チョウセンアサガオの咲く夏

著者 :
  • KADOKAWA
3.12
  • (17)
  • (96)
  • (234)
  • (62)
  • (9)
本棚登録 : 1331
感想 : 157
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112472

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イヤミスなのかね。

    短編で最初の方は面白いんだけど、
    なんかどっかで読んだことあるような既視感があるんだよな…。

    おそ松の話はクソ

    最後の短編は、イヤミスじゃないんかい
    とツッコむ
    普通にいい話で終わりですか…。

    一番の読みどころは
    奉公に出た子の里芋と団子を食べるときの描写
    美味かったろうな~

    全体を通すと、まあ、普通でした。
    短編の並べ方が悪い。
    尻つぼみ

  • Amazonの紹介より

    柚月裕子の13年がつまった短編集
    美しい花には毒がある
    献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。

    柚月裕子は短編も面白い
    ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。

    収録作
    「チョウセンアサガオの咲く夏」「泣き虫の鈴」 「サクラ・サクラ」「お薬増やしておきますね」「初孫」「原稿取り」「愛しのルナ」「泣く猫」「影にそう」「黙れおそ松」「ヒーロー」


    「恐っ」と思った作品からコミカルまで、バラエティに富んだ11の短編集でしたが、どれも面白かったです。短い話でしたが、満足感がありました。

    特に印象的だったのは、衝撃の展開がある作品で、思わず二度見してしまい、ゾクリと背筋が凍りました。
    「チョウセンアサガオの咲く夏」「初孫」「愛しのルナ」の3作品です。続きが気になるところで終わったので、余韻がモヤモヤした気持ちにさせてくれました。

    最初の短編集は表題作の「チョウセンアサガオの咲く夏」なのですが、約10ページなのですが、心をガッと掴まされました。その後も期待を膨らませながら読みました。

    他にも「お薬増やしておきますね」「原稿取り」「ヒーロー」 では意外な展開、「黙れおそ松」ではコミカルにと短い話ながらも、様々な気持ちにさせてくれるので、大いに楽しめました。
    まさか、柚月さんが「おそ松さん」の世界観を書くとは驚きでした。「冷静」「バイオレンス」といった作品のイメージがあった分、「おそ松さん」が出た時には一瞬、時が止まりました。

    長編な苦手な方には、この作品から柚月ワールドを楽しめてもいいかなと思いました。

  • 「柚月裕子は短編も面白い」とのうたい文句の通り、面白いです。
    ミステリー、ホラー、サスペンス、時代もの、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめたものです。
    どの作品も、さすがです。
    楽しめました。

  • 全体として、あるあるストーリーが多かったので、星は3つとしておきます。
    それでも、既知の素材でありながらも、ひとつひとつ、柚月さんの文才と表現力で、読んで良かったと思える作品が揃っていると思います。


    「チョウセンアサガオの咲く夏」
    表題作。取り立てて新しくもない、登場人物も地味。そしてまったくの短編。なのに、ひたひたとした恐怖と納得感を与えてくれる。文才と表現力。材料がシンプルでもこんな作品にできるのはすごいの一言。

    「泣き虫の鈴」
    八彦はお金のために方向に出された本多家で、3人の瞽女に出会う。
    →成長物語。がんばれ八彦って感じですね。

    「サクラ・サクラ」
    ホラーチックな美談。
    すごく綺麗に描かれ過ぎている気もするけど、自分の祖先がこんな真っ当だったなら素敵。感動できる話でした。

    「お薬増やしておきますね」
    叙述トリック物。これもよくあるパターンで珍しくはないです。でもショートショートに近く読みやすいし、とても上手く書かれているので読み終えたとき気持ち良い。

    「初孫」
    啓一は妻の不貞を疑い自分と息子のDNA鑑定をこっそりと友人に依頼したが。
    →これもよくあるパターンですね。
    いやしかし実際ショックだろうな…。
    (これ書いただけでネタが割れるっていう)

    「原稿取り」
    これもあるあるです。まぁ普通。

    「愛しのルナ」
    ホラー。自己認知の歪みを描いたお話。
    あんまり向いてないかも。最後どうしたいかがいまひとつ分からない。ちゃんとしたことをまっとうに書ける人だから、ちょっとずれた人格は難しいのか。

    「泣く猫」
    いい話です。自分も家族と仲良くしてないから、やっぱ泣きたかったんだ、みたいなお為ごかしは好きではない。それでも、この子が泣きたい理由が「やっぱり家族だから」みたいな暴力的な、非論理的なものではないように思えて、共感できる気がした。

    「影にそう」
    2作目の鈴と同じく、瞽女のお話。
    このシリーズで淡々と連作短編作るとよい一冊になるかもですね。

    「黙れおそ松」
    柚月さんって、赤塚不二夫すきなの?おそ松さんがすきなのか?こういう柚月作品初めてだったので、ストーリーはよくあるものの、お茶目で楽しませてもらいました。

    「ヒーロー」
    増田は恩師の柔道阿部監督の告別式で、旧知の木戸彩香、伊達将司と再会し、飲みながら、かつて恩を感じていた伊達と話すが、自分の職業を偽る伊達に違和感を覚える。
    →ラストはずるい、増田検察事務官のお話。佐方シリーズのスピンオフですね。この本自体は、短編集の寄せ集め、という感じですが(柚月人気に乗じて売ろうというところかと邪推)、それでもやっぱり、佐方シリーズはよい。  

  • 後味悪い系、ほっこり系、泣かせるのを狙ってる系など収録。瞽女さんの話はシリーズなのか?
    まとまっているけど、なんか物足りない。
    というか短編集に二次創作ってありなのかな。それとも脚本を書いたことがあったのかな。
    佐方検事シリーズの増田の話が最後に。こういうのが読みたかった。全体的な満足度は低い。

  • 短編集ではあったがコメディタッチの物もありちょっと怖い話があったりと読んでいて楽しい作品だった

  • 短いお話しが多く、読み始めから落ちが分かるものもちょっと多かったかな。
    「ヒーロー」が好みのお話しでした。

  • 短編小説だったが、短すぎてよく分からなかった。最後の佐方シリーズには懐かしさを感じた。佐方シリーズは短編でもいい。

  • 11の短編 なかなか読み応えがあった
    献身的に寝たきりの母を世話する娘
    誰かに称賛されたくて
    毒のある花を育てて母に食べさせ
    懸命に世話する
    昔 母が自分に怪我させて
    懸命に世話したように
    時代物から ユーモアありサスペンスあり
    作家の力を感じさせられた作品ばかり

  • 短編集の中でもかなり短い作品が多かったです。全体的に「黒さ」があるものが多く、読後感はあまり良くありませんでした。柚月さんはやっぱり長編作品の方が、より彼女の持ち味を活かせるのではないかと思います。今作の中では、最後の「ヒーロー」が最も印象に残りました。佐方がちょろっと登場していたのも良かったです。

全157件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×