- 本 ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041112274
作品紹介・あらすじ
※毎日小学生新聞「作家に聞く」著者インタビュー(安東みきえ氏。2021.11.27)
※月刊MOE「注目の作家」著者インタビュー(安東みきえ氏。2022年2月号)
洗濯されて庭に干されていた赤いてぶくろ。右手と左手がケンカをしています。もち主のゆうちゃんが右ききだから、自分のほうがえらくて立派なんだ、と右手はいばっています。――と、風が吹いて、右手は遠くに飛ばされてしまいました。そこで出会ったのが、若いメンドリ。オンドリのように「コケコッコー」と朝を告げたいという夢があるのですが、トサカがないメンドリは、鳴くことができません。「よし、りっぱな トサカになってやろう!」。赤いてぶくろは、はりきってメンドリのトサカ代わりになりますが――。
「自分のままじゃ、いけないの?」と悩むメンドリと、「立派って、なんだろう?」と考えるようになる赤いてぶくろ。
冬の日の偶然の出会いが、ふたりの未来を大きく変えます。
\\おとなからも、感動の声が続々!//
・子どもたちの顔が浮かびました。自分には、考えて決定する力がしっかり備わっていることに気づいてほしい。自分の中にある光に焦点をあてて歩んでほしいなと胸が熱くなりました(教員)
・ぐっときて泣いてしまいました。母にもすすめてみたところ「なんでだろう、なんか泣けちゃうね」と言っていました(司書)
・途中から、声を出して読んでいました。メンドリと赤いてぶくろのやりとりが胸に響き渡り、涙が流れました(絵本セラピスト)
感想・レビュー・書評
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せんたくものが風に吹かれている。
手ぶくろも右手と左手で風にあおられ、けんかしている。
そのうち強い風で右の手ぶくろが飛ばされてしまう。
庭では、ニワトリがなにやらケンカしていて…
「りっぱなトサカのオンドリだけが鳴けるのです」
落ちてきた手ぶくろをかぶったメンドリが、これでオンドリにみえる、鳴いてもいいと嬉しそう。
だけど池に映るすがたは、大きくゆがんでいて、とてもおかしなかっこうに見えた。
オンドリのマネをするのは滑稽だと気づく。
それから手ぶくろは、持ち主のことを思い出す。
そして、離ればなれになっていた片方の手ぶくろに持ち上げられた。
片方だけで冒険した手ぶくろから見える大切なこと。
どっちがいいとか、比べるのではなくて どちらも大切でどちらも必要であるということがわかる絵本。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
右の手袋の利き手へのこだわり。若いメンドリのトサカへのこだわり。こだわらなくても良いものにこだわって世界をつまらなくしてることって多くあると思う。子供にも大人にも良い内容の絵本だと思う。
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手袋がめんどりのトサカに!
発想が楽しいお話です。
絵も好き!
はっきりらくっきりした絵で、めんどりや手袋の顔の表情もわかりやすく、子供たちに人気が出そう。 -
場面場面の絵が良いなぁ。
一つの固定観念から解き放たれるような気がしました。かといって、説教臭くないところもいいなぁ。
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ヒヤヒヤしたけどおもしろかった。
オンドリみたいに鳴きたかったメンドリの「トサカがほしいとおもったのに」ということばが印象的だった。さびしそうでかわいそうだった。最後には、「自分のままでオッケー」だから、自由に鳴くことにしてよかった。(小4) -
絵や登場人物はかわいらしいが、言葉遊びが多く本当に楽しめるのはやや大きくなってから?
大事なものは何かわかるような話。
7分
手袋、にわとり、冬、朝 -
息子9歳4ヶ月
息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせほとんどしなくなりました。母はサミシイ。
読んだ◯
好反応◯
何度も読む(お気に入り) ◯
「また借りてきて!」「続き読みたい!」
その他 -
利き手であることが自慢の右手の赤い手袋が強風で飛ばされ、大きな声で鳴きたいめんどりに出会い、ありのままのを受容して頑張ること、手袋の本来の役割に気づいていきます。
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2022.12.19 5-3
2022.12.16 6-3
著者プロフィール
安東みきえの作品





