高校事変 (XI) (角川文庫)

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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041115299

作品紹介・あらすじ

慧修学院高校襲撃事件後、日本で緊急事態庁が発足。喫緊の問題を次々と解決に導いたことで、内閣支持率は急激に回復していた。国内が落ち着いたかに見える中、結衣の異母妹である凜香は「探偵の探偵」の紗崎玲奈の行方を追っていた。やがて結衣が帰国を果たし、緊急事態庁を裏で操っていた優莉架祷斗が本性を露わにしていく――。互いの思惑が交錯する中、本土最終決戦に向けて賽は投げられた。ついに大詰めの11巻!

感想・レビュー・書評

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  • 何か分からんうちに、日本が、優莉架祷斗(長兄)の手の内に〜!
    日本が石油を手に入れて、力をつけて、諸外国へ強気の外交!
    しかし、それはアングラマネーで成り立っていた!
    何か、警察も何もかも、一つの庁に牛耳られ…

    戦争前の雰囲気漂う中、立ち上がる結衣!
    やけど、ムリやん!一人で…いくら強くても!って言ってはいけない雰囲気に押され読み進む。
    今回は、探偵の探偵こと、玲奈ちゃんも登場!少し私生活落ち着いてたみたいやけど、ムリやな!やっぱり〜!
    今回は、まだ、現場復帰したばかりなんで、次回活躍してくれるでしょ〜!
    しかし、死なんな。結衣ちゃん!
    安心して見れるけど、全てを持ってるヒロインは、現実離れしてないか?

    あかん!あかん!
    そんなこと考えて読む作品やない!
    バンバン倒して、バンバン潰す!
    で、スッキリで終わり!
    余韻を残す形で、次も読みたくなる!

  • どこまで話が大きくなるのだろう?
    千里眼の新シリーズもスケールが大きかったが、こちらも引けを取らない。

    荒唐無稽だが、「もしそうなったら、どうなるんだろう?」という好奇心に突き動かされてあっという間に読み終えた。

    また、他のシリーズにもリンクしており、松岡圭祐ファンにはたまらない一冊だった。

    もうすぐ終わりかな。

  • かなり面白かった。
    結衣は北朝鮮を経て、より一層無敵になってきましたね。
    北朝鮮の特別編(優莉結衣 高校事変 劃篇 )も読みたい♪
    いよいよ次が最終決戦ですね。
    凛香、篤志、智沙子と共に力を合わせて戦うのか。それとも敵対するのか。
    楽しみです。

  • シリーズ第十一作。いつのまにか日本を支配する長男・カイト。それを止められるのは次女・結衣だけ。さすがに今回はやられたと思った。ウェイ兄弟、簡単にだまされすぎ。大盛り上がりの中、十一巻終了。

  • 巻を重ねるごとにスケールアップする「高校事変」シリーズ。
    この巻では、なんと日本に緊急事態庁が発足。裏で操るのが優梨架禱斗。
    日本の諸問題をすべて緊急事態と見做し権限の触手を伸ばす架禱斗は、思うままに日本を造り替えようとしていた。内閣支持率は回復しており国民は気づいていないが、架禱斗による独裁国家化する日本。
    そんな状況の中、凛香を人質に取られた結衣は、為す術もなく中国人テロリストのウェイ兄弟に処刑されようとしていた。
    「結衣の胸部に血飛沫があがった」との表記・・・
    結衣は死んでしまったのだろうか?
    読者をヤキモキさせ、
    「探偵の探偵」(未読)紗崎玲奈も絡まり、事態はますます混沌とする。
    果たして結衣は、架禱斗の野望を阻止できるのか。
    このシリーズ、ますます目が離せなくなる。
    現代の日本においても、憲法改正の機運の中で緊急事態条項が取り沙汰されている。どんな論議を重ね、国民の前にはどのような条項が提示されるのか。
    うわべは常識人を装いながら、二枚舌を駆使する政治家が幅を利かすこの国で、本書のような緊急事態庁などが跋扈しないよう、しっかりと見守っていかなければならないだろう。

  • 松岡圭祐『高校事変 XI』角川文庫。

    残るはこのシリーズ第11弾と次の第12弾、スピンオフのみ。シリーズはいよいよ佳境に入った。

    シリーズを重ねる度に過激になる暴力描写とうねるように複雑に絡み合ったストーリー。半グレ組織が日本政府を牛耳ろうとする辺りは、今の日本政府と旧統一教会との関係にも似ている。予想も出来ないことが普通に起きる今の世の中。

    日本の政治家は金と権力の亡者であり、ばれなければどんな悪事を働いても良いと思っているようだ。そんな半グレ組織と日本政府に優莉結衣はどんな闘いを挑むのか。

    冒頭に前作の慧修学院高校襲撃事件後、ホンジュラスに残った優莉結衣に降りかかった危機的な状況の描写がある。

    本編に入ると、葉瀬中学校に現れた優莉智沙子による過激なスプラッター映画さながらのシーンが描かれる。一方で結衣の妹の凛香は母親の市村凛の仇である『探偵の探偵』紗崎玲奈の行方を追っていた。

    慧修学院高校襲撃事件後、日本に緊急事態庁が発足し、経済や北朝鮮の拉致問題を始めとする喫緊の問題を次々と解決したことで、内閣支持率は急激に回復していた。

    しかし、緊急事態庁を裏で操っていたのは優莉架祷斗であり、日本政府の弱味を握り、骨抜きにしようと画策していたのだ。

    ホンジュラスから舞い戻り、凛香の前に現れた結衣は……

    『高校事変』と『探偵の探偵』とが繋がって来て、さらには『千里眼』まで……

    そして、まさか結衣が……

    いよいよ最終巻は頂上決戦。

    本体価格800円
    ★★★★★

  • やりたい放題でどうにも止まらないって感じだけど千里眼とはリンクしてほしくなかった。まぁ優利って苗字の時点でさっさと気付かなかったこっちも悪いわな。

  • 結衣と長兄・架祷斗との対決(の前哨戦)を描いたシリーズ11作目。
    本作の面白いところが現実から大きく脱線しているところ。もちろん今までも現実的とは言えないのだが、現実の事件や事象を背景に入れていた。今回は産油国にのし上がるという設定をぶちまけてきた。ここから緊急事態庁の成立と勢力拡大という流れがとても面白かった。
    そして後半のどんでん返し。そうなんだろうと思いつつ、どうやって?がわからなかったからなるほど!と腑に落ちた。そして、5兄弟のくだりもそう。アクションの魅力は控えめながら別の分野で楽しませてもらった。

  • 前作のホンジュラスでの闘いから結衣がさらに強くなったということを感じられるのと、相変わらずここぞとばかりの登場や敵からの攻撃の切り抜け方を含めた活躍がテンポよく格好良く描かれています。ただ終盤での結衣の危機の切り抜け方が若干無理やりのように感じました。
    今回は結衣が主役というよりは前作の流れを受けて日本に緊急事態庁が発足しその裏にいる結衣の異母兄・カイトの画策、結衣の異母妹・凜香の内面も描かれており、日本を舞台に展開されるであろう結衣とカイトの最終決戦の良い意味での前振りという印象がありました。
    優莉という苗字のルーツに関係する人物等、同作者の別作品の登場人物も出ており、未読の作品にも興味がわきました。

  • 今回、前半は良かったが、
    後半のやっつけ感が酷いと感じた。

    前半は星4つで後半は星2つ以下。

    五大都市から油田に標的を変えた事になっているが、
    既定路線から厳重に守られた油田に変更なので、
    簡単に爆破はできないっしょ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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