- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041113257
作品紹介・あらすじ
天才画家の祖母、マイペースな母と暮らす女子高生の有里。祖母が壁画を描いた病院で有里は、往年の大女優、布子と出会う。彼女は闘病中に突如舞い込んだ主演映画のオファーに張り切っていた。だが、撮影が始まった直後、エキストラが殺人容疑で逮捕されてしまう。事件前に彼の不審な姿を目撃した有里は真相解明に乗り出すが、布子の前にも昔の役者仲間を名乗る怪しい男が現れて……。三世代がまたもや大活躍する痛快ミステリ。
感想・レビュー・書評
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赤川次郎さんの三世代探偵シリーズ。
1作目を読んでから次が読みたくて
やっと読めました!今回も登場人物が
たくさん出てきてバタバタでしたが、
楽しかったです♩
他の作品も読みたいと思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女3世代、孫を中心にした探偵物語。
孫と祖母は活躍するが平凡な母は役どころがない。
1作目では母の気付きがストーリーの中にあったが、この2作目では本当に出番がないのが残念。タイトルに三世代とあるのに…。
ストーリー自体は読みやすく、展開もテンポがよくて、赤川次郎作品の良さがある。 -
女子高生の有里、マイペースな母・文乃、天才画家の祖母・幸代の三世代が活躍するシリーズ二作目。往年の大女優・布子が挑む映画主演作。しかし、その関係者に殺人容疑がかかり、布子の前にも怪しい男が現れて──。
家族をテーマにしながら複雑に絡み合う人間関係。妻が殺されたエキストラ・戸河康士の事件を発端に、連鎖していく事件。闘病の中で女優の魂を燃やす布子に接触する昔の相手役・和田京介の思惑。家族の強さも脆さも綴られていく。家族であることが大切なんじゃなく、血よりも濃い絆もあるのではないだろうか。
自分だけを守ろうとするほど、人間は醜く歪んでいく。家族を守っているようで、保身に過ぎない行動はどこかで行き詰まる。対照的な家族たちが描かれたものの、誰しも持っている弱さでもあり、そこが人間臭さのドラマを演出している。今回は有里と村上刑事のコンビが良い味を出しててよかった。
今回もミステリというよりは、事件を取り巻く人間関係とドラマを味わう作品かなと。
「一日遅れたら死ぬ」
はずだった和田一郎だが、三日たっても生きている。
当然のことで、金を借りようとする人間は、必ず、「切羽詰っている」ふりをしなければならないのだ。
こういう言い回しがブラックユーモアを感じられて好き。 -
サクサク読める。読みやすい!
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2作目!キャラにも慣れてきて安定に面白かった
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「必要とされていること。それは生きるために欠かせないエネルギーだ。」
一気に読んでしまいました。面白かったです。
著者プロフィール
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