二十四の瞳 (角川文庫)

著者 : 壺井栄
  • 角川書店 (2007年6月23日発売)
3.86
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113110

作品紹介・あらすじ

昭和のはじめ、瀬戸内海べりの一寒村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちによる、人情味あふれる物語。分教場でのふれあいを通じて絆を深めていった新米教師と子どもたちだったが、戦争の渦に巻き込まれながら、彼らの運命は大きく変えられてしまう…。戦争がもたらす不幸と悲劇、そして貧しい者がいつも虐げられることに対する厳しい怒りを訴えた不朽の名作。

二十四の瞳 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時に読んだ以来、本棚に眠ってるのを出してきました。こんな風に子どもたちに真摯に向き合える先生になりたいなって思った。子どもたちを想うからこその、戦争に対する先生の姿勢。どんな世の中でも、自分の生き方を貫く先生がかっこよかった。いつ読んでも感慨深い名作。

  • 小学校以来久しぶりに読んだ。
    持ってたイメージとは全く違う。
    きっと私が年を重ねたからだ。
    ただ、戦争はどんな理由があれ、
    することではないということは
    小学校の時から変わらない。

  • 何度も映画化されている名作。

    個人的には、エピソードが時代ごとのぶつ切りっぽいところが、
    ちょっと消化不良。

    しかし、「戦争をしてはいけない」というメッセージ1点のみだけは、
    しっかり伝わってきた。

    短い話なので、
    夏休みの読書感想文にはぴったり。
    もう少し若いころに読んでみたかった。

  • 舞台は昔の日本だが、今とは似ても似つかない社会がそこにはあった。
    家長制度や治安維持法なんかの描写が、さりげなく書かれているだけだが、とてもリアル。
    短い小説ですが、ひとりの女性の人生を共に歩んだような感覚になります。

  • 想像していたよりもだいぶ興味深い内容であった。

    戦争の悲痛さが多分に刻み込まれた作品だが、読み手によってはただの文学作品になってしまうだろう。「読み手」と「聞かせ手」がともに後世に受け継いでいって欲しい

    読了後に調べてちょっと驚いたのが、壺井栄の故郷、それらしき地形を元に小豆島とされているだけで、舞台が「小豆島」とは書いてなかったこと。

    ただ、場所がどこであれ、こういう歴史は本当にあって、こういう人たちが大勢いたということを再認識させられた。

  • 戦争に何の意味があるだろう。
    以前もこんなことを書いた気がするが、

    永遠の0
    ヴィンランドサガ

    その時かな。

    本の感想に泣けると書くのは嫌なんです。
    人に感動を強要しているような恥ずかしい気持ちになるのです。

    人に言うのと、公開するネットに書くのは意味が違うとおもってるので。

    二十四の瞳って、小学校の教科書にのってたきがします。
    どの部分かはわかりません。ただの推薦図書だったでしょうか。

    中学の課題図書として、読まされた気もしますが、
    内容は全くおぼえていません。

    内容はとても素晴らしく、昭和のかおりがただよってきます。

    戦争に何の意味があるのでしょうか。

    現実として軍隊の必要性はわかります。
    腹をすかせた鮫のいる海で素っ裸で泳ぐ危険性もわかりますから。
    軍隊が必要で、訓練があれば、戦争でなくても、命が失われることもあります。
    人類にとって、国というモノニトッテの必要経費ですね。
    人の命を経費というにははばかられることですが。

    戦争に何の意味があるのでしょうか。
    自分の命は自分だけものなのでしょうか。
    人の命は誰のものなのでしょうか。
    自分の身内を戦地にやりたいものなどどこにいるのでしょうか。

    人の命は駒ではないのです。

  • 昭和のはじめ、瀬戸内海べりの一寒村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちによる、人情味あふれる物語。分教場でのふれあいを通じて絆を深めていった新米教師と子どもたちだったが、戦争の渦に巻き込まれながら、彼らの運命は大きく変えられてしまう…。戦争がもたらす不幸と悲劇、そして貧しい者がいつも虐げられることに対する厳しい怒りを訴えた不朽の名作。

  • 思ったより読みやすかった。戦時から戦後にかけて、大石先生の視点から描かれている。
    2016/10/5

  • 戦争が子どもを殺した。でも、そうやって戦って死んだ家族がいることが名誉だった。そんな時代が数十年前にはあった。こういう本を読むたびに信じられないことばかりだけれど、戦争のことを知れば知るほど、知ることや人に伝えることの大切さ、教えることの怖さなど、人の営みって難しいなぁと感じさせられる。世界中から戦争がなくなるといいなぁ。銃で脅して押し付けるのではなく、言葉で私たちは分かり合えるんじゃないだろうか。

  • 子どもたちや先生の尊い日常をどうして奪えるのだろうか。
    一方、戦死することが最大の栄誉だと思いながら命を落とした子どもたちは不幸せだったのだろうか。

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    戦争時の具体的な描写はなく、生活や会話を主としているからか、戦争を知らない世代の私でも物語に入り込みやすかった。
    日常のほほえましさが、だんだんと確実に近づいてくる戦争の恐ろしさを引き立たせている。様々な出来事があったであろう期間は大方過ぎた月日となっていて、前後の対比をより一層濃く感じる。
    SNS等の普及で、実生活と切り離しても社会に意見を発しやすくなった今、自分の考えをつぶやくことさえ自由にできない状況や、それをさせない絶対的な権力の存在は想像しきれない。でも、情報や個人の考えに触れる機会が多すぎて、自分たちが飲み込まれている運命を俯瞰しにくくなっていて、子どもたちと自分の置かれる状況はそう離れていないのかもしれない。おなご先生が感じ続けていた違和感のようなものに敏感でありたい。

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