ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.24
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本棚登録 : 351
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113325

作品紹介・あらすじ

ぱったん、ぱったん、ぱったん、ぱったん……近づいてくる足音、蝕まれていく心――。ふとした日常の違和感から妄執に取り憑かれていく男女たちを、イヤミスの女王が描く暗黒ストーカー小説!

感想・レビュー・書評

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  • 真梨幸子『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係』角川文庫。

    今月は『祝言島』に続き2冊目の真梨幸子。連作短編風ストーカー・イヤミス小説。真梨幸子がついに警察小説形式のイヤミスを書いたのかと期待したのだが、いつも通りの作風だった。『警視庁ストーカー対策室ゼロ係』は脇役的にしか登場しない。

    様々な偏執的なストーカーによるストーキングの形が連鎖していき、全てが一本の糸でつながるという技巧的な作品。

    『警視庁ストーカー対策室ゼロ係』が捜査協力を依頼する『先生』の正体は……

    登場人物同士の複雑怪奇な関係性は相変わらずで、それを理解するのに少し疲れるが、あくまでもそれが真梨幸子のイヤミスを堪能するための手続きだと思えば何のその。

    本体価格680円
    ★★★★

  • ツキマトウこともツキマトワレルことも経験はないけど、病んでるな~。原田真二の‟キャンディ„なつかしい。でも、こんな解釈って…

  • 読書メーターより。2021.8.11読了。

    いつもの真梨幸子作品では登場人物がわからなくなり混乱することが多いですが、今回はわりと整理しやすく読みやすかったです。
    知らぬ間に加害者になっている、ということはよくあると思っていて、一時期私は当時仲良かった友人の元恋人にずぅっっとSNSを監視されていた。
    相手は私と友人の関係が気になってつい見てしまっていただけなんだろうけど、すこし気味悪かった。これも立派なネットストーカーだし、自分もやりかねないので気をつけなくては。

  • 正直微妙

    口語調で読みやすいのだが、ストーカー小説としてみたら緊迫感がなく、推理小説としてみても推理要素も希薄、かと言ってどんでん返しがあるかと言えばそうもなくと色々中途半端な印象
    どれかに振り切っていれば評価もだいぶ違ってくると思うが...

    読み始めはだいぶ引き込まれただけにちょっと残念な作品

  • 途中から読むのが面倒に。
    だいぶ最近すっきりした。

  • 伏線は回収したのだろうけど、ストーカーの思い込みを口語調で展開していくのでナニがナンだか。いまいちつかみ所がなく読了。

  • 少しずつ繋がっているいつもの連作短編集。
    誰の視点かとか言い方でずいぶんとモノの見方が変わってくる。ストーカーの言い分が面白い。
    今回はお笑いの要素が強めだったかな。その分エグさが控えめで、そんなにイヤ〜な気持ちにもならなくておもしろかった。

    この人の小説は、上質の殺人ミステリーだと思って読むとガッカリするかも。人間の悲喜交々をあざ笑う喜劇だと思って読めが俄然ハマってしまう。

  • ストーカー対策室の刑事が密かに意見を求めにいく「先生」とはいったい何者なのか。
    気になりながら読み進めましたが終盤で正体が判明してスッキリ。
    他の登場人物が意外なところで繋がっていたり事件と関わっていたりして、それが連作短編集の面白さだと思う。
    人間のイヤな部分がこれでもかというほど詰め込まれていてイライラしたり気分が悪くなったりするし、読後の気分も決して良くない。
    それでも読むのを止められないし、新刊が出たら必ずチェックしてしまう魅力が真梨さんの小説にはあると思う。

  • 全ての話が繋がっていて面白い
    引き込まれて一気に読めた

    ただ、そこわざわざレクター博士を持ってくる必要あったかな?とは思った 

  • 真梨さんの警察小説!?
    どんな感じなのだろうと楽しみに読みましたが、いつもの真梨さんでしたね。
    登場人物多すぎで、あちらこちらに狂気!狂気!狂気!
    こんがらがりすぎて何度も前のページを確認必須。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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