警視庁アウトサイダー3 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112465

作品紹介・あらすじ

桜町中央署管轄内で空き巣事件が発生。エース刑事の蓮見は、空き巣被害者の不審な動きから密造酒への関与を疑う。被害者が入っている会員制「日本酒サークル」の主催者が有名な女性インフルエンサーだったのだが、彼女に目をつけると、相棒の元マル暴刑事・架川とともに違法薬物捜査の手法を使って犯罪を暴こうと目論む。蓮見の父親が被った冤罪事件でも新たな証拠が見つかる中、敵側の罠により架川に逮捕状が――。異色刑事バディは真相を掴み、捻じ曲げられた過去を取り戻せるのか。第1シーズン完結巻、感動のクライマックス!

感想・レビュー・書評

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  • 父親の冤罪を晴らすために身分を偽って刑事となった蓮見光輔と、点数稼ぎをして本庁組織対策部へ返り咲きたい架川英児。凸凹コンビの活躍を描く第三作。

    裏表紙に『感動のクライマックス』とあったので、もう終わりなのかと驚いたが、読み終えると続きがありそうな感じがプンプン。シーズン2があるのだろうか。

    このシリーズは、スマートだが『能面』のように感情を見せない蓮見とマル暴デカ丸出しの架川の正反対なキャラクターと捜査手法が魅力。だがこの第三作では蓮見の父の冤罪事件に絡む汚職事件の全容が明らかになるとあって、蓮見はかなり強引なことをやっているし感情も丸出しにしている。逆に普段は暴走気味の架川がストッパーになっている。
    だがその架川が黒幕たちの罠で逮捕状が出てしまい、逃亡しなくてはならなくなり、サスペンス要素が強くなっていく。

    汚職事件の真相については前作のレビューでも書いたが、黒川博行さんの疫病神シリーズのよう。桑原にボコボコにして欲しいくらい。
    結果、トカゲのしっぽ切りで終わり真の黒幕も分からないまま。先に書いたように物語はまだ続きそうだ。

    一番気になっていた、事件後の蓮見とその父についてはホッとした。架川の本庁返り咲きはまだまだ先のようだが、このコンビは続くと思うと嬉しい気もする。
    監察係の若井は相変わらず二人を同性カップルと勘違いしているし、鑑識係の仁科も架川に握られている弱味の写真を消そうと必死だ。上司の矢上が願う、退職までの平穏な五年間はまだ叶いそうにない。
    蓮見は架川の娘・愛理から片思いされているし、助けられたヤクザからは孫娘の婿にと見込まれているし大変だ。

    続編ではさらに危険度が増しそうな不安もあるし、蓮見の身分詐称が明らかにならないだろうかとか心配もあるのだが、出たらやっぱり読んでしまうのだろう。
    その時は父と愛犬ムギとの再会があれば良いなと思う。

    ※シリーズ作品一覧
    全てレビュー投稿あり
    ①「警視庁アウトサイダー」
    ②「警視庁アウトサイダー2」
    ③「警視庁アウトサイダー3」

  •  ここでENDと行かないところが何とも(;^_^A

     続きも楽しみにしてますが、この隔離期間でそれなりに本が読めましたね。

     悪いことがあるときはいいことも少しはあるというのは『大草原の小さな家』のローラの母さんの言葉ですが、確かにその通りですね。

     明日は病院です。

  • 元マル暴架川と刑事蓮見が事件を追うシリーズ3。ついに蓮見の父を貶めた黒幕を追う。ここで終わってしまうと思ってたからまだシリーズが続くようで嬉しい。互いが互いのストッパーのようで相性のいい2人のコンビがまだ見たい。意外と暴走しがちな蓮見も良いよね。

  • 感想
    3巻一気読みだった。最初は違和感があった凸凹コンビも最後の方には、お互いが補うようなコンビに成長し、事件を無事解決した。

    最後の決着の方法が、警察庁ですべてをぶちまけるという一種カケのようなところもあったが、無事に成功。本当の警察はよく分からないが、作品によっては隠蔽体質の警察ならすべてが闇に葬られることもあるんじゃないかとヒヤヒヤする部分もあった。

    次に繋がる展開もあり、読了してちょっとだけスッキリした。

    あらすじ
    元マル暴刑事の架川とエース刑事の蓮見が事件を解決する。

    警察幹部の手回しで、捜査上関わった関係者に協力させて、架川への逮捕状が出た。架川と蓮見は、10年間の事件を解決すべく春蘭市に出向き、証言や証拠を集める。

    最後の対決は警察庁に乗り込み、監察官と対決する警察幹部を引き摺りだし、10年前の事件を解決する。

  •  蓮見架川は蓮見(梶間)父の冤罪を晴らすための捜査をしつつ、「どぶろく醸造」の事件を調べたり、そこで国税庁とやり合ったりしていた。ところが架川に逮捕状が出る。罪状は情報漏洩。薬物所持で逮捕された売人から告白されたらしい。しかしこれもやはりでっち上げ。有働の仕業。架川は逃亡し春蘭市に行く。同じく蓮見も後を追い合流する。二人は梶間父が殺したとされる、歌川チカの息子の居場所を突き止める。歌川チカの息子は、チカが殺害された後、血まみれの男を目撃していた。その証言があれば、梶間父は逮捕されなかった。さらに蓮見架川は放火で殺された、美代子が隠していたUSBデータも入手する。そこには殺された折原の動画があった。また定村はスパイかと思われていたが、スパイだったのは定村の彼女。
     架川蓮見には警視庁に乗り込み、幹部、有働・樺島・船津それから監察官富塚を呼ぶ。富塚はエリートだが堅物で誰にも容赦しないため。そして二人は折原の動画を見せる。そこには有働が根回し、梶間父を追い込んだことも伝えていた。さらに監察の若井が歌川チカの息子・バーテンダーの立石を証人として連れてきた。
     そして結末。梶間父は釈放された。しかし事件はまだ終わっていない。むしろ今回の騒動がきっかけで、新たな事件が始まった。奥多摩の土地を民間に払い下げる件が残っている。有働は逮捕されるだろうが、船津と樺島は注意のみ。さらに鷲見組がまだ残っている。鷲見組の裏には本当のボスがいるらしい。三田が経営する表向き不動産エステートを仕切るものが。だから蓮見はまだ父とは会えない。関係がバレるのを恐れて。梶間父は、罪滅ぼしの意味も込めた、立石と歌川息子と共に春蘭市に戻った。

    《感想》まさかのまだ終わらないシリーズ。警察小説でこんだけ話が続くって珍しいかな?なんか海外ドラマみたい。こんだけ引っ張られても、面白い。小さな事件を手際よく解決しているし、キャラクターは立っているし、中心の事件は解決しなかったけれども、お父さんは釈放された。まさにエピソード1の終了という感じ。しかも3冊目になると、段々登場人物も増えてきて、さらに賑やかで動きも多くなってきた。定村がまさかのスパイじゃなかったっていうのもプチびっくり。次作からメンバーに入るのかな。それから頼もしい若村。BLと勘違いしているシーンも笑ってしまう。次のシーズン2は主人公が変わる?のかな。次も楽しみ。

  • ついにシリーズ完結、ラストは父親の冤罪の黒幕を暴く展開で一件落着と思いきや、実はまだラスボスがいる模様で、続編があると思わせる終わり方で非常に気になります。

    ストーリーとしては、黒幕に迫るなか、蓮見がいままでの能面を脱ぎ捨てその本性を前面に出しており、個人的にはそのほうが作風にマッチするのではないかとながら読み進めました。黒幕に嵌められ、架川に逮捕状が出て追われる身になりながらも、蓮見とともに真相に迫ろうとする部分は、今に見つかってしまうのではないか、とひやひやする展開も相まって読みごたえがありました。

  • ついに黒幕が判明
    どんでん返しありで面白かった
    3.7

  • 現在(2023年3月)放送中の西島秀俊・濱田岳主演のテレ朝系連ドラの原作3部作の最後。新たな事件を解決しながら、並行して光輔の父の事件を追い、ついにクライマックスへ。ドラマの方も間もなく最終回。同じ終わりにはならないような気が・・・

  • 桜町中央署管轄内で空き巣事件が発生。エース刑事の蓮見は、空き巣被害者の不審な動きから密造酒への関与を疑う。被害者が入っている会員制「日本酒サークル」の主催者が有名な女性インフルエンサーだったのだが、彼女に目をつけると、相棒の元マル暴刑事・架川とともに違法薬物捜査の手法を使って犯罪を暴こうと目論む。蓮見の父親が被った冤罪事件でも新たな証拠が見つかる中、敵側の罠により架川に逮捕状が――。異色刑事バディは真相を掴み、捻じ曲げられた過去を取り戻せるのか。

  •  ついにシリーズ完結。もう少し続くかと思いましたが、今回で完結なのは寂しいです。

     父親を嵌めた黒幕も発覚し、追い詰めていくが、架川に逮捕状が出てしまう。色々な人の助けを経てやっとの思いで真相に辿り着く蓮見と架川。
     警察内部での黒幕は幕引き出来たけれど、本当の意味でのボスはまだ残ったまま。本当の意味での解決はまだまだ続きそうですね。

     全てが終わった後、蓮見はどうするのかと思ってましたが、刑事を続ける様なので、異色のバディは解散しないのがホッとしました。
     シーズン2に期待です。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。同作は書籍化され大人気シリーズとなり、ドラマ化、舞台化、コミック化された。他著に「モップガール」シリーズ、「アー・ユー・テディ?」シリーズ、『チャンネルファンタズモ』『ご依頼は真昼のバーへBarホロウの事件帳』『風が吹けば』『桜田門のさくらちゃん』『学スクール園王キングダム国』『ゴールデンコンビ 婚活刑事& シンママ警察通訳人』「メゾン・ド・ポリス」シリーズ、『警視庁レッドリスト』などがある。

「2023年 『警視庁アウトサイダー The second act 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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