遺跡発掘師は笑わない 九頭竜のさかずき (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 168
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112311

作品紹介・あらすじ

山深い集落にある未確認の遺構を調査してほしい、という依頼を受けた無量は、カメケン一行と共に福井へ。同じ頃、萌絵は一乗谷の復元を手伝っており……。恐竜と朝倉氏の伝説が絡み合う壮大な大河ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズものなので、ある程度キャラを知っていないと分からないけれども、福井が舞台であって、恐竜と戦国時代が繋がったり、ダイナミックな展開で楽しめた。表紙はめちゃ美形なのだが、作中ではこの美形表紙はイメージ出来なかった。ある程度予習は必要か……。
     鉱山の話もあり、福井県の人はみんな買って楽しめるんじゃないか。やっぱり地元密着型、観光とキャラと物語がいったいになったものが良いのだろう。
     まったく本作とは関係がないが、やはり「北へ。」はあまりに早すぎた作品だったのかもしれない。

  • 恐竜の化石を再利用というか、化石で作った漆器という存在に驚かされた。
    どちらも無量の得意分野。
    人のいない時代を掘るか、いる時代を掘るか。
    二足の草鞋状態に悩む彼にとっては、まさしく契機となる遺物だろうなあ。

    今回は敵方の動向は特になかったけれど、忍ちゃんの結婚騒動に現場は別の意味で大混乱。
    萌絵の武術が効かない相手も脅威だったし。
    そして、萌絵の忍に対するミーハーな心を勘違いして嫉妬を見せた無量が可愛くもあった。
    青春やな(20代半ばの子を捕まえて何を言っている)

    事件自体は物騒ではあったけれど、恐竜関連でより夢が広がる内容だったし、敵方の不穏な動きがなかっただけでも、読んでいるこちらとしては精神的には楽な展開だった。
    恐竜王国と朝倉氏の謎、両方味わえるとは何と贅沢なお話だろうか。

  • 図書館より。

    ようやく読了。
    やっぱり楽しかった!!
    化石と遺物のコラボレーション!!

    私も歯化石発掘してみたいな。

  • 盃を飲み干してはならぬ。
    忠告してもらったとしても、あれだけ簡潔に言われてしまったら何も知らない人からすると訳が分からないだろうな。

  • 西原無量シリーズ、13作目。

    シリーズ本編作だけれども、JKとか謎な組織が絡まなかった分、読みやすかったー。殺人やら犯罪にまで発展してしまうお宝探し設定がちょっと仰々しく感じてしまうところはあるものの、歴史ロマンと恐竜発掘ロマンの両方が楽しめて面白かったです。いつも暴走しがちなのは無量だけれど、相良さんも実はなかなかの暴走キャラだったり。萌絵ちゃんも含めて、三人三様で方向性の違った暴走キャラが読めて楽しかったデス。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50257707

  • 恐竜と遺跡。今回も物騒でした

  • 恐竜好き、発掘好きとしては大変面白く読めました。
    無量くんがちょっとずつ大人になる様子が、微笑ましい。室町、戦国時代の相関図を、きちんと把握できているともっと楽しめると思う。
    発掘、やってみたくなります。

  • 面白かったー。このシリーズ好き。

  • 確かに、ひたむきな無量の姿が眩しかった。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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