警視庁SM班III スリーパー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 146
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113165

作品紹介・あらすじ

新宿で幅を利かせる二つの犯罪組織のメンバーが次々に襲われた。これは組織同士の抗争か、はたまた伝説の殺し屋が関与しているのか……。優秀だけど変人揃い! 異色の6人が活躍する警察シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。
    SROⅨと同時刊行だったので、事件がクロスするかと思ったが、全く別物。
    「スリーパー」と呼ばれる山田太郎は近所の女の子と愛犬の散歩中に、カーチェイスをしていた新宿で幅を利かせている犯罪組織の車に女の子と愛犬が轢かれてしまう。
    太郎は個人的にカーチェイスの車に乗っていた組織のメンバーを次から次へと殺害していくが・・・
    犯罪組織、伝説の殺し屋、そして曲者だらけのSM班の面子が加わり、最後まで息つく暇もない展開でハラハラドキドキ。
    SROの犯人だった「スナイパー」と、今作の「スリーパー」と比較して読むと、不気味さが倍増する。
    太郎の人を殺すことを何とも思わないところは、房子にも通じるものがあり、今後もこの「スリーパー」がこのシリーズに登場し続けるのかな・・・
    個性豊かな6人もそれぞれ活躍するし、最初は変人揃いでどうなるかと思ったシリーズだったけど、今後も楽しみになって来た。

  • 富樫倫太郎『警視庁SM班III スリーパー』角川文庫。

    シリーズ第3弾。『SRO IX ストレートシューター』と同時刊行。

    今回は警視庁捜査一課に新設されたSecret Mission班の一癖も二癖もあるはみ出し者の6人の刑事が新宿を根城にする2つの犯罪組織メンバーが被害者となった連続惨殺事件の犯人を追う。

    警察、犯罪組織、プロの殺し屋という構図が面白く、最後まで全く厭きることない。

    犯人の正体については最初から読者には明らかにされている。都会の片隅に息をひそめるかのように静かに暮らし、助けた傷付いた犬と一緒に暮らす山田太郎という、如何にも偽名と思われる名の大学生のような中肉中背の特徴の無い男が犯人なのだ。

    ある日、山田太郎が飼い犬の次郎と近所に住むシングルマザーの樹里亜の幼い娘、愛里沙と散歩に出掛けると、ふと目を離した隙に次郎を追い掛けた愛里沙が次郎と共に2台の暴走車に轢き逃げされる。暴走車を運転していたのは新宿の犯罪組織『金星連合』と『ルシファー』のメンバーで、次郎と愛里沙の復讐を誓った太郎は車に同乗していた7人を次々と恐るべき手口で殺害していく。

    山田太郎の正体は、身近にあるどんなものも武器に変える伝説の殺し屋『スリーパー』だった……

    ラストはSM班解体の危機を匂わせながらの次巻へ続くということがありあり。まだ楽しみが続く。

    本体価格880円
    ★★★★★

  • 結構楽しめた。スリーパーこと太郎を中心としてそれを追いかけるSM班と反社組織との攻防を過不足なく描いてる点が良かった。太郎と前作までの登場人物がSM班と今後どう絡み合うのかに期待。それにしても糸居の本領発揮はいつになることやら、、、

  • 面白くてあっと言う間に読んだ。SROストレートシューターと同じ時入手したので、敢えて日を置いて読んだが、全然別物。チームのキャラも雰囲気も違い、同じなのはひたすら面白いと言う事だけ。
    エピローグに気になる人が出て来て(電話だが)ホッとした。

  • シリーズⅢ
    敵対する組が真犯人に辿り着くのはいつか
    その過程が良かった
    スリーパーがブレないのが良かった

  • 新宿二大組織の構成員が次々に殺される! 抗争か、伝説の殺し屋の仕業か。

    新宿・歌舞伎町を根城にする2大犯罪組織の構成員が相次いで殺された。報復合戦を恐れた新宿署は警視庁捜査一課・SM 班に協力を求める。課内でも異彩を放つこの6人は、問題児揃いだがその能力は極めて高い。事件の裏に潜む男の存在を嗅ぎつけた彼らは驚くべき手段で彼を追い詰めていく。事件は本当に組織間の抗争なのか、裏社会で囁かれる「伝説の殺し屋」はどう関与しているのか。

  • スリーパーまた出てくるかな?

  • 202203/シリーズ第3弾。今作も途中でやめられない面白さ。どの作品も読ませる力が見事だな~。ただこのSM班もSROもだけど、キャラ達の言動がイタかったり(物語の世界上でのイタさではなく、作者と読者の間の温度差を生むイタさというか…)ちょっとなあと感じることも多くなってきた。

  • 毎回思うけど、メンバーの糸居さんへの対応がちょっと酷すぎる。佐藤さんが一人で解決してる感も多すぎ。SROの方がメンバーのバランスが取れてて好きかも。

  • 伝説の殺し屋が魅力的すぎる。

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著者プロフィール

富樫倫太郎
1961年、北海道生まれ。98年に第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「生活安全課0係」「スカーフェイス」など多くの警察小説シリーズで人気を博す。そのほか、「陰陽寮」シリーズなどの伝奇小説、「軍配者」「北条早雲」「土方歳三」シリーズなどの時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している。

「2022年 『北条氏康 河越夜襲篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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