- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041115305
作品紹介・あらすじ
「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に、ある疑いを抱く妻。7歳年上バツイチの恋人との間にそびえる壁をどうにか飛び越えようと奮闘するバーテンダー。子どもの頃から築きあげてきた協力関係が崩壊の危機を迎える双子。外ではうまく喋れずに、じいちゃんと野球の練習ばかりしている小学生……。
すれ違ったりぶつかったり、わずらわしいことも多いけれど、一緒にいたい人がいる。人づきあいに疲れた心に沁みる7つの物語。
感想・レビュー・書評
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読みやすい7つの短編が入った1冊で、どの話もなんだか心にすっと染み渡る不思議な感じがした。
これは、1度ではなく2.3回読むことで読むたびに違う感想を持ちそうだなと思った。 -
好きなタイプの本。
みんなけして上手く人生を渡れていないけど、そこからまた何をしていこうか動き出す姿に共感出来る。
短編集の中でも人生はパイナップルのお爺さんのお話が1番好き。理不尽な時代を生きてそんな中であきらめたり失敗してもまた新しい事を始めて最後まで生きていく。華やかではなくてもかっこいい人生とはお爺さんのような生き方なのかも。 -
人の心の動きって…目に見えないけれど、いや…目に見えないから…面白いのかな。切なくもあり、あたたかくもある7つの物語だ。
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よくここまでいろんな幅の小説が書けるなぁと感心してしまった。しかも読後感がなんだかどれも心に入り込んでくる、というか。
内容的にはそうでもないのになんだか後ろを向いていた自分の気持ちを前に向かせてくれるような作品達であった。
文庫版の最後の中江有里さんの解説がまさに言い当てていて、小説読み終えて後に解説読んで、ウンウンと何度も頷いてしまった。
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短編集なんだけど、特に3話目の「あなたによく似た機械」が、思っていた展開と全く真逆になったのが新鮮だった。5話目の「君を守るために、」も、解決したと思ったら、もっと伏線があって、しかもどちらもスッキリ解決して気持ち良かった!
野球にからめた短編が多かったけど、どの短編も、いいお話だった。 -
短編集でかなり好きな部類の作品でした。同作者の直木賞のより好き。
ジャンルバラバラなので、7冊の本を読んだ後みたいな感覚。その分、読むのもスローペースになりました。
牛男の話が一番好き。
日常の延長みたいな話を続けた後に変化球、ちょっと凝った文体の話を挟んで、最後は正統派。構成も好きでした。 -
途中ちょっとこわいなと思ったけど
続きが気になって読み続けて
双子の話でいいなと思って
パイナップルもすごくよかった。
これまで読んだ荻原さんの本とは
なんか感じが違う気がして新鮮だった。
著者プロフィール
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