さしすせその女たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111550

作品紹介・あらすじ

39歳の多香実は、年子の子どもを抱えるワーママ。マーケティング会社での仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命にこなしていた。しかしある出来事をきっかけに、夫への思わぬ感情が生じ始める――。

感想・レビュー・書評

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  • こういう日常が日本には溢れているんだろうな、と哀しくも可笑しく。

    でも夫婦間では笑い話にはならない。

    互いにわかってくれない、では気持ちがわかるはずもなく(−_−;)

    一方は自力離婚を考え、一方は結婚記念日の贈り物を考える歪さ。

    話しなさいよ‼️ 会話が絶対的に足りないと突っ込んでいた私です。

  • 多香美のターンでは夫・秀介の言動・行動にイライラ・ムカムカ...。秀介のターンで明かされるその時の背景をきっちり描くことでバランスが取れている。没交渉が生み出す負のスパイラル。もっとちゃんと話せば、と思うが、その時はそんな余裕ないんだよね...。感謝の言葉はちゃんと伝えよう。

  • 子育てしながら共働きをしている妻。
    夫の協力を望んでいるが、なかなか思うような協力は得られない。
    仕事で疲れているのはお互い様なのだけれど、夫の意識は低い。
    子育て・家事についての責任感が、女性と比べるととても低いのだ。
    自分がしなければ妻がやってくれると思うのだろう。

    妻の視点から書かれた物語の後、夫の視点から書かれた章があって、夫婦の考え方の差が興味深かった。

  • 共働き夫婦の両方の視点から子育て仕事、家事の実態をリアルに描いた物語!
    子供がふたりいると、こんなに大変なのかーと読んでいて目が回りそうだった!!
    妻の視点から読むと、夫にイライラして仕方なかったが、夫の視点から読むと、男の人の方が配偶者に情があり、意外と記念日を大切にするのかなという印象を受けた。
    それにしても、息子が体調崩した時の夫の発言は酷すぎたW(`0`)W

    • もちっちさん
      ひとりでも大変やから、2人育児はほんま考えられん!夫へのイライラもコメント読むだけで想像できるぞー(TT)笑
      ひとりでも大変やから、2人育児はほんま考えられん!夫へのイライラもコメント読むだけで想像できるぞー(TT)笑
      2021/10/26
    • あんころ餅さん
      そうそう(゚∀゚)考えられんよね!熱性けいれんで苦しんでる息子を見て、夫は「気持ち悪い」って言ったんだよ( *`ω´)
      グーパンチやし、一生...
      そうそう(゚∀゚)考えられんよね!熱性けいれんで苦しんでる息子を見て、夫は「気持ち悪い」って言ったんだよ( *`ω´)
      グーパンチやし、一生覚えてると思う!!
      2021/10/26
  • 妻が離婚まで考える傍らで、夫は結婚十周年の贈り物について思う。これほどのすれ違いがあるだろうか。この夫婦に関しては、共働きで2人で家計を支えるのになんでも妻まかせでいいと思っている夫に100問題があると思うが。

  • 結婚生活や子育てのリアルさが感じられました。でも、「さしすせそ」も「あいうえおか」も無理やり登場させた感がな〜。
    というか、夫婦のすれ違いを書きたかったのか、読者を「なーんだ」とさせたかったのか、もやもやを笑いに昇華させたかったのかは分からないけど、夫視点は蛇足だった気がする…。秀介を悪者にしたくなかったのかな?

    外から見ていれば「話し合いが足りないよな」と思うけど、お互いを理解するのって難しい…。

  •  フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
     女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。

  • 途中で、以前読んだことに気づいた。まだ結婚する前だったかな?親が借りていたのを読んだ記憶。

    主人公と同じ立場になって(子供の年齢は違うけど)わかるわかるわかるーー!!と思う箇所ばかり。夫のこととか職場のこととか。
    インスタにはイクメン、キラキラママが溢れているけど、現実はやっぱりこっちだよねと少し安心。
    それにしても夫ってどうやったら期待通りの動きをしてくれるんだろ。

    妻目線と夫目線の二部構成で、後半で夫は浮気なんてしていなかったということがわかるけど、妻はそんなこと知らないのですれ違ったままの2人。
    妻にこっそり感謝する夫と、離婚準備くらいしといてもいいかなと考えている妻。切ない。

    結婚記念日にサプライズでネックレスをプレゼントしてくれるなんて素敵!と思ったけど、日々あんな感じだと、そんなことされても挽回できないのかな。ネックレスは無事渡せたのか、オチが気になる。

  • マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命に生きていた。しかしある出来事をきっかけに、多香実のなかに思わぬ感情が生じていき……。(あらすじより)

    ふたりの子を持つワーママとしてあらすじを見て気になって読んでみた。
    働く母の気持ちが痛いほどわかる1冊。
    子どもが体調不良になったときに、子どもに危険性がなければ、まず仕事の心配をしてしまう、そんな自分に自己嫌悪する気持ち…。そしてなんで私だけこんな思いをしてるんだろうと、さらに夫を恨めしく思う気持ちがわかりすぎる。

    物語として、すっきりした落としどころを期待していたけど、
    結局夫と妻は考える視点がすれ違ったまま…という結末。
    妻は離婚を選択肢の持ったまま日々を過ごしていくし
    夫は1回のプレゼントですべてがうまくいくと思っている。
    結局、覚悟した女性が強い、ということがよくわかる1冊。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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