計略の猫 新 大江戸定年組 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 59
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041114322

作品紹介・あらすじ

元同心の藤村、大身旗本の夏木、商人の仁左衛門は子どもの頃から大の仲良し。悠々自適な生活のため3人の隠れ家を見つけ出したが、江戸中から次々と悩みが持ち込まれて……!? 大人気シリーズ待望の復活!

感想・レビュー・書評

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  • 怨恨の石の藤村はかっこよかったです、現役引退後なので捕物がなくて、強いとはわかっていても、発揮する所なかった。場面も緊迫感あるし、一進一退するし、ちょっと出かけて来る感じで大きな仕事をしているって、あとは本当に依頼が多くて、面白いから。知らない間に女性陣が会社を始めているって、虎山の絡みも4人ではなくてとか。大江戸定年組3冊から新大江戸定年組なんだが、順番はいいのかなぁ。藤村さん血を吐いたけど、次回も楽しみですーというか購入済みです、江戸時代を読んでから次は女性作家さんを読み砕こうと思うので

  • 2021年7月角川文庫刊。書下ろし。新シリーズ1作目。通算8作目。二見時代小説文庫の最終巻から12年ぶりの新刊。予感の鯰、計略の猫 、怨恨の石、疑惑の橋、の4つの連作短編。「計略の猫」の工夫された謎が楽しい。他愛のないお話で、気楽に読めました。前巻から時間が経っているのであやふやですが、こんな感じだったかな。続きが楽しみです。

  • 三匹のおっさん(有川浩作)の時代劇版とでも言いましょうか。
    ?年前に読破したシリーズ。日常のちょっとした事の話を聞いてくれて調べてくれて解決してくれる。そんな存在、現代でも居たらいいですよね。必要かも。
    そんな年寄りに自分もなりたいかも!!

  • 風野真知雄さんの隠居三人組の『大江戸定年組シリーズ』の新シリーズが始まった。

    とても嬉しい!

    文中の何気ない文言が実にいい。
    風野真知雄さんならではの物語。
    旗本、元同心、コマもの問屋の隠居の三人組は、幼馴染。
    大川で水連をして遊んだ仲間だ。

    気心の通じた三人は隠居になったら、また遊ぼうと計画していた。大河の河口を望む二階屋のしもたやに集う。

  • 体が動くうちの仲間との隠居生活は楽しそうですね。

  • 多作な作者に忘れられたかと思っていたシリーズが再始動!
    初秋亭の三人やその家の女達が始めた早春工房はもちろん健在で、それぞれの息子達も人生の過渡期にある模様。
    …っていうか公私共々色々ありすぎ笑
    考えることの多い年齢層ということもあるだろうが、仁左衛門の心配性も藤村の薬嫌いも旗本である夏木家の今後も、しばらくは落ち着かない日々が続きそうだ。
    ちなみに、あの後どうなったのかなと思っていた人物達のことにもチラっとではあるけど触れられていて嬉しかった。

    この巻で新たに出てきた<つまらん爺さん>富沢虎山が、やたら博学で何にでも口を突っ込みたがるという性分のようで、これからの話の鍵になりそうな気配。
    登場人物が皆ジジイなだけに、藤村の立ち回りは(本人が老いを感じていることも含め)ピリッと効いている。
    印象に残っているのは「疑惑の橋」、隠居三人と被害を受けている当人の大人の余裕から涼やかな余韻を感じつつ読了。
    こんな寛大な大人になりたいもんだ。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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