- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041112588
作品紹介・あらすじ
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働いていた「はな」は、武家の結城良太の家に嫁ぐため、伊澤家に養子入りを請い、修養することになった。だが、「はな」にはやはり捨てられないものがあった──。涙の完結巻。
感想・レビュー・書評
-
シリーズ10作目で完結巻。前回までは主人公の「はな」の身勝手さに読み進めるのが大変だったが、最後に来て盛り上がってくれた。
武家に嫁入りするための修行を養家で行っていたものを、武家の生活は無理と逃げ出した「はな」を周囲は温かく迎え入れてくれる。夫となる予定の良太に説得され養家に戻り養父に激怒されるが、それは家族として迎え入れた親としての怒り。夫側の家族にも温かく対応され、グッと込み上げてくる。戻った先のご隠居さんの配慮で息子の商家のお勝手に勤めるが、これが奉公人含め本当に良い商家。居所の無くなった「はな」に最後は最高の場所を天は用意していた。
終わりよければ全てよし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
花の味ごよみシリーズ最終巻。
大団円。
はなのことは最後まで好きにはなれなかったけど、これまでと比べてはなが自分でちゃんと頑張った感があったので、読後感は悪くなかった。
ラストにはビックリ! -
はなは武家では生きられないと、伊沢家を飛び出してしまった「喜楽や」に戻ったはなはおせいや、根岸のご隠居の温かい言葉に迎えられた。良太と結ばれる夢を諦めてしまうのか
-
2022.07.14
-
おいおい、、、黙って逃げだすか?、、、と
なんとも気が滅入る前巻だったが。
ケジメをつけなければ、ずっと後悔を抱くことになると、良太に諭されるはな。
ケジメをつけて、堺屋の隠居の勧めで、ひとまず堺屋の台所の女中となる。
おせいが倒れたことで、養生のため、休業をすることになった喜楽屋。
さて、ここからは読んでのお楽しみ!
著者プロフィール
高田在子の作品





