので紗子の恋愛を応援したいから読んだというよりも、琴引さんに恋してしまったから読み切ってしまった!という感じだ。
そしてわたしの脳内での琴引さんは、玉置玲央さんの姿で再生されたのだが、結構イメージぴったりじゃない…?とおもってしまった。
深夜枠でドラマ化はしやすそうなので、そのときはぜひ玉置玲央さんを琴引さん役として推したい。 -
図書館で見かけて手に取った。
みんなのレビューに「キュンキュン」と書かれていてとても惹かれた。読んでみて、甘酸っぱい気持ちになった。
潔癖症の紗子。コロナ禍のいまなら普通のことも、マイノリティにはつらい現実。それでも人を好きになって。好きな人と触れ合いたいと思えるのは健全だと思う。
個人的には美冬や久米くんにも素敵な人と出会ってほしい。
年齢も状況も全く違うのですが、相談してきてくれた方は結婚を考えているのに、本命は結婚に積極的ではなく、別の方が自分にアプローチしてきて、そっちに行くべきかと悩まれていました。
この本も、相談の彼女も、本命を貫いてうまくいったようです(*^▽^*)
甘酸っぱい青春ものですか?
一度娘の小説で、ひるなかの流星??だったかな?あれを読んだ時は、キュンキュンしました(笑)
こんな歳でもまだまだそういうの読めそうです♪
甘酸っぱい部類になるか分かりませんが、藤石波矢さんの『時は止まったふりをして』は青春あるあるの詰め放...
甘酸っぱい部類になるか分かりませんが、藤石波矢さんの『時は止まったふりをして』は青春あるあるの詰め放題でしたよ♪
二冊とも知らない本です
「ひるなかの流星」は映画になったんですね
中学生くらいの女子が...
二冊とも知らない本です
「ひるなかの流星」は映画になったんですね
中学生くらいの女子が観に行く感じかしら!?
これは恥ずかしい程にキュンしそう╰(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)╯
「時は止まったふりをして」も、詰め放題とは期待大ですね!
メモメモ_φ(・_・