ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2021年4月23日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041112359
作品紹介・あらすじ
クリスマスイヴ。森司とこよみのデートがついに実現!人生最高の夜を噛みしめていた森司だが、ツリーの根もとで異様な人形を発見する。
それは1年前にオカ研へ相談が持ち込まれた曰く付きのもの。ある教授が、死んだ愛娘そっくりに作り上げ、娘の代わりとして大切に世話していた。供養されたはずだが、なぜここに?
同じ頃、部長と藍も奇妙な憑依事件の渦中にいて……。シリーズ最大の危機がオカ研メンバーを襲う第18弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ18冊目。今回は、クリスマスイブに起こった3つのオカルト事件のお話です。それぞれのお話は、もちろん面白く読ませていただきました。が、今回の最大の事件は森司とこよみのイブデート。やっとここまで来たか、という感じです。もう、二人関係の進展の遅さは、彼らの周りで起こる怪奇現象よりも異常なのではないだろうか。
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いよいよクリスマスデート! なのですがまあ、二人の進展についてはあまり期待はするまい(笑)。ただし抱腹絶倒でかなり楽しめました。この人たち、どこまで純朴なんだか。
世間は華やぐクリスマスイヴに、部長と藍、泉水と鈴木がそれぞれに出くわす事件。今回もさまざまな人間関係の呪縛に取り憑かれた人たちの、恐ろしくも悲しい物語ばかりでした。しかし怖いながらもほっこりする要素もあって、それプラスメインの筋書きはクリスマスデートなので。ゆるく楽しめるかな、と思っていたら。
三話からの展開があまりに怖すぎます。もちろん人形怪談ってのだけで充分怖いのだけれど。それ以上に底知れない妄執と、それが引き起こすあまりにとんでもない怪異に戦慄します。しかもこれ、まだ終わってないの!? 続編はいつ出るのでしょうか。気になるっ! -
久々の長編で、しかも各部員の別行動パートもあるという特別感満載な巻。ホーンテッドキャンパスの面白いところの一つとして、ホラーでありながらホラー意外のトリックも充実してるところがある。
しかし泉水はほんと男前だよなぁ。
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いい加減付き合えよってなる。笑
伝記本、民俗学本として、面白い! -
「有罪無罪原罪」
本当に成し遂げたかった事。
襲われた時の真相が明らかにならなかったが、あの三人の目を掻い潜り居れたことは凄いのでは。
家庭の事情が複雑であるほど子供への影響も少なからず大きくなるが、ここまで露骨に自身のずる賢い思いだけで子供を利用するなんて最低だよな。
「黒いサンタクロース」
モノクロの世界になるのは。
理解のない者は未だ多数いるだろうが、命がかかっている事を重々承知して行って欲しいよな。
嫁姑問題はどこにでもあるだろうが、自分の子供なのだから疑問に思った事は繰り返しになってしまったとしてもちゃんと伝えるべきことなのでは。
「待ちにし主は来ませり」
執着心と異常な世話の理由。
目的に必要な物が全てが出来上がるまで、彼は彼女の奇行に一切気が付かなかったのだろうか。
見逃してしまったのは曖昧な情報が多すぎたせいでだと思うが、後少し気付くのが遅れていたら世界は混乱では済まない事態になっていただろうな。 -
おう…時系列飛び飛びで分かりにくかったけど面白かったー!ちゃんと怖い…というか、何かきっちり民俗学的な切り口とかオカルティックな部分とかがあったので楽しかった。で、もしかしたらそろそろ終わりかな…?
著者プロフィール
櫛木理宇の作品






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