八号古墳に消えて (角川文庫)

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感想 : 12
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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112397

作品紹介・あらすじ

考古学の権威・浅川教授の遺体が大阪・八尾の遺跡発掘現場で見つかった。体内に残された土の成分から、別の場所で殺された後に運ばれたことが判明。
考古学関係者の犯行が疑われ始める。捜査に乗り出したのは大阪府警の名物刑事、「黒さん」こと黒木と「マメちゃん」こと亀田の“黒マメ”コンビ。
やがて、浅川の裏の顔が明らかになり始めた矢先、またしても発掘現場で不可解な死が。手がかりは、失踪した研究者が残した写真。
そこには謎の古墳壁画が写されていた。能天気だが、やるときはやる二人組が学界の闇に隠された真相に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目。展開としては地味だけど主役コンビの2人のキャラ設定がしっかりしてるので飽きることはない。考古学自体には興味はあるけどやっぱり大学の裏側は日大と同じようにドロドロしてるんだろうね。


  • シリーズ物なので買った一冊

    大阪府警シリーズの黒マメコンビ編

    遺跡発掘現場での遺体発見から始まる話

    この作者の話は登場人物が多く混乱するが何とか読み終えた。

    会話が軽快で面白い
    会話で話が進むのでスラスラ読み進めてしまう。

    地道な捜査とそれによる発想、ひらめきで事件解決に進んで行くのは読んでて楽しいしスッキリする。

    年が変わりいろいろ自分自身にいろいろあって本を読む事がなかなか出来ない中、スラスラ読めたこの本はありがたかった。

    シリーズまだ続きある。
    この黒マメコンビが次どの様な事件を解決するより会話をするのかが楽しみになった小説でした。

  • 黒川さん28冊目読了。

  • オモロいが登場人物が多すぎる。警官なら刑事のなんちゃらと書いてくれ。一気読み出来へんワシにはちとめんどくさかったで。

  • 「疫病神シリーズ」が大好きで、「黒豆コンビ」にも期待したけれど、豆ちゃんが8:2でキレッキレ過ぎて、「コンビの意味あるかしらん?」と少々残念。

  • ほぼすべての黒川作品を読了しているが、タイトルに古墳と入っているのであまり興味のない考古学が絡むのかと勝手に思い込み、読む機会がなかった作品。

    黒川作品といえば!の雅子夫人の美しい装画に惹かれ(笑)、改めて文庫化された本作を読了。

    桑原・二宮や堀やん・誠やんといった黒川作品ではおなじみのバイオレンスコンビと違い、本作の黒マメコンビは少し地味な感じはするものの、本作ではマメちゃんの謎解きのスキルも上がってきて、いい立ち位置になった気がします。
    黒さんはなんやかんやボヤキながらもマメちゃんのフォローをきっちりするええオヤジですね。

    時代背景は当然古いですが、軽妙なやりとりは時代を超えて面白いです。

  • 大阪弁をうっとおしいと思う人には受け入れられないだろうが、黒マメコンビの軽妙なやりとりが事件の核心にせまる、いつものおもしろさに加え、古墳を殺人現場に使ったところがユニークで、反抗現場の特定に至る「証拠」も秀逸。

  • 大阪の遺跡発掘現場で関西考古学界の実力者・浅川教授の遺体が見つかった。事故か、殺しか? 浅川の身辺捜査にあたる大阪府警の黒木と亀田、通称「黒マメ」コンビは金と権力をめぐる考古学界の闇を追うが…。痛快警察小説。

    初版は1988年で2008年にはテレビドラマ化、2004年と2021年の2度にわたって文庫化されている作品。旧作だから当然ケータイやSNSは出てこないけれど、「黒マメ」コンビの軽妙なやり取りで飽きさせない。ただ黒川の他の作品と比べるとトリックにやや無理があったような。
    (Ⅽ)

  • アクションがない分会話のおもしろさはありましたが、いつもの冒険が欲しかった。

  • 考古学界内の内輪話が面白い。
    どこの業界にも金と男女間の闇は存在する。
    考古学でもそうで、予算のカラクリに驚いた。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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