後宮の木蘭 皇太子投獄 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113042

作品紹介・あらすじ

皇后の座を争って、妃たちが落ち着かない中、木蘭は後宮を取り仕切る阿監に任命される。そんな中、後宮の金が秘密裏に使われていることに気付いた木蘭だったが、疑うべき人が劉覇と知って……。怒涛の完結刊

感想・レビュー・書評

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  • 3巻まで一気読み。巻を増すごとに木蘭がだいぶしっかりしてくるので安心して読み進められるようになってきました。その分あれもこれもと一人で抱えてボロボロになっているので、もう少し劉覇が色々な面で支えてあげられると良いのにと思う。

  • 2022.1.31読了

  • 皇帝が思いの外いい動きをした(というと失礼ではあるけど)一冊。文字通り皇太子たる劉覇が投獄されてしまう一方、ヒーローの代わりにヒロイン木蘭が縦横無尽の活躍。
    敵方が何を考え、どういう動きをしていたのか、ということも含めて基本的に主人公サイドの視点からしか見えないからか、最大の敵との対峙は思いの外あっさりしたもので、陰謀や謀略の最中のハラハラした感じはなかった。
    木蘭は皇太子妃、皇后になる冷酷さも少し出てきた一方、甘さともいえる優しさは相変わらずで、今後きっと頼れる太子妃になってくれるはず。

  • サブタイトルから分かる通り、皇太子は本気で投獄されてしまうので(本気なので拷問付きである)今回ヒーローは捕らわれのヒロイン状態に。
    いつにも増して木蘭はヒーロー的に奔走することに。
    いや、彼女がヒーローなのは毎回か。
    劉覇のヒロイン度が今回より増したが正解かな。
    何だったら陛下の方が余程活躍している。
    主役二人がいちゃつける場面も前作までに比べたら多かったけど、その分の見返りが多かった気がする。
    前作シリーズといい、ヒーローはぼろぼろになる定めなのか(心配になる)

    シリーズ1作目を読んだときに裏切りそうだなと思っていたキャラが親身になって味方でいてくれたため、ここまで油断していたが、何とここでかという裏切り。
    本当に油断していただけに、かなり驚いた。
    そりゃ木蘭も驚く。
    異国の思惑も絡むからややこしいことになっているし。
    そんな異国までも股にかけているラスボスが前2作でも倒せていないことも不安要素だったし。
    一応完結編ではあるけれど、本当にラスボスが今回で倒せるのか、非常にハラハラしながらの読書となった。
    読み終えても未だに不安を覚えているほど。
    1作目と違ってちゃんと描写はされていたけど、あっさり復活しそうで怖いんだよな……

    頑なに拒んでいた吸血シーンもようやく拝めたし、こんな状況下でありながら、前述通り隙あればいちゃついてくれたので、二人を推してきた身としては満足。
    例の裏切りキャラとは和解もできたラスト。
    本当に色々大変だったけれど、主役がちゃんと笑い合えるラストで本当によかったと思う。
    毎度毎度本当にハラハラしながら読んでいたので。

    それにしても、表紙色っぽいよね。
    例の吸血シーン再現なんでしょうが、たまらんです、はい。

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著者プロフィール

1980年静岡県生まれ。Hartnell College卒、The Art Institute of Seattle 卒。『天命の巫女は紫雲に輝く 彩蓮景国記』で第4回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。同作は発売後即重版がかかり、シリーズ化された。他の著作に「後宮の木蘭」シリーズがある。美しく緻密に作りこまれた世界観と親しみやすいキャラクター造形、端正な文章で読者の支持を得ている。

「2023年 『香華宮の転生女官3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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