銀座琥珀屋雑貨店 神様と縁結び (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 43
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116401

作品紹介・あらすじ

大正時代。ある事情で東京に出てきた弓子は、自立した女性に憧れ銀座の裏路地の小さな雑貨店で働くことに。店を営むのは人間離れした雰囲気の男性2人。その商品には縁結びの力が宿るという噂があって……?

感想・レビュー・書評

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  • 弓子さんの身の上、間さんや秋成さんの身バレが思いのほか早かったので驚いた。
    その辺りの真相解明は、終盤まで引っ張るものかとばかり。
    寧ろ、彼らの正体や、弓子さんが故郷であったことが発覚してからが物語の本番といった感じ。
    個人的には前半と後半の二部構成の話と思って読んだ。

    琥珀屋が結ぶ縁は、自らきちんと望まないと誤った方向へ進んでしまうもの。
    前半は、縁結びのための品を買った人の心持ちが曲がっていたために結ばれた縁も拗れてしまった話だったと思う。
    後に弓子さんの親友になる紫乃さんが結んだ縁は完全に切れず、次に繋がる形になったのには安心したけれども。

    ただ後半になるにつれて、買った本人に間違いがないにも関わらず暴走し始めて、不穏さを増していく。
    縁を結んでいる間さんや、品物を売る弓子さんが慣れてきたところで、どうしてこんな問題が?
    それはある神様へと通じる話になっていく。

    その神様、作中オリジナルの存在ではない。
    現実世界でもある意味信奉者がそれなりにいる神様ではなかろうか。
    信じる者が多ければ力も増すというのは、この物語の中でも通じる話で、そうなるとこの神様が背負っていたものは本当に重いものだっただろう。
    きっと現実世界のわたしたちも、この神様に色々押し付けているのではないか。
    少しばかり反省したくなった。

    ネタバレが過ぎるので詳細は割愛するが、暴走した神様でも弓子さんは縁を切らなかったし、間さんも自分の役をしっかり果たした。
    あれだけ序盤は自主性のなかった間さんなのに、こんなに立派に成長するとは。
    一番成長したのは、彼かもしれない。
    秋成さんと一緒にニヤニヤ見守りたくなるほど。

    でも、間さんを変える要因となったのは間違いなく弓子さんだから、頑張ったのは彼女か。
    ゆえに、最後の展開はそのご褒美だろう。
    お互いいい縁を結べたようだし、その調子で琥珀屋にもいい縁を招いて欲しいと思う。
    今の二人+秋成さんなら、きっと大丈夫。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268611

  • 弓子も間さんも秋成もなんかとてもいい雰囲気。
    間さんがだんだん弓子に絆されていくところがとても好き。

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著者プロフィール

1981年、神奈川県川崎市生まれ。国際基督教大学卒業。2018年「帝都つくもがたり」で第4回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞し、デビュー。その他の作品に『帝都つくもがたり 続』『水神様がお呼びです あやかし異類婚姻譚』がある。

「2021年 『銀座琥珀屋雑貨店 神様と縁結び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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