作品紹介・あらすじ
京都での大学生活に心折れ、故郷の北海道に戻ってきた青音(あおと)。伯父の急逝に合わせて旭川を訪れるが、そこは幼い頃に美しき殺人者に出会ったトラウマの残る場所。そしてその人と再会し……。
感想・レビュー・書評
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2024/06/21
最後まで読み終わってからも結局紫苑さんは何者なのかわからんかった。でも続きがあるらしいからなるほどなと思った。
作者の他の本も北海道だらけやなと思った。
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櫻子さんの時も思ったけど、ずっと陰がかかったような雰囲気。
紫苑さんは結局何者なんだろう。
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「遺品整理士」という立場から、人の”死”と死者の残した”遺品”に向き合うことによって、”家族”とは一体どういうものなのか、そのあり方を問う作品なのではないかと思いました。主人公の大学生・青音がとても繊細で感受性が強いので、彼の感情の動きの激しさに自分も一緒に揺さぶられ、心の中の何かがガリガリ削られるように感じてしまいました。『櫻子さん』と同じ旭川が舞台の作品で、今回はまさに序章。タイトルにある『蒐集家』も謎に富んだ人物であり、今後物語がどう展開されていくのか予想できません。期待の新シリーズです。
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正直に言いますが、イラストが好み。
それだけで図書館で借りました 笑
しかし、めちゃほろりと泣ける。
主人公が少しずつ成長し、立ち直っていく様と
彼に家族の様な暖かさと安心感をくれる
職場の同僚たち。
素敵な物語です。
謎もまだ残されたままで
続きが気になります。
これは購入決定です!
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面白く読んだけど、タイトルに文章が追いついてない感じがしてちょっとだけ残念。
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地元の風景を思い出しながら読むと、非日常ではない誰かの話のような気がしました
青音の遺言書の答え、涙が出ました
続きがとても待ち遠しい
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青音は頑張って入った京大を休学し、故郷の札幌へ戻ってきた。そんな時、幼少期に可愛がって貰っていた伯父の訃報を聞き、葬儀の為に旭川へと赴く。だが、そこは青音にとってトラウマの街で…
遺品整理士の望春と双子の弟の紫苑との出会いが、閉ざされていた青音の心に徐々に訴えかけていくのが前向きになれて良かったです。でも、トラウマの元凶である紫苑の存在はまだ謎のままなので、続編あるのかな?
遺品整理の見習いとして遺族と関わるのは、かなり辛そうですね…
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えーー、結局、あの時そんなに幼い青音を恐怖させたものってなんだったの???本の裏には「殺人らしき」って書いてあるけど、本文ではそんな描写は見当たらなかったような気がする。(読了後にその記載を発見して改めてチェックしたけど分からなかった)
シリーズ化で今後明らかになるの?
まさか、宗太郎くんってことはないよねぇ。
青音くん、涙腺が緩いことはともかく、やけに性格があれだなぁ。
涙をコレクションする紫苑もちょっとよくわからない。
それはともかく、青音が遺品整理士見習いとして様々な経験をして成長していく(であろう)様子には興味があるので、続編があるなら読んでみたい。
望春が櫻子さんの親友ということなので、あちらからの登場もあると嬉しい。
著者プロフィール
北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。
「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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