特等添乗員αの難事件 VI (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 212
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111574

作品紹介・あらすじ

閃きのヒロイン、浅倉絢奈が訪れたのは韓国はソウル。同僚の妃華莉、美波と共に韓流ツアーを率いるが、到着早々に思いもよらぬ事態に見舞われる。日韓が抱える“ある問題”が影を落とす微妙な時期だけに、失態は許されない。ラテラル・シンキングを武器に、今回も難局を乗り越えられるか!? 読むだけで水平思考が身について賢くなる、人の死なない“K-POP”ミステリ。この巻からでも楽しめるシリーズ完全新作第6弾!

感想・レビュー・書評

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  • すでに完結していると思っていたシリーズの7年ぶりの新作。
    自由に旅行も出来ない今の世の中へ、希望の意味を込めて書いたそう。扉にも「夜明け間近の旅行業と宿泊業の皆さまへ」とある。業界の人間としては、この一文で涙が出てきそうになる…
    が、しかし。
    待望の新作のメインはK-POPでのアイドル育成事業の闇を暴く内容で、全然添乗員の話ではないのが、とても残念。
    K-POPに全く関心がないし、添乗員がK-POPアイドルの格好をして、添乗に行くなんて、とてもあり得ない話。
    突拍子もないし、ツアー客が9人しかいないのに、みんながみんな犯罪者紛いで、何なの?この内容…
    毎回絢奈のラテラルシンキングで旅のトラブルを回避するこのシリーズは、実際の添乗にも役立つこともあり、とても好きだったのに、今作はあまりにも内容が添乗員と言う仕事をバカにしていて、悲し過ぎる。
    まして、添乗員の業界は絢奈のような若い人はほぼいない。辛く、厳しい仕事で若い人は憧れても、現状から逃げてしまう人がほとんど。
    お客様の旅をエスコートするのに、どれだけ添乗員が身を削っているのか、作者はちゃんと理解しているのだろうか?
    7年ぶりなのに、絢奈が22歳のままなのに違和感もあるし、このシリーズを描くのならば、希望を入れてもいいけど、現実から離れすぎた内容で誤解を招くようなことは避けて欲しかった。
    今、添乗員を本業にしている人たちは本当に仕事がなく、困っている。コロナが終息したとしても、以前のように戻るには、まだまだ時間がかかる。
    個人的には夜明け間近と信じたいけど、現実はそんなに甘くない。
    観光業全体を盛り上げるために書いたのか?NiziUなどの話題に乗りたかっただけなのか?日韓問題に切り込みたかったのか?
    どんな気持ちでこの作品を書いたのか、とても気になるし、読んで、ここまで不快な気持ちになったのは久しぶり。
    好きなシリーズだっただけに、とっても残念。

  • 2021年2月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。韓国へのK-POPツアーを率いる添乗員の縦横無尽の活躍が描かれます。7年ぶりの新作だそうですが、K-POP世界の蘊蓄が多く、興味を惹かれませんでした。ありえないようなずさんな手口やご都合主義で、これはコメディなのかとも思います。

  • この作品こそ「特等添乗員αの難事件」シリーズ最高傑作。これほど満足し感動したのは1作目以来。
    「世界に一つだけの花」が色んなグループにカヴァーされる話が浮かんでは消えた韓国。これは本当の話で「らいおんハート」とかはカヴァーされてるのに「オンリーワン」を謳うあの名曲はカヴァーされてない。そこの洞察こそ、本作をシリーズの中で特別な物にしてる。
    ソウル市内の地理、K-POPのペンの特徴、番組観覧と、およそ生半可な知識では書けない徹底した内容。未成年のまま練習生としてソウルに送り込まれる日本人が増えている現状への危惧、何もかも現代を反映している。
    なおK-POP嫌いの中高年が爪弾きにされたと感じて酷評する傾向があるが、これは22歳が主人公の話だ。本当の添乗員がババアしかいないと主張したところで、シリーズ第1巻から若い添乗員しか出てこない。今更そこに文句を言うとは読者とも思えない。
    この絢奈ら3人がツアー客のために奔走する姿は美しい。こんなに温かい添乗員は他にいない。
    シリーズでは絢奈は「閃きの小悪魔」であって、ずるい思考を遺憾なく発揮する。1巻から敵を嵌めていたし、2巻でもツアーを抜け出してマカオのカジノでヤクザと渡り合っている。もともと現実を超越した添乗員なのだから特等添乗員なのであり、ババアばかりの現実の添乗員と一緒にされても(しかも6巻でかよ)困る。
    なお莉子もQシリーズが連続刊行してた6年間は、四季が何度巡ってもずっと23歳。αシリーズも4年間ずっと22歳だった。しかもすべての作品は刊行年の設定。7年経って22歳はおかしい?そんな人はシリーズに向いてない。

  • コロナ禍の今、このシリーズを出すことに意義を感じたのかもしれない。カーチェイスはちょっとやり過ぎかもね。彼の国の印象もまさにその通りだな。

  • 同シリーズ久しぶりの続刊。忘れた頃に刊行されたので、最近になって刊行されているのを知った。

    テーマは昨今、世間を賑わし続けるK-pop、舞台は韓国。

    とある諸事情により、大規模韓国ツアーに添乗する事となった絢奈。しかし、ツアーに集まったのはたったの9人。
    波瀾万丈なツアーが幕を開け、観光中にツアー客の1人が突然倒れてしまう。だが、そのツアー客はいつの間にか韓国人少女と入れ替わっていて…。

    と、この入れ替わりもタネを明かすと割と単純な事なのだが、うまくミステリアスに描かれており、この辺りから一気に物語に引き込まれて行った。

    伏線も至る所に張られており、些細な事が後々に生きてくる。序盤に出てくる名札の裏のボールペンも「ああ、ここでか。」と感嘆した。

    この作者にはありがちな、少し強引だったり、ご都合主義的な展開も随所にはあるが、早く先を読みたい。早くページを繰りたいと思わせる展開構成や文章であっという間に一気に読み終えてしまった。
    能登さん、今回おいしいとこ持ってきすぎでは?(笑)

  • 別人のような表紙の理由は読んだらわかった。K-POPに興味ないので、捲し立てられる小ネタはこれまでで一番ピンとこなかった。

  • 閃きのヒロイン、浅倉絢奈が訪れたのは韓国はソウル。ラテラル・シンキングを武器に、今回も難局を乗り越えられるか!?読むだけで水平思考が身について賢くなる、人の死なない“K‐POP”ミステリ。(e-honより)

  • K-POPどうも自分には合わない事が原因か、文章が入ってきにくかった。

  • 今回はK-POPアイドルの養成所がテーマ。
    NiziUとかのアイドル人気に便乗して、中小の悪徳芸能事務所が練習生を大量に抱えているという問題から話はスタートします。若い日本人の少女が、ダイエットによる栄養失調や足の怪我で衰弱しているのに手当てされず監禁状態から、韓国の警察に救出されます。そんな状況のため、韓国ツアーが制限される見込みになります。
    韓国ツアーに制限がかかる前の駆け込みツアーで、ラテラルシンキングが得意な朝倉絢奈と同僚の妃華莉、美波の3人でツアーを率いるけれど、個性豊かなツアー客とともに、早々に激しめのトラブルに巻き込まれていくお話です。婚約者の那沖さんも要所要所で活躍します。

    今回も時事ネタ満載。コロナは少し落ち着きつつある世界線です。まさか、こんなにアイドルの実グループ名出してくるとは。K-POP好きの生態も紹介されてます。K-POPに興味のない人は、そうなんだ、と思いながら読めるし、好きな人は、きっと頷きながら読めるんじゃないかと思います。
    こんなにトラブル多すぎるツアー、絶対に参加したくないなと思いながら読んでました。解決方法も、わりと今時。

    正直、このシリーズ読むの久しぶりすぎて色々忘れてたんですが、ちゃんと登場人物の位置関係を説明してくれるので、すっと入り込めました。表紙のイラスト、いつもより派手な印象って思ったのですが、それも会社からの指定での装いでした。
    久々だけど、楽しく読めました。

  • 韓流芸能界の話や新型コロナウイルスの旅行自粛の話等、最新の出来事に不可解な事件と解決を組み合わせているのは相変わらず面白いのと、主人公の活躍にはスカッとする。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2021年 『アルセーヌ・ルパン対明智小五郎 黄金仮面の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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