遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 131
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112328

作品紹介・あらすじ

「天才発掘師」の噂を聞きつけた地権者から依頼を受け、和歌山へ赴いた無量。平家の落人伝説が残る、風光明媚な町だ。
しかし、意気込んで向かった発掘現場で、無量の身に立て続けに不穏なことが起こる。
聞こえるはずのない声が聞こえたり、誰かに腕を掴まれたような気がしたりするのだ……。

不穏な気配を感じながら発掘作業を進めると、現場からは経筒(きょうづつ)が出土した。経巻を保護するための筒形容器だ。
経筒から出てきたのはなんと、人形の頭(かしら)。
それを知った発掘現場の同僚で元舞台俳優の佐分利亮平は、無量を家に招く。

佐分利家には、「道成寺雛」という内裏雛が代々伝わっていた。
その雛人形を見た無量はぞっとする。女雛には頭がなかったのだ……。

経筒の中に入っていた頭はその女雛のものなのでは、と疑う亮平に、
カメケンチームは結託して、この内裏雛の謎を解こうとするが、そんな最中に亮平が事故に遭う。

背後には「安珍清姫」伝説や、佐分利家に伝わる「三体月の呪い」の言い伝えも絡んでいそうで……?

感想・レビュー・書評

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  • 護摩行と能の共演は、クライマックスだったこともあって迫力も段違い。
    読んでいるこちらも魂抜かれる思いがした。
    それを見事に描写してしまう筆力、恐るべし。

    今回はファンタジー要素が強かった気が。
    鬼を抜かれた無量。
    これで敵方が諦めてくれるといいのだけれど。
    今回も動きがなかっただけに怖い。

  • 歴史と言い伝えと伝統と遺跡と過去に現在に、てんこ盛り状態でしたが、上手く絡んでいて面白かったです。人とのやり取りだけでなく、その土地の雰囲気が伝わってきて、場所の魅力も感じられたお話でした。

    熊野には行ったことがあるので、読んでいて、あの静謐な感じがお話の中でずっと重さをもって存在していたので、能の場面がより一層、厳格に伝わってきたように感じます。実際にまた足を運んでみたくなりました。

  • 手に入れたかったもの。
    常日頃から練習をしていた者であれば誰も異を唱えないだろうが、一度離れた者だからこそ厳しい視線なのだろうな。
    本当に信じていたからこそ効果てきめんだったのだろうが、何も知らぬ者であったとしても呪術のことを知っていれば本気にしてしまっただろうな。

  • 西原無量シリーズ、14作目。

    今回は特に歴史的背景がしっかり作り込まれていて、事件始末との絡みも上手くて面白かったー。能の描写とか修法の描写とかも、実際見たことあるわけじゃないけど、迫真さが伝わってきて読み応えがありました。例のJKのくだりも、最初に仄めかされていた割には途中ほとんど出てこなくて、今回のテーマにほぼほぼ最後まで集中できて良かったデス。そして終盤にして無量の鬼の手の行く末を案じるような出来事が加えられたりして、今後のシリーズとしての進展も期待させてもらえたり、今作はいろいろてんこ盛りだったけど、バランス良い一冊だったな。

  • 今回は和歌山県の熊野あたりが舞台。史実をうまく取り入れて膨らましてあるので、全部がいかにもありそうなできごと。現地に行ってみたくなる。
    シリーズ全編通しての謎の解明には今回はあまり進展がなかったが、忍は最初のころと比べるとずいぶん丸くなったような気がした。人間味が増したというか。
    作者の以前のシリーズの気配を少し感じられる箇所があったりして楽しかった。
    これからレギュラーメンバーも増えるみたいだし、続きが楽しみです。

  • 図書館より。


    やっぱり読んでなかった!(笑)
    一気に読了。

    ドンドコ繋がってる感が、ヤラセっぽいのかもしれないけど。
    楽しくて好きです。

    シリーズ、続けて欲しいな。

  • 三体月ってほんとにあるんだー見てみたい!

  • 無量がどんどん成長しているような気がする。

  • 面白かった。鬼気になる。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2022年 『遺跡発掘師は笑わない 榛名山の眠れる神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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