怪奇小説集 共犯者 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 118
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116388

作品紹介・あらすじ

霧深い冬のリヨンで実際に起きた、不可解な殺人事件をもとに綴る「ジャニーヌ殺害事件」。夫の死を無意識に願う妻の内面に、じわじわ恐怖を誘われる「共犯者」。屈折した女の復讐心を精緻に描く「偽作」。骨董品蒐集に取り憑かれた人間の狂気を皮肉な筆致で描く「憑かれた人」など、9篇。著者ならではの鋭い観察眼で、人間の深層心理の陰影を描く秀逸なミステリー集。

感想・レビュー・書評

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  • そこまでじわじわきません

  • 解説にあるように、この短編集は、怪奇小説ではない。でも、ミステリーとして読めば面白いものは結構入っていて、偽作という話は面白かったな。
    時代背景にもう一つ馴染みがないから、それを利用したならような話が多いので、残念ながらもう一つ、入り込めなかった。でも、描写はなかなか、映画でも見ているようで、人喰い虎などは、インドに一度は行ってみたいなと思わせるものだったな

  • もっと奇妙な話とか怖い話とかを期待してたけど違った。実は伏線あったりするのかなあ。

  • 面白かったです。

  • 怪奇小説集と銘打ってるものの、実際は人間の心の暗さや闇をえがくようなサスペンスというほうが近いかな。
    強かな女性が多く出てきた印象。

    一番好きだったのは『偽作』。
    こういう女性は私は大好き。驚きもあって良かった。

    『ジャニーヌ殺害事件』、『共犯者』、『娘はどこに』あたりも好き。
    ジャニーヌ〜はかなり胸くそ悪い話ではあるけど…。

  • 辛辣である。心が痛くなったが、緻密な心理描写はさすが。怪奇小説というほど怪奇ではないが。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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