- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041116395
作品紹介・あらすじ
「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。
『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる!
【誰とガールズトークしてみたい?】
「あるある」の元祖、女子に人気のリア充 清少納言
ねっとり濃厚な性質、内に秘めるタイプ 紫式部
負けず嫌いな“出家してやる詐欺”美女 藤原道綱母
平安の“中二病”夢みる物語オタク 菅原孝標女
モテと才能に恵まれるも、なぜか不幸体質 和泉式部
感想・レビュー・書評
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平安時代も今も変わらずに、いろんなタイプの女の人がいて、こじらせてみたり、自慢したり、妬んでみたり、中二病だったりして一生懸命生きている。あらためて、古典を読んでみたいと思った。清少納言と友達になりたいと思う人にちょっと嫉妬に似た気持ちを抱くという不思議な感覚は、私だけでなかったことにホッとしたり、やっぱりちょっと面白くなかったり。
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こういう本に、学生時代に出会えてたら国語や歴史の授業がもっと楽しかったのかなと思う。大昔の人は使う言葉も生きる環境も全然違って、ひとりの人間として見ることはなかなかイメージできないけど、この本では本当に“女友達”の恋バナや武勇伝を聞いているような感覚に陥る。何百年、何千年かけて科学や技術がいくら発達しても人間の感情は変わらなかった、という結論には同意しかない。
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五人の平安時代の女性作家をとりあげ、その人となりや作品が紹介されていました。時代背景なども説明してくれていてわかりやすいし、作家としてというより人間としてこの人はどんな人、という分析をしてるのが面白かった。
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本当に清少納言や紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部が身近な存在として感じられる素晴らしい本。
枕草子や更級日記を改めて読みたいと思った。 -
清少納言とは仲良くなれそう、からはじまる、平安時代の女性作家のキャラクターに迫るエッセイ。
対象は「枕草子」の清少納言、「紫式部日記」の紫式部、「蜻蛉日記」の藤原道綱母、「更級日記」の菅原孝標女、「和泉式部日記」の和泉式部の超メジャー5名。
酒井さんの手にかかれば、モテたのか、女友達としてどうか、どんな自意識を持っていたのかと流れるように詳らかに。
清少納言は知的でユニークだけど賢しいというイメージを持っていた私の感覚は、紫式部よりなんだな、たぶん。
この本を読むと、清少納言が人としてとても魅力的に感じる。眉毛を抜く時の顔がもののあはれって天才。枕草子読みかえしてみたい。 -
想像してた内容とかけ離れていた、、
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平安時代の文豪達をこれほど身近に感じさせてくれるとは。
清少納言はパリピー。僧侶だってイケメンの方がいいよね。
枕草子はうちに秘めるタイプ。おっぴろげな清少納言は許せない。
著者プロフィール
酒井順子の作品






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