地獄くらやみ花もなき 黒猫の鳴く獄舎 (陸) (角川文庫)
- KADOKAWA (2021年6月15日発売)


- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111598
作品紹介・あらすじ
「黒猫が生き返った」という不可解なメモを遺し、ある小説家が死を遂げた。〈地獄代行業〉の西條皓と助手の青児は、真相を調査するために彼の館へ。かつて病院だった不気味な館には、小説家の親族と凛堂兄弟が待っていた。宿敵との不本意な合同捜査と、確執を抱えた親族たち。張り詰めた空気のまま迎えた夜、獣に喰い殺された死体が立て続けに見つかり――。闇に紛れて牙を剥く「黒猫」の正体は? 美少年探偵の妖怪事件簿、第6弾。
感想・レビュー・書評
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前巻のエピローグで合同捜査を小野篁経由で依頼、いや強制された青児と皓、凛堂兄弟は人里離れた元廃病院の洋館へ。そこには女主人と遺産相続絡みで呼び出された訳あり人物達が勢揃い。ポーの「黒猫」を彷彿とさせる過去の事件も語られ絶対何か起きる、という青児の予想通りに深夜殺人事件が発生。しかし館はクローズドサークル状態で青児の「眼」を条件に加えると犯人が存在しない事になる。さて真相は?が伏線はあったけど待てこらだったのは置いておく。雰囲気抜群の舞台で4人(いや3人か)が文句言いながらも共闘して謎に挑む過程が楽しめたので良き。青児と皓の関係の成長も嬉しい。いちいち青児に毒吐きながらも相手してきたり、荊に振り回されてたりと棘がなんか苦労人に見えてきて印象変わってきたよ。そして恒例ラストの引き。どう来る?
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今回は、皓・青児と、宿敵の荊・棘の合同捜査。
依頼されたのは、とある作家の不審死事件。
「黒猫が生き返ったのだ。」そんな書き留めを残し死んだのだ。
そしてかつて病院だった彼の屋敷に遺産相続のため集めらたのは4人の親族。
真夜中、罪人が妖怪の姿に見える体質の助手の青児が遭遇したのは、黒猫が共食いをする殺人現場だった。
黒猫の正体は誰なのか?
‥‥
犯人だと思った人が被害者になり?被害者が実は加担してたり?
「2人でいるから最強」なんじゃなくて、
2人で1人分を目指すって言葉がすごい好き。
2024年2月18日 -
今回は正直あまり好みではなかった。
が、人間(?)関係には少し捨つ進展が見られてちょっとほっこりする。 -
178ページで嘘だろう?!ってなる。最終的な展開にはやはり、という感じだけど、このシリーズは独白部分が面白い。
死なないと決意するよりも、死なせないと覚悟する方が難しいのは心底分かる。それは物理的にも、心理的にも。 -
だんだんみんななんだかんだ仲良くなっててよい
著者プロフィール
路生よるの作品





