三世代探偵団 枯れた花のワルツ (角川文庫)

  • KADOKAWA
3.58
  • (4)
  • (8)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 151
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113257

作品紹介・あらすじ

天才画家の祖母、マイペースな母と暮らす女子高生の有里。祖母が壁画を描いた病院で有里は、往年の大女優、布子と出会う。彼女は闘病中に突如舞い込んだ主演映画のオファーに張り切っていた。だが、撮影が始まった直後、エキストラが殺人容疑で逮捕されてしまう。事件前に彼の不審な姿を目撃した有里は真相解明に乗り出すが、布子の前にも昔の役者仲間を名乗る怪しい男が現れて……。三世代がまたもや大活躍する痛快ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 赤川次郎さんの三世代探偵シリーズ。
    1作目を読んでから次が読みたくて
    やっと読めました!今回も登場人物が
    たくさん出てきてバタバタでしたが、
    楽しかったです♩
    他の作品も読みたいと思います!

  • 祖母・幸代の手掛けた大病院の壁画の完成披露パーティで出会った大女優、沢柳衣子の主演映画にまつわる事件。
    赤川次郎には珍しく、シリーズの中で時が流れている!
    ちゃんと前作のエピソードが引き継がれている。

    続きが楽しみ。

  • 女3世代、孫を中心にした探偵物語。
    孫と祖母は活躍するが平凡な母は役どころがない。
    1作目では母の気付きがストーリーの中にあったが、この2作目では本当に出番がないのが残念。タイトルに三世代とあるのに…。
    ストーリー自体は読みやすく、展開もテンポがよくて、赤川次郎作品の良さがある。

  • 女子高生の有里、マイペースな母・文乃、天才画家の祖母・幸代の三世代が活躍するシリーズ二作目。往年の大女優・布子が挑む映画主演作。しかし、その関係者に殺人容疑がかかり、布子の前にも怪しい男が現れて──。

    家族をテーマにしながら複雑に絡み合う人間関係。妻が殺されたエキストラ・戸河康士の事件を発端に、連鎖していく事件。闘病の中で女優の魂を燃やす布子に接触する昔の相手役・和田京介の思惑。家族の強さも脆さも綴られていく。家族であることが大切なんじゃなく、血よりも濃い絆もあるのではないだろうか。

    自分だけを守ろうとするほど、人間は醜く歪んでいく。家族を守っているようで、保身に過ぎない行動はどこかで行き詰まる。対照的な家族たちが描かれたものの、誰しも持っている弱さでもあり、そこが人間臭さのドラマを演出している。今回は有里と村上刑事のコンビが良い味を出しててよかった。

    今回もミステリというよりは、事件を取り巻く人間関係とドラマを味わう作品かなと。

    「一日遅れたら死ぬ」
    はずだった和田一郎だが、三日たっても生きている。
    当然のことで、金を借りようとする人間は、必ず、「切羽詰っている」ふりをしなければならないのだ。

    こういう言い回しがブラックユーモアを感じられて好き。

  • サクサク読める。読みやすい!

  • 2作目!キャラにも慣れてきて安定に面白かった

  • 「必要とされていること。それは生きるために欠かせないエネルギーだ。」
    一気に読んでしまいました。面白かったです。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×