絵が殺した (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年4月23日発売)
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112373

作品紹介・あらすじ

大阪の竹林で見つかった男の白骨死体。身元は京都の日本画家と判明する。だが、彼は丹後半島で転落死したはずだった。
大阪府警の刑事・吉永は、頼りない後輩の小沢と共に遠く離れた場所に死体が埋まっていた謎を追うことに。
事件の背後に大規模な贋作グループの存在が浮上するが、その矢先、更なる犠牲者が。
曲者揃いの画商たちに翻弄される吉永は、業界の闇を暴き、二転三転する事件の真相にたどり着くことができるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 作者にしてはかなりコテコテのミステリー仕立てでかなり過去の作品だが新鮮味があった。謎解きそのものも面白かったが矢野、小沢、デコと吉沢のやりとりがかなり作品にアクセントをつけてると思う。久しぶりにクソコロナが登場しないモノを読めてスッキリした。

  • まずまずの作品だったと思う。
    一連の殺人がそれぞれ別の手による場合は、複雑さが増して面白い。
    また書かれている人物の数も多く、話に膨らみが出てその点も面白さが増すと思う。

  • 黒川さんお得意の美術に係る犯罪小説です。相変わらずの面白さですが、構造の煩雑さも相変わらず。加えて美術特有の難しい言葉が被さり構造把握はほぼ諦めました。ですが、濃いキャラ達の軽妙な関西トークとストーリー運びは楽しめるので、黒川小説を楽しめたと思います。

  • 大阪の竹林で見つかった男の白骨死体。身元は京都の日本画家と判明する。だが、彼は丹後半島で転落死したはずだった。
    大阪府警の刑事・吉永は、頼りない後輩の小沢と共に遠く離れた場所に死体が埋まっていた謎を追うことに。
    事件の背後に大規模な贋作グループの存在が浮上するが、その矢先、更なる犠牲者が。
    曲者揃いの画商たちに翻弄される吉永は、業界の闇を暴き、二転三転する事件の真相にたどり着くことができるのか?

    大阪府警捜査一課シリーズ。本作の主役の吉永誠一刑事を船越英一郎が演じてドラマ化されたのはいつ頃だったか。ちょっとイメージが違う。

  • 最初に書かれたのが1990年らしく、スマホやら携帯電話やらない時代での展開、やや懐かしいが、若い子が想像するのは難しいか。
    大阪の竹林で発見された白骨死体から、関西の絵画美術に関わる人達が、怪しく、容疑者が現れるも殺されたり、と謎が深まる。さてその背景は。
    最終的に動機はそこか、というのは読めなかった。最後まで飽きずに読了。

  • 名前が多くてこんがらがるわ。

  • 何と、32年前の作品。図書館で借りた単行本は、乱丁が有り、時代を感じさせる。
    黒川先生がリキを入れたのを感じるだけに、入れ過ぎ。
    ある人がキャラ濃すぎて、不自然だっただけに。。。
    しかもトリックも濃すぎ、不自然というか、練りすぎ。

    しかし、会話の突込みはしっかり育って行っている歴史を感じさせる。
    誠ちゃんとデコの会話で「こんなてんこ盛りの推理小説あるか」にはわらってしまった~でしょう?!

  • 登場人物が似通っていて、わかりづらかった。テンポはよく、黒川先生らしいが、この作品自体が、贋作かも。笑い。

  • いつものアクションが少なく、トリック探しが多くちょっと物足りない感じです。

  • 関係者が色々と登場しますが、圧倒的に目立つ人が居るので話の行く先は大体想像がついてしまう。

    一方、その圧倒的な一人以外は皆さん割と薄味で何やっているのかイマイチ印象に残らない(読んでる私が業界事情に疎いことが原因なんですけど)ことから謎解きの方はちんぷんかんぷんのまま終わってしまいました。


    吉永刑事とデコさんの出会いとか、本筋と関わりなくところどころに差し込まれるエピソードが、天然な小沢の反応と共に何となく微笑ましい。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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