- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111512
作品紹介・あらすじ
世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。退職して独立し、シングルマザーとして働く彼女が、絶対的な味覚と知識を駆使し、グルメ業界の闇を暴く!本日の調査対象は人気厨房に酒蔵、そして鮨!
感想・レビュー・書評
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ほどよい爽やかさと人情感
前作どんなんやっけと引っ張り出しらなぜかポルトガルの旅行中に読んだのを思いました -
シリーズ第ニ弾。食の格付け人・紗英が飲食店に星をつける話なのだが、評価は料理の良し悪しだけにとどまらない。むしろ食品業界の闇を暴くのが主題になっている。放送業界も巻き込んで、食品業界の仕置人となるのだろうか?
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読んだ事が無い気がするが読んだ気がするな
と思い絶対読んだわと思って止めたが
題名は記憶にないなと。
穢れ舌を題名変更してたのでした。 -
お酒が飲めずタバコも吸わないということあって、美味しいものを食べるのが好きだ。特に5年ほど前にタバコをやめてからは、味覚が以前よりも良くなったようで、たとえば美味しい水とそうではない水の差が良くわかったり、野菜や魚などの鮮度が分かるようになってきた。
だからといって高級料理を食べ歩くグルメになったわけではなく、美味しいと評判のラーメン店があれば足を運んでみたり、唐揚げが美味しいと評判の定食店があれば立ち寄ってみたりと、身の丈に合った楽しみ方をしている。コミックやテレビ番組で人気の「孤独のグルメ」という物語があるが、主人公の井之頭五郎ほどではないものの出張の際にはその街で美味しいと評判の定食屋さんに足を運んだりしている。
今はコロナ禍で出張や帰省ができなくなって残念だが、世の中が落ち着いたらまたそういったことを楽しんでみたいなと思っている。
食を題材にした物語が、原宏一さんの書かれた「星をつける女 疑惑のウニ (角川文庫)」という一冊。絶対味覚を持つ牧村紗英が立ち上げたグルメリサーチ社が、投資家の依頼により人気のお店を覆面調査して星をつけるという物語だ。単にグルメな食事を紹介するということではなく、人気店の裏で行われている数々の悪事を暴いていくというミステリー仕立ての連作短編集とになっている。
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牧村紗英が今回調査するのは、カリスマ料理研究家である須賀ユウコが手がけるカジュアルフレンチ「ユウコの厨房」や幻の日本酒の蔵元「酒蔵烏鵲(うじゃく)」、高級鮨を銀座で手軽な価格で味わえると人気の「すし海将」。それぞれのお店は確かに美味しくて評判が良いのだが、紗英が覆面調査を行っていくうちにそれぞれのお店で微妙な違和感を感じる。調べていくうちに、それぞれのお店でそれぞれの疑惑が湧いてくる。
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グルメ小説というよりは、爽快なミステリー小説。食べることが好きな人もそうでもない人も、同じように楽しめる一冊だと思う。
※本書は「星をつける女 (角川文庫)」の第2弾とされているが、本書は2018年に出版された「穢れ舌」 を加筆・修正・改題した文庫本なので、すでに読まれた方は「あれ?」ということになってしまうので注意が必要だ。 -
界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。
退職して独立し、シングルマザーとして働く彼女が、絶対的な味覚と知識を駆使し、グルメ業界の闇を暴く。
本日の調査対象は人気厨房に酒蔵、そして鮨!
女性の憧れの的。フランスで料理修行をしたカリスマ料理人は管理栄養士の資格すら持っていない、経歴詐称の元アイドル。
市場ではプレミア価格がついて一本数万円で取引される人気の日本酒をつくる酒蔵は、自分のところでは一滴も作っておらず、桶買いした酒を販売しているだけのハリボテだった。
銀座で人気の大箱寿司店は、密輸した魚を供するという犯罪に手を染めていた。
これらの悪事を決して許せない「正義の味方」が、格付けチームの紗英たち。
快刀乱麻の推理と行動力、確かな舌で真相にたどり着く。
テンポも良く読みやすいし、ストーリーも単純明快で面白い。キャラクターも魅力的でマル。
良質のエンタメ小説であるのは間違いない。
ひとつ残念なのは真相が結構早々と読者にわかってしまうこと。
作者の意図的には、物語のポイントをそこに置いていないのかもしれないけれど、真相をうまく隠して最後に種明かしをすれば「日常の謎」ミステリ的な面白さもあったのになあ。 -
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