予言の島 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2021年6月15日発売)
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  • 本 ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113127

作品紹介・あらすじ

瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。
二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。

天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。
そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。

すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。
再読率100%の傑作ホラーミステリ!


装画/緒賀岳志

感想・レビュー・書評

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  • 「初読はミステリー、再読はホラー」
    想像の斜め上をいく真相
    読み終えるとなんだかなぁだが、
    読んでいる最中の違和感は気持ちがよい

    ホラーだがホラーではない
    ミステリーだけだとちょっとルール違反

    ネット見ると表紙と参考文献に仕掛けがあるとのこと
    あくまでおまけ程度かな?驚きはない

    • よっぴーさん
      ganglionさん
      コメントありがとうございます。
      確かに豚骨醤油ラーメンみたいな感じですね。
      完全に怖い感じでは無く、半端感がある感じだ...
      ganglionさん
      コメントありがとうございます。
      確かに豚骨醤油ラーメンみたいな感じですね。
      完全に怖い感じでは無く、半端感がある感じだと思います。

      ホラー小説だとスティーブンキングのITが唯一読んだホラー小説ですね。
      あの小説は、ホラー小説ですが、冒険部分とホラー部分がしっかり描かれていて良かった作品です。
      ganglionさんのおすすめのホラー小説はありますか?
      2024/06/12
    • ganglionさん
      よっぴーさん

      ありがとうございます
      読書歴まだまだ浅いですが…
       純粋ホラー   貴志 祐介「黒い家」
       おとぎ話ホラー 恒川 光太郎「夜...
      よっぴーさん

      ありがとうございます
      読書歴まだまだ浅いですが…
       純粋ホラー   貴志 祐介「黒い家」
       おとぎ話ホラー 恒川 光太郎「夜市」
       ぶっ飛びホラー 村田沙耶香「地球星人」でしょうか?

      おすすめの「it」読んでみます! 
      貴重なアドバイスありがとうございます!
      2024/06/13
    • よっぴーさん
      ganglionさん
      フォローありがとうございます。
      黒い家は有名ですね。
      小説以外にも映画も有名なホラー作品ですね。
      読んでみようと思いま...
      ganglionさん
      フォローありがとうございます。
      黒い家は有名ですね。
      小説以外にも映画も有名なホラー作品ですね。
      読んでみようと思います。
      コメントありがとうございます。
      2024/06/13
  • この間読んだのは、ミステリーかと思って読んでたら、ホラーやった。
    今回は、その逆でホラーと思ってたら、ミステリー!
    でも、これの方が、謎が回収されるから良いかも?
    よく考えたら、最初に獄門島とか出て来てた。

    相変わらず、軽快な関西弁やけど、内容は重い…
    こんな予言されて、その当日に行くのは、面白半分にしても、やはり呪縛されてるって事やな…
    ある意味、強烈な呪い…自己暗示…
    何か起こるって思うしな…
    でも、予言の呪いより、お母ちゃんの方が怖い…
    こっちが、ほんまのホラーや…^^;
    こんな距離感、嫌や〜
    やっぱりホラーかも?(−_−;)

    宜保愛子さん懐かしい。澤村さんは、実名バンバン出すけど大丈夫なんかな?

    番外編(文中より)
    「標準語の方がええと思いますよ」
    「そうですね。なんちゃっては逆効果やし」
    「気ぃ悪くする関西人は多いですよ。他の地方におる時は別にそうでもないけど、関西におる関西人って、めっちゃ心狭いですから…」

    当たってる気がする…広い心で聞こ〜^^;

    • nikuさん
      こんばんはー!
      この話はやっぱりお母さんが、ですよね。
      ちょっと前は、ホラーって幽霊の怖いだけなイメージがあってあまり読んでなかったんですが...
      こんばんはー!
      この話はやっぱりお母さんが、ですよね。
      ちょっと前は、ホラーって幽霊の怖いだけなイメージがあってあまり読んでなかったんですが、そんなことないと気づき、奥が深いなぁと実感しております。
      澤村伊智さん最近読めてないのでまた読みたいです。
      2022/03/05
    • ultraman719さん
      おはようございます!

      良く言いますが、ホントは、幽霊より生きている人間の方が怖いのかもしれませんね。(こんなお母ちゃん、背後霊みたいなもん...
      おはようございます!

      良く言いますが、ホントは、幽霊より生きている人間の方が怖いのかもしれませんね。(こんなお母ちゃん、背後霊みたいなもんですが…)
      ホラーミステリーってジャンル面白いですね。
      私は文庫しか読まないので(電車とかの移動時に読むので)、残り「ひとんち」だけかな?
      「だから見るなといったのに」っていう澤村さんを含め、色んな作者が参加してる短編集は手元にあります〜
      結構、澤村さんに染まってますね^^;
      2022/03/06
  • 初読みの作家、澤村伊智さん。

    会話のやり取りがしっくりこず、内容が頭に入ってこなくて私には合わない文章かも…となかなか進まなかったー!
    だが、皆さんがおっしゃってる通りオチを見ると、読み返したくなる仕掛け。なるほどこのオチのために、あの誰目線だ?とよくわからないやり取りをたびたび乗り越えたのかと納得でした。

    比呂が島の犠牲者でとにかくかわいそうでした。

    「人と人とは言葉で縛られて呪われている」物語のテーマがとてもよかった。

  • 最近話題になっていた作品。
    期待値が高かったため少し不安でしたが、
    見事にその期待を裏切られました(いい意味で)
    再読はあまりしないのですが、この作品は速攻読み返しをしました。
    読み返せば読み返すほど鳥肌が立つ感覚は初めての体験です。
    何か変な違和感があるなとは思いつつも島の怨霊に注意が向いてしまい最後まで気づけませんでした。
    島のおまもり「くろむし」が無気味で、今でも想像するだけでぞわぞわします…
    島や登場人物たちは何の呪縛に縛られていたのか…怨霊は本当に存在するのか…
    夏に読んでぴったりのホラーミステリ作品です。

    • もりひろさん
      ほん3さん

      こんにちは!!
      もはや「くろむし」が一番怖かったです・・・笑
      澤村先生の作品は今回が初めてだったので他の作品も読んでみ...
      ほん3さん

      こんにちは!!
      もはや「くろむし」が一番怖かったです・・・笑
      澤村先生の作品は今回が初めてだったので他の作品も読んでみようと思います(^^)
      2022/08/18
  • 確かに違和感は感じてた。何かがおかしいと思いながらもよく考えていなかった。結末を知ってびっくり!!

    もう一度最初から読み直すと違和感の部分がしっくりくる。

  • 著者のノンシリーズ作品。
    霊能者が残した不吉な予言と、島に伝わる怨霊。
    たまたま遊びにきた主人公一行と、怨霊に怯える村人。
    こういう民俗ホラーは大好物です!

    不吉な予言通りに人が死んでいく恐怖や、終盤の怨霊がいよいよ山から降りてくるさながらパニックホラーな部分は作者の表現力もあって臨場感抜群でした。
    そしてそうこうしているうちに、ミステリの部分が顔を出し、その結末に驚かされました!

    この本の売り文句に"初読はミステリー、二度目はホラー"というのがあるのですが、最初見た時「逆じゃね...?」って思ったんですよ、それがいざ読んでみたら何も間違えてなかった。凄い。

  • 1週目はミステリー、2週目はホラーという謳い文句に惹かれて買いました。
    最高でした!!
    全く読めなくてメイントリックには度肝を抜かれました。
    でもよく読み返してみると伏線が色々ありましたね。
    読んでて覚える違和感が全て伏線で、最後に一気に繋がるのが非常に心地よかったです。

  • なるほど!
    なんとなく感じていた違和感が最後に一気に解決した。
    もう一回読み直さないと。
    新しい目線で2度楽しめそう。

  • 予言の島というタイトルに騙されていました。
    土俗は作られたものも多そうですが、本当に昔から残っているものは調べてみると面白そうだとも感じました。

    「複数の妙な体験談をたった一つの原因、たった一つの理由で説明しようとしたら、もう超自然的な意志や存在を持ち出すしかないの。」
    「悪意のある言葉だけが呪いになるのではない。」

  • 新年あけましておめでとうございます!
    本年も宜しくお願い致します!


    本書との出会いはブクログ!
    割と頻繁にレビューを見たので気になっておりました。

    本作品が令和5年の1冊目となってしまいました(本当は昨年中に仕留めたかった・・・)

    不気味でいて、解説的でオカルトブームに触れながら昭和と平成の初期を振り返る・・・
    ホラー小説としてはちょうど良いボリューム!


    友人の宗作が自殺未遂をして地元に帰ってきた・・
    主人公の淳は何とかして立ち直らせてやりたいと思っていたところ、同じく友人の春夫から『霊能力者、宇津木幽子の最後の予言の島に行こう』と提案される・・・?
    宇津木幽子は昭和後半から平成の冒頭の時代に世の中を席巻した霊能者の一人で死ぬ前に様々な予言を残している。
    宇津木幽子没後20年、予言の島にて6人の人間が死ぬ・・・

    呪いか?怨霊か?はたまた超自然なのか?

    正体が気になって中盤からページを捲る指が止まらない!

    • よっぴーさん
      ヒューイチさん
      コメントありがとうございます。
      ヒューイチさんは、宮城出身なんですね。
      伊坂さんの作品を読んでいるんですね。
      僕もグラスホッ...
      ヒューイチさん
      コメントありがとうございます。
      ヒューイチさんは、宮城出身なんですね。
      伊坂さんの作品を読んでいるんですね。
      僕もグラスホッパーを読み始めた所です。
      ヒューイチさんのオススメの伊坂さんの作品は、何ですか?
      2025/01/13
    • ヒューイチさん
      よっぴーさん
      伊坂幸太郎作品の個人的なおすすめは
      ラッシュライフ
      オーファーザー
      バイバイブラックバード

      と言ったところでしょうか。
      注:...
      よっぴーさん
      伊坂幸太郎作品の個人的なおすすめは
      ラッシュライフ
      オーファーザー
      バイバイブラックバード

      と言ったところでしょうか。
      注:クセ強かもしれません!
      2025/01/14
    • よっぴーさん
      ヒューイチさん
      コメントありがとうございます。
      なるほどー、オススメが3作品あるんですね。
      オーファーザーは、確か映画になっている作品ですね...
      ヒューイチさん
      コメントありがとうございます。
      なるほどー、オススメが3作品あるんですね。
      オーファーザーは、確か映画になっている作品ですね。
      読んでみますね。ありがとうございます。
      2025/01/14
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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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