ひとり旅日和 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116302

作品紹介・あらすじ

人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、旅好きの同僚に後押しされ、日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、出来立ての茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動!さらにそこには、思わぬ出会いが待っていた。ひとり旅の楽しさに気付いた日和は、佐原、仙台、金沢、福岡と遠くへ足を延ばしていくようになる。少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、周りの目も少しずつ変わっていく―。

感想・レビュー・書評

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  • 24歳女子会社員・梶倉日和のひとり旅。初めてのひとり旅は熱海。それから、佐原、仙台、金沢、福岡と出かけていく。ちょっとした旅行記で、美味しそうな料理や土産物も登場。人見知りの主人公が徐々に社交的になっていく成長ドラマでもある。旅行好きの自分は楽しく読めました。シリーズ化されており、続編も読んでみよう。

  • 秋川滝美さん2冊目。題名の『ひとり旅日和』と主人公の名前である日和がかぶっている。
    一人旅をしたことのない引っ込み思案の日和が熱海への日帰り旅行を皮切りに、佐原、仙台、金沢、福岡と徐々に難易度を上げた一人旅ができるようになっていく。どの土地もまるで自分が旅をしているかのような視点で描かれていて楽しい。日和の入る食べ物屋さんがどこも当たりというのはすごい&フィクションならではと思うが、常にのほほんとした気分で読めるのと、日本国内各地の魅力たっぷりの場所を知ることができるのが良い。旅の合間合間に職場での様子が挟まれており、日常と非日常の区切りをうまく取り入れている。読後は、自分も旅に出たような感覚になった。

  • ひとり旅をこれからしようかなと思っている人にオススメです。しかも、人見知りでコミュニケーションが苦手な人は、共感しながら読めると思います。
    私もどちらかというと独りが好きで、人見知りなので結構入り込んで読めました。そして、旅をしたくなりました。
    この本で学んだことは、旅って日帰りでもいいのか!ということでした。この夏、1人で旅をしようと思っていたんですが、時期が遅かったので、宿が取れず悩んでいたところでした。でも、日帰りで行ってくるという手もあるなと気付かされました。ひとり旅してみようと背中を押してくれる本です。

  • 旅がしたい。というか、旅先で飲みたい。いろんな名物食べて、その地の雰囲気を楽しみたい。早くマスクなき生活に戻ってほしい。

  • グルメ小説には定評のある著者が、旅+グルメで描く新シリーズ。サービス業でゴールデンウィーク中は殆ど休みがない僕にとって、一緒に観光に行った気にさせてくれる楽しい作品でした❗仙台や金沢、福岡等どちらかと言えば定番の観光地ですが、個人的には『第ニ話 水郷佐原』が1番刺さりました。続編もあるので、主人公の日和の成長を見守りたいと思います❗


  • 人見知りで自らを「人見知り女王」と称する、会社員の女の子日和は仕事でも失敗ばかりの日々。そんなとき上司とひとり旅好きな先輩に勧められてひとり旅を始めると、日和に変化が、というお話。
    ひとり旅の情景が浮かんできて、すいすい読めた。
    これ旅行記と並行して、ひとり旅を始めるきっかけ、旅行のアドバイスをしてくれる会社の先輩とのやりとり、宿の予約などの旅の準備、職場のことも描かれているところが良い。
    私も好きなアーティストのLIVEを見に他県へ行き、ついでに観光をするのが大好きで、これまで色々な所へ行ってきた。
    コロナ渦で、医療機関勤務の私はまだちょっと県外へ出かけるのを躊躇している。
    早く好きなときに、好きな所へ出かけられるようになればいい。

  • ソロ活女子のドラマを思い出しました
    日和が一人旅をする事で、成長したり、ポジティブになっていくお話です

    私も一人旅してみたいな
    美味しいものを食べて、楽しさを誰かと一緒に共有する旅はもちろん良いけど、最近一人旅とか一人時間に興味がある
    前は絶対誰かと一緒がいい!と思っていたのに不思議。

    きっと、一人でも楽しめたり、一人だからこそ見つけられるものに私も気づいてきたのかもしれません!

    一人旅、来年できたらいいな!

  • 人見知りが強くて友だちも少ない、内気な女の子が、ひとり旅を経て自分に自信を付けていく旅ストーリー。
    ちなみに2話の佐原に出てくるお店は、お寿司屋さんは『鮨処美好』お蕎麦屋さんは『つる吉』かと思います!

    初めてのひとり旅は急に泊まりにせず、一人でいることを楽しめるか日帰りで確かめてから。
    旅の面白さに出会い、素敵な先輩と社長に恵まれて、それまで2年も理不尽に耐えて頑張ってきた健気な日和が公私共に成長していく姿は読者としても嬉しいものがあります。ホテルにチェックインして一息つくたび昼寝しちゃったり、やっと辿り着いた目的のお店が閉まっていたり、移動手段をミスして後悔したりなリアルさもあって、自分が旅しているかのような気分になれるのも魅力。
    ひとり旅、いいなぁ。どこかに出掛けたいなと、わくわくする一冊です。

  • 極度の人見知りで、会社の直属の上司のパワハラで萎縮仕切っている日和は、先輩女子に勧められ初めての一人旅へ出かける。最初なので日帰り熱海パワースポット旅行。ドキドキの一人旅は、大成功。日和は、一人旅にはまってしまう。
    日帰りに始まり、一泊・二泊とチャレンジは続く。
    旅行案内のようでもあり気楽に読めるが、自らを人見知り女王と言っている割には、結構しっかり板前さんと会話してたりする。ちょっと設定と違くないか?

  • 他の方も書かれていた通り気軽に読めました。正直言うと最初の方は続編は読まなくてもいいかなぁ…と思わなくも無かったのですが自分が行ったことのある場所の話でリアルに書かれていることがわかって俄然面白くなりました。そしてlove要素の続きが気になり過ぎて(笑)続編も読みます!

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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