ひとり旅日和 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 895
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116302

作品紹介・あらすじ

人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、旅好きの同僚に後押しされ、日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、出来立ての茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動!さらにそこには、思わぬ出会いが待っていた。ひとり旅の楽しさに気付いた日和は、佐原、仙台、金沢、福岡と遠くへ足を延ばしていくようになる。少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、周りの目も少しずつ変わっていく―。

感想・レビュー・書評

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  • 秋川滝美さん2冊目。題名の『ひとり旅日和』と主人公の名前である日和がかぶっている。
    一人旅をしたことのない引っ込み思案の日和が熱海への日帰り旅行を皮切りに、佐原、仙台、金沢、福岡と徐々に難易度を上げた一人旅ができるようになっていく。どの土地もまるで自分が旅をしているかのような視点で描かれていて楽しい。日和の入る食べ物屋さんがどこも当たりというのはすごい&フィクションならではと思うが、常にのほほんとした気分で読めるのと、日本国内各地の魅力たっぷりの場所を知ることができるのが良い。旅の合間合間に職場での様子が挟まれており、日常と非日常の区切りをうまく取り入れている。読後は、自分も旅に出たような感覚になった。

  • ひとり旅をこれからしようかなと思っている人にオススメです。しかも、人見知りでコミュニケーションが苦手な人は、共感しながら読めると思います。
    私もどちらかというと独りが好きで、人見知りなので結構入り込んで読めました。そして、旅をしたくなりました。
    この本で学んだことは、旅って日帰りでもいいのか!ということでした。この夏、1人で旅をしようと思っていたんですが、時期が遅かったので、宿が取れず悩んでいたところでした。でも、日帰りで行ってくるという手もあるなと気付かされました。ひとり旅してみようと背中を押してくれる本です。

  • 旅がしたい。というか、旅先で飲みたい。いろんな名物食べて、その地の雰囲気を楽しみたい。早くマスクなき生活に戻ってほしい。

  • グルメ小説には定評のある著者が、旅+グルメで描く新シリーズ。サービス業でゴールデンウィーク中は殆ど休みがない僕にとって、一緒に観光に行った気にさせてくれる楽しい作品でした❗仙台や金沢、福岡等どちらかと言えば定番の観光地ですが、個人的には『第ニ話 水郷佐原』が1番刺さりました。続編もあるので、主人公の日和の成長を見守りたいと思います❗

  • ソロ活女子のドラマを思い出しました
    日和が一人旅をする事で、成長したり、ポジティブになっていくお話です

    私も一人旅してみたいな
    美味しいものを食べて、楽しさを誰かと一緒に共有する旅はもちろん良いけど、最近一人旅とか一人時間に興味がある
    前は絶対誰かと一緒がいい!と思っていたのに不思議。

    きっと、一人でも楽しめたり、一人だからこそ見つけられるものに私も気づいてきたのかもしれません!

    一人旅、来年できたらいいな!

  • 極度の人見知りで、会社の直属の上司のパワハラで萎縮仕切っている日和は、先輩女子に勧められ初めての一人旅へ出かける。最初なので日帰り熱海パワースポット旅行。ドキドキの一人旅は、大成功。日和は、一人旅にはまってしまう。
    日帰りに始まり、一泊・二泊とチャレンジは続く。
    旅行案内のようでもあり気楽に読めるが、自らを人見知り女王と言っている割には、結構しっかり板前さんと会話してたりする。ちょっと設定と違くないか?

  • 他の方も書かれていた通り気軽に読めました。正直言うと最初の方は続編は読まなくてもいいかなぁ…と思わなくも無かったのですが自分が行ったことのある場所の話でリアルに書かれていることがわかって俄然面白くなりました。そしてlove要素の続きが気になり過ぎて(笑)続編も読みます!

  • 星3.5
    気軽に読める、ブログのようなノリの本。
    最初はホテルのチェックインにすらドキドキしていたほど旅慣れず、また、極度のコミュ障の主人公が、旅を通して自信を取り戻すストーリー。旅を重ねるにつれ、どんどんできなかったことをクリアしていき、居酒屋でお酒まで飲めるようになるなんて、成長早すぎ。
    また、興味のないことはちゃちゃっと済ませるとか、スルーする(例えば太宰府の九州国立博物館など)とか、こんな旅もありだなと思わせる。
    次回はどこへ行くのか気になる。

  • 人見知り女王と呼ばれるほどの人見知りが激しい日和が旅を通して成長していくお話。
    最初は会社の嫌味な上司や仕事のミスなどから立ち直るきっかけをもらうための旅だったけど、回数を重ねるうちに自信もついて旅の楽しさも知っていく。
    ひとり旅は自分の思うままにできる気軽さがあってとても楽しそう。観光地やご飯の描写が鮮明ですごく行ってみたくなります。
    恋も始まりそうな予感で次巻が楽しみですo(*゚▽゚*)o

  • 人見知りがコンプレックスの若手社会人の主人公、日々のストレスを一人旅で解消する日常を垣間見るお話。私も一人旅を考えているので参考になった。
    日帰り▶1泊▶2泊3日とグレードアップしていけばいいのかぁ、と思った。また、ストレス解消大事という意味では個人的には新入社員研修の本として渡したい。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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