正義の申し子 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 98
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041115169

作品紹介・あらすじ

現実では引きこもりながら正義のユーチューバー“ジョン”として活躍する青年・純。悪徳請求業者に電話をかけ、相手をおちょくったところ大好評。キャラの濃い関西弁男を懲らしめた動画は爆発的に再生数を伸ばす。味をしめたジョンは、男とリアルに会って対決し、それも配信しようと画策する。一方、請求業者の鉄平もジョンを捕まえようと動き始めた。2人が顔を合わせた時、半グレや女子高生をも巻き込む大事件に発展する!

感想・レビュー・書評

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  • 染井為人『正義の申し子』角川文庫。

    人格障害の正義の引きこもりユーチューバー『ジョン』こと佐藤純が悪徳請求業者に正義の鉄槌を下す物語かと思ったら、そんな単純なものではなかった。完全に人格が壊れていく純にはらはらしながら読み進めば、中盤からの怒濤の展開がまさかの感動の結末へと向かうのだ。

    引きこもりでユーチューバー『ジョン』を名乗り、タイガーマスクを被った時だけ強い正義の男に変身する佐藤純は悪徳請求業者に電話を掛け、相手をおちょくる動画が好評となる。関西弁の森口こと栗山鉄平が散々ジョンにおちょくられる動画は爆発的に再生回数を伸ばす。

    ジョンはさらに再生回数を伸ばすために鉄平との直接対決を試みる。ところが、鉄平の舎弟の樋口が不始末を起こし、先輩に狙われることに。さらには純の高校生の妹が友人と3人で不良金持ち大学生に襲われる。

    これだけ盛り沢山の広げた風呂敷をどう回収するのかと思いきや……

    読み終えれば、実は佐藤純と栗山鉄平の再生の物語だったのだということに気付かされ、結末には感動と爽快感を覚えた。

    本体価格720円
    ★★★★★

  • 序盤からサクサク進む感じが心地良い。
    中盤から話の流れはなんとなく予想できてしまうが、それでもエンターテインメントとしては秀逸。
    楽しく一気読みできる良作でした。

  • 面白かった!!!

    引きこもりで気弱な純が、マスクを被ると強気なYouTuberジョンに変貌。
    架空請求業者をこらしめてやろうという企画で、ターゲットになりおちょくられる架空請求業者の鉄平。

    架空請求業者 VS YouTuberという始まりからどんどんハラハラする展開になり、一気に読み終えました!

    どの登場人物もキャラがたっていて本当に面白かった。特に鉄平が悪人だけど、魅力的な部分もあり好きになりました。

    結末の後、どうなったのか気になる点がいくつかあったのもあり、是非続編が描かれてほしい。

  • YOUTUBER対チンピラ、どっちも普通の人からの正義とはいえないが、正義とは本人のモノだろう。
    終盤はまさかの展開で共闘して、終わり方が爽やか。
    二重人格とか、ヤクザの追跡とか、大学生のキメセクパーティーなどイベントてんこ盛り。現実味はないがエンターテイメントとして読めば。

  • 軽いタッチで漫画のようにイッキ読み。

  • こんな言い方は失礼かもしれませんが(どちらに?(^^;)、本作を例えるなら「文章の上手い木下半太」。コミュ障ひきこもりネット弁慶YouTuberとイケメン銭なしチンピラのバトルはどこへ行き着くのか。

    著者の『悪い夏』の印象が強かったので、心折れそうなバッドエンドも覚悟していたけれど、想定外に最後は笑って泣きながら読みました。彼らに自己投影する読者も多いことでしょう。生きづらさが切なく思えて、今後のふたりを応援したくなる。ラストシーンが目に浮かびそうで、最高です。

    それにしても染井さん、何故こんなに大阪弁堪能?

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268616

  • こんなに愛しいクズはいない!読後、本をぎゅって抱き締めた。

  • ちょっと長くなったけど、読了。
    ラストまで一気に読ませる面白さ。前作に続いていい小説だった。

  • 記録

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著者プロフィール

1983年7月21日生まれ。男性。千葉県出身。2017年、『悪い夏』で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー。生活保護の不正受給を扱った受賞作は、新時代の社会派ミステリとして話題を呼んだ。その他の著作に『正義の申し子』『震える天秤』(KADOKAWA)『正体』(光文社)がある。

「2021年 『正義の申し子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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