月下氷人 金椛国春秋外伝 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 177
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113066

作品紹介・あらすじ

幾多の困難を乗り越え、最愛の人・明々(めいめい)と結ばれた遊圭(ゆうけい)。
だがその胸には、いまだ氷解しないある大きな遺恨があった。
そのことを告白できないまま、束の間の平穏を送っていたある日、明々に嬉しい“兆し”が見られて――?

本編完結後の遊圭たちの姿を描く後日譚、そして本編前夜の玄月、陽元、凜々たちの人生と、後宮での出逢いが明かされる過去編を収めた全4編。
あの人気キャラクターたちの、知られざる物語がついに明かされる!
シリーズファン必読。登場人物たちの心中深くに迫る、珠玉の外伝集。

感想・レビュー・書評

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  •   お待ちしておりました、番外編。

     それぞれの未来に光があってよかったなぁと思いつつ、辛い過去も……。

     でも、それがあってこその物語。

     楽しかった(*^^*)

  • 本編のその後や過去の話など。
    陽元の視点で、彼の幼少期から玄月との出会いなどが読めてよかった。
    それに王慈仙視点も。どんな人なのかを知ってあの事件のことも、ああそうなのか、とより納得したし、彼の印象も少し変わった。
    ちょっとした嫉妬ではない、野心だ。

  • 4.5

  • シリーズ本編の後日譚とその前の話。陽元は本編では少し配慮の足りない迂闊な印象だったけど、好きなものほど遠ざけていなければならなかった過去があってのことだったのかと思えば、また少し見方が変わってくる。凛々の話も良かった。

  • 本編で、そこ気になってたんだよな!という過去の部分が短編化されてて、すっきりした。
    凛々と玄月小月の過去は、本当知りたかったし、読むほど蔡才人が好きになる!

  • 外伝集。遊圭と明々の結婚後、陶蓮との確執にひとつのけりをつける。
    玄月と凛々の出会い、陽元と玄月の過去。
    みんな良く生き延びたなぁ。
    そして凛々の生きる道が美しかった。
    ラストは遊圭・尤仁・真人の穏やかな一日。
    生まれも育ちも違う彼らが今こうしている奇跡。
    この平和が一日でも長く続きますように。


    第一話 時の妙薬
    遊圭と明々結婚三か月後。陶蓮との確執にひとつのけりをつける。
    事情を知らずに陶蓮を慕っていた明々。
    恩人から理由もわからず連絡が途絶えたら不安になるだろう。
    早く言ってあげなよと思いつつ、思い出したくもない遊圭の気持ちもわかる。
    星家の墓に参って喘息の薬を埋めていた陶蓮。
    大恩があるとはいえ滅びた一族の死にそうな子どもと、自分が抱える店と従業員。
    ならば自分の生活を守るよね。だから生きていた遊圭復讐される覚悟もあったのだろう。口封じをしようと思わないくらいは誠実だったのかもしれない。
    許さないけれど弾劾せず、関わらないという選択をした遊圭の選択も良かったと思う。
    玄月と月香が夫婦らしくなっていた。
    次の話で月香の情の深さも出てくる。
    それを踏まえると、陽元の子を身籠った後の絶望と無気力さがより理解できる。
    そう考えると彼女もよく生き残ったものだ。

    第二話 月下氷人
    宦官になりたての玄月と凛々が出会ったのは後宮の洗濯場。
    凛々の主人はしつけはしてくれたけど、それは自分のためだったのだろう。だから凛々を阿塵と呼んでいたのでは。
    それでも蔑まれるだけではなかった恩があり、そのおかげで玄月から名をもらえた。
    女としての愛は望まない。月香に敵うはずもない。
    だが後宮を生き抜くための支えとなるのは自分。誰よりも近くにいられる場所。
    それが凛々の矜持。幸せの形。

    第三話 無憂樹
    陽元と玄月の出会い。
    その立場ゆえに傲慢だが素直な気性の陽元。知らされないことも多く、時にそれが周囲の人間を追い詰めることになる。そして真実を知るたびに苦しむことに。
    だから玄月は彼を支えることを決意をした。未来で揺らぐこともあるけれど。
    それにしても、思ったよりも玄月は慈仙のことを信用していなかったのだな。それくらい過酷な経験を宦官になる前からしてきたのだろう。

    第四話 魚水の契り
    尤仁に第二子が生まれ、出世し家を買う。祝いに駆け付ける遊圭一家と真人夫婦。
    生まれも立場も違う彼らが生涯の友となったのは共に乗り越えた戦場の日々があったから。
    そして訪れたつかの間の平和。長くこの時が続くことを願って。
    大団円にふさわしい後日譚だった。

  • 本編に出てくる人物たちのその後や、過去の出会いなどを描いた外伝集。ハラハラする展開は無いけど、本編で気になっていた部分を知れる。

  • 期待してたけどどうでもいい脇役の話がつらつらと

  • この方は短編が得意でいらっしゃるのかも知れない.キャラ立ちした登場人物達に,物語りたいテーマを一つ与えたら,これほどまでに胸に迫るストーリーになるのかと,それぞれの物語を堪能.

  • 陽元の幼いころの話が印象に残る。

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 麒麟の書(上・下)』がある。

「2022年 『白雲去来 金椛国春秋外伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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