- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041115329
作品紹介・あらすじ
『どんなもんでも百の料理 にします』という珍妙な商売で暮らしを立てる千夏は、道で男に絡まれているところを兜小路梅王丸に助けられた。梅王丸が家守をする長屋に案内され、彼に百の料理を作るが──。
感想・レビュー・書評
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江戸時代のなかなか変な?変わった商売が、あるものだと、感心する。
最初の出だしが、天満の八軒屋の昼船から、西町奉行 新見正路が、新任する。
そこに登場するのが、又もや、面白い風貌の梅王丸なる戦国武将のような男。
半家という言葉も初めて知る。
1話は、料理こまち 千夏の料理の腕前。
じゃりんんこちえ だったか、そんなイメージの大阪弁で、小気味よい話ぷり!
貧乏長屋でも、和気あいあいさが、にじみ出る。
2話は、将棋の 誰にでも負けたる屋という商売!
勝っても負けても、駄目な勝負にどうなるかと、思いながらも、上手いアイデァで長屋側の勝ちに!
紀州の若様まで、成長して、勝負だけでなく、精神的に逞しい若様になっていた。
これはシリーズで、続くのであろうか?
表紙を見て、本の中の登場人物のイメージが膨らんだ!(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったけど、
また新シリーズか! -
田中さんの本は、かなりのペースで発刊されていて、好みのパターンとそうでないものがあるけど、こちらは久しぶりに好みのパターン。鍋奉行犯科帳シリーズ寄り。ああ、鍋奉行も続編でないかしら。
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梅王丸の豪快さが気持ちいい。
料理小町(!)の千夏ちゃんも健気で、気が強いのが素敵。料理の腕がぴか一なのも魅力だし。
梅王丸の長屋のみんなの個性的で楽しい。
さすが、珍商売をしてる人を集めただけのことはある。
料理勝負も将棋勝負も絶体絶命に見えるところからの一発大逆転。
最後の、あの人のあの台詞。
ドラマで有名なあの人からいただいたわねw
これは、シリーズ1作目。人物紹介の巻という感じなので、続きを楽しみに待つ。
著者プロフィール
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