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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784041113929
作品紹介・あらすじ
辺境の王族として生まれ、幸福な結婚をしたばかりの環璃(ワリ)は、突如たったひとりになった。広大な大陸を統べる燦(さん)帝国の次期皇帝を選ぶための籤(くじ)、”皇后星”に選ばれたからだ。一族はすべて皆殺し、産んだばかりの息子を人質に取られ、環璃は候補の王たちと寝るためだけに国々を巡る。絶望の淵に突き落とされた彼女が出会ったのは、触れた男を塵にする力をもつチユギという名の戦士だった……。
女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? 破格のエンタテインメント巨編!
みんなの感想まとめ
女性の運命と社会的立場を描いたこの物語は、歴史ファンタジーとSF要素が見事に融合しています。主人公の環璃は、突如として孤立し、次期皇帝を選ぶために国々を巡る運命に翻弄されます。この作品は、古代風の世界...
感想・レビュー・書評
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忘らるる物語
著者
高殿 円
あらすじ
男が女を犯せぬ国があるという。
辺境の王族として生まれ、幸福な結婚をしたばかりの環璃(ワリ)は、突如たったひとりになった。広大な大陸を統べる燦(さん)帝国の次期皇帝を選ぶための籤(くじ)、”皇后星”に選ばれたからだ。一族はすべて皆殺し、産んだばかりの息子を人質に取られ、環璃は候補の王たちと寝るためだけに国々を巡る。絶望の淵に突き落とされた彼女が出会ったのは、触れた男を塵にする力をもつチユギという名の戦士だった……。
女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? 破格のエンタテインメント巨編!
感想
高殿円さんの『トッカン』や『上流階級〜富久丸百貨店外商部〜』が好きで手に取ったのですが、本作はこれらとはまったく異なる世界観で、著者の作品領域の広さに驚かされました。
今回はお仕事小説ではなく、歴史ファンタジーとSF要素が融合したような物語。女性作家ならではの視点で描かれており、設定上は古代風の世界でありながら、女性の社会的立場やジェンダーに関する問題など、現代にも通じるテーマがしっかりと描かれています。
長編であるうえに、独特な世界設定やSF的な展開もあり、1度で物語の全体像を掴むのは少し難しいかもしれません。それでも、単なる異世界ファンタジーとして読むだけでなく、現実世界の問題と重ね合わせて読むこともできる、奥行きのある作品です。
高殿作品のファンはもちろん、骨太な物語やジェンダー観を扱ったフィクションに興味のある方にもおすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファンタジーに苦手意思があるが、この世界の雰囲気は好みですっと入り込むことができた。面白い部分(果てや各藩の描写)も多かったけど、冗長。説明的な台詞が多くまどろっこしく感じた。
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長い!
環璃の理不尽な運命を描くには、大事なんだろうと思うけど長いなぁ。
女性であるために、決められた運命にどう抗い、受け入れるかに尽きるんだと思った。 -
すごく難しい本だと言うのが第一印象。
人によっては考え方は違うかも。
男尊女卑と言われればそうかもしれないが、なぜそう言われるのかもっと深いところを追及しているような気もする。
私達は繰り返してるんだろうなとは思うし、それはこれから先も変わらない気もする。
それを知るのはカミに選ばれた者のみって事なのかな。 -
差別について考えるきっかけを与えてくれるファンタジー小説。
主人公の環璃が人質にされた子どもを取り返すために4つ国を廻る強制的に・・・
4つの国にはルールがあり、それが少し考え方によっては哲学的な気がしました。
ただ、女性への扱いが酷い。
過去(時代を遡る)の女性差別を考えると現在の女性の扱いは良くなっているけど、
それでも女性と男性と同じ人間なのに差があるように感じます。
近いうちに少しでもみんなの考え方が改まったらいいです。
今まで差別について深く考えたことがないですが、この小説を機会にいい経験ができました。 -
面白いけど「女は奪われ虐げられる性」を強調しすぎててなんだかなー。
でも百合ですよね。
主人公と息子が結局再会せずに遠くから見守るのが良かった。 -
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高殿円さんが好きなので、作者読み。
キノの旅をもっとグロくしたようなファンタジー小説。旅をしている理由はもっとえぐいけど。
たぶんこの作者さんはこういう小説が本当に書きたいのだろうけれど、読み手は選ぶかな、という感じです。 -
一般名詞も含めてカタカナ造語のルビが振られた単語が多く、その割に一部はそのままの読み方なので統一感がなく、始終ふんわり読む結果に。
(藩王はジョグルだけど帝はみかど、みたいな)
その中で情報提供もやや不親切なところがあるので完全に消化不良ですが、再び振り返りたいとは思えないのでしばらく積んでおきます。
書き出しや帯の文句だけを信じてファンタジーだと思って購入すると肩透かし気味かも。 -
濃厚な味わいのファンタジー。帝国の次の帝を産むことを義務づけられ、諸国を巡る女が、子宮に神(菌)を宿すことによって最強の戦士となった女と出会い隠された世界の秘密に迫っていく。圧倒されるスケールのラストが素晴らしい。
高殿さんの作品は初めて。たまたま読んだ、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年4月号に掲載されたインタビュー記事が良かったです。「ここまで振り切った、ある意味では野蛮なラストシーンにしてしまって本当にいいのだろうか?という迷いはありました。でも考えてみればこれまで私たちはずっと、『最後は女が男を許し、包み込む物語』をたくさん読まされてきたじゃないですか? 最後の最後は、我々女性が折れなきゃいけなかった。そういう誰かにとって都合のいい物語は、もういらない時代になった気がしませんか? ここで私が世間からの批判を恐れて〝いい子ちゃん〟な結末を選んでも仕方がない。それよりは歴史の中で忘れられ、見捨てられてきたであろう物語を今、私が世に出そう。そう思えました」 -
この作品の伝えたいことってなんなんだろうなぁ。最初のうちはついていけたが最後の方、わからなくなってしまった。
物語としては結構面白かったのだけど
2023.7.10
111 -
世界観は東洋の後宮に近いけれど、読んだ感想としてはSFのような感じ。
とても面白かった。
女が女であることをここまで突きつめた作品もないと思う。
虐げられ、奪われ、無力であることを強要される。
それでも、それを強いた男の子供を孕んでしか生きられない。
「なんのために生まれたのかわからないまま死ぬくらいなら、なにかに成ってから死ぬ」
選択についての考え方や支配についての思想が深い。
心理学でもあるし歴史書としての面白みもある。
チユギとワリの関係性が最後まで美しい。
純粋な心の通じ合いを感じました。 -
プルーフ。途中で断念
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木原未沙紀女史の装丁画の引力が強すぎる。
そして、男が女を犯せぬクニ……。すごい書き出しだ……。
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著者プロフィール
高殿円の作品
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