- 本 ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111727
作品紹介・あらすじ
冒険のゴールである「運命の塔」に迫りつつあるワタルは、あと一歩のところで異世界滅亡の危機に巻き込まれてしまう。仲間たちの幸福と自分の願い、究極の選択を迫られた少年が導き出した答えとは?
感想・レビュー・書評
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出だしがかなりキツいのだけれども、
幻界にきてしまったらあとは一気読み。
旅の仲間との出会いと別れ。
自分の運命を変えるためにやってきた
ワタルとミツル、ふたりの旅人の運命を追う、
壮大な物語。
現実だけではなく、幻界でも割と残酷な運命に立ち向かうことになるんだけれども、そのへんが容赦ないのはやっぱり宮部みゆきさん。
児童書版もあるけど、設定が重すぎるので、
おすすめするなら中学生以上かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっとたどり着いた感じ。宮部みゆきの描くファンタジー小説というのは、現実世界との関わりを軸に描かれているのだと思った。10年以上前に書かれたものだけれども、このコロナ禍に生きている私たちに刺さる物語だと思う。きっと、いつの世にも通じる勇気を与えてくれる物語なのだ。
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やはり長編小説は読み切るだけの価値がある。
運命ではなく、ワタル自身が変わっていくストーリーに心を打たれた。
この本を読んだことで、自分にとっての現世を、
もう少し前向きに生きてみようと思えた。
★印象に残ったフレーズ
・変えるべきなのは僕の運命じゃなくて、
ー僕自身なんだ。
・思い出してみれば、喜びも悲しみも、みんな仲間たちと過ごした時のなかにある。 -
上・中・下巻読み終わった。
一筋縄では解決できない深いテーマを扱っていながら、ファンタジーの世界観で飽きずに読むことができた。映画を見てるように頭の中に場面が次々と浮かんできて、楽しい読書体験だった。
著者プロフィール
宮部みゆきの作品





