- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041115244
作品紹介・あらすじ
《鵺》によってゲームを持ち掛けられた伊織。それは期限までに「小鳩ひろむ」を伊織と青目で奪いあい、奪い取れたほうが勝ちという、悪趣味すぎるものだった。青目と、父である《鵺》との最終対決が始まる!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
シリーズ9作目。前作で脇坂さんと夷さんが負傷し、緊迫した状況のまま始まった今作。
2人とも命に別状はないものの、重苦しい雰囲気が漂うなか、鵺から伊織にある“ゲーム”が持ち掛けられる。
シリーズ開始から10年余りでついに完結。
兄伊織に執着する青目が、兄の気を引きたいがために事件を引き起こす、という構図が定番となっていたけれど、作を追うごとに、青目の過去を知るごとに、青目をただ悪と思えなくなってきていた。その思いは、鵺の登場によって、ますます顕著になる。
やっぱり最後まで伊織は真っ直ぐで優しくて強い人だった。”家族”である夷さんやマメのことはもちろん、たくさんの人を傷つけ殺してきた青目のことも、弟として放ってはおけなくて、自分一人で背負ってしまうところが、痛々しくて哀しい。
ここ数作、重い話が多かったので、“本編完結”という言葉を信じて、次はほのぼのとした妖奇庵の面々の話に期待したい。 -
終わってしまった(/ _ ; )
よかった…ホントよかった…
もうラストのシーンが明日美子先生の美しい絵で脳内駆け巡りました\(//∇//)\
青目がどうなったか…読者の思うようにどうぞな終わりかた?
番外編?後日談?なんでもいい楽しみです♪
もう☆5つしかないのが残念です笑 -
終わってしまった!
なんて壮絶な物語だったのだろう。
読んでいて結構痛いし、グロい部分もあるんだけど伊織の柔らかいはんなりとした口調と、脇坂のキャラのおかけで、それを感じさせない。
登場人物がみな、それぞれ魅力を持っていて何度も読んでも飽きない。
あれだけ恐ろしい青目でさえ、鵺と比べると可愛く思えるほどだ。
青目にはバックグラウンドもあるし、伊織への執着もなんだか切ないんだけど、鵺は根っからの怪物だった。
ハッピーエンドで良かった。 -
帯に【本編、決着!】とあったので勿体なくて中々読めなかったのですが、とうとう読んでしまった。
読み始めたら面白くて、あっという間に読み進めてしまった。
タイトルの、ラスト・シーンが何を指すのか。話が進むたびに想像してたのだけど、ここに掛かるのかと納得。
著者プロフィール
榎田ユウリの作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





