- 本 ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041112557
作品紹介・あらすじ
冤罪被害者の救済活動に取り組む、弁護士や学者などのスペシャリストで構成された団体「チーム・ゼロ」のもとに、無実を訴える一通の手紙が届く。それは平成8年に岐阜県郡上郡で起きた一家四人殺害事件の犯人として、死刑判決を受けた死刑囚・宮原からのものだった。理想に燃える若手弁護士・藤嶋翔太は事件について調べ始め、信頼の置けない科学捜査や心理的なバイアスなど、様々な要素から真相を手繰り寄せるが――。
冤罪における”救済”を問う、迫真の社会派ミステリ!
感想・レビュー・書評
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冤罪被害者の救済活動に取り組む「チーム・ゼロ」は、元弁護士の大学准教授・東山佐奈を中心に若手弁護士の藤嶋と安野らが奮闘する。
冤罪に関連する小説は、過去にも読んだことがあるが、これはどちらかというと「チーム・ゼロ」を主軸に進む。
中盤からどうなるのか…と思う場面があっての終盤まで。
冤罪ならではの重苦しい感じは、あまりなかったのは、藤嶋と安野がいたからだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり読みやすくてライトなリーガルサスペンスかつ、冤罪ものという雰囲気でさくっと読もうかなと思いましたが、読んでみると指紋鑑定がどういうものなのか、冤罪を作り上げてしまうシステムなど考えさせられ、勉強になる部分がとても多かったので、結果じっくり読ませてもらいました。
登場人物の青臭い熱さもとてもよかったし、正直もっと長く、濃く書いても僕はいいと思った。 -
プロットと伏線回収だけに着目すれば毎違いなく評価:5にする傑作だが、如何せん登場人物の魅力の無さと語り口の不自然さが邪魔をしている。結局小説が下手ということ。作者には申し訳ないが、原案だけ提供してもっと上手い作家さん(貫井氏や奥田氏あたり)が書いたら大傑作だったと思う。
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正義の天秤テレビで見たので、面白そうかなっと。正解でした。裁判のシーンはほとんど無いけど。裁判物語だな。
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面白かったけど、東山先生がお気の毒。
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冤罪に挑むというテーマは、少々、腰が引けるというか、
読む前から重そうな感じがしてたが。
冤罪救済に取り組むのは、弁護士や学者などで構成された「チーム・ゼロ」で、個人ではないところが、重さを払しょくしてくれている。
冤罪被害者にとっては「開かずの扉」と言われる再審請求を、一丸となって勝ち取っていくという熱い思い、そして
その道筋に横たわる困難さが、読む側の心を滾らせていく。
郡上踊りの夜、一家四人を惨殺したとして死刑が宣告された宮原信夫。決め手は、凶器に付着した指紋。
だが、その指紋鑑定には疑問が…。
検事正や鑑定人が、いやな動きを見せるのだが、
すっごく悪い奴がいないところが、全体を少々、ぼんやりした感じにしているような。 -
2024.7 郡上に行ったばかり。この小説舞台が郡上でびっくり。ストーリーは淡々と進みます。
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冤罪被害者の救済活動に取り組む、弁護士や学者などのスペシャリストで構成された団体「チーム・ゼロ」 一家4人を殺害した死刑囚の冤罪を訴え再審請求に臨む。信頼性のない科学捜査や心理的バイアスなどさまざま要素から真相にたどり着いていく。何度も跳ね返される再審請求の壁に果敢に挑んでいく。冤罪にスポットを当てた社会派ミステリ。中盤に一番びっくりする衝撃的なことがあった。
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冤罪をテーマとした話。テーマが狭すぎるせいか、無駄に話を長くしている感あり。
読み終わった読後感も、うーんと思ってしまう。
何か残念!
著者プロフィール
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