お茶壺道中 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 67
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116463

作品紹介・あらすじ

優れた味覚を持つ仁吉少年は、〈森山園〉で日本一の葉茶屋を目指して奉公に励んでいた。ある日、大旦那の太兵衛に命じられ上得意である阿部正外の屋敷を訪ねると、そこには思いかけない出会いが待っていた。

感想・レビュー・書評

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  • お茶壺道中という聞き慣れない習わし、徳川様という当時では最高の存在だろうけど、ちょっと嫌かも。自分の生まれた宇治の宇治茶を、想いを背負って仁吉は江戸で生きて行くのだけど、色んなことが起きた。太兵衛に認められて仕えていたのが、まさか自分が太兵衛になるとはなぁーしみじみ何が起きるかわからんってこと。阿部正外が実在するのも驚きました、一層のめり込めたのもあります。お徳の方が横浜行くんかい、利吉と仲良くするんかい、元吉が茶王かい、良吉がイギリス行くんかい、思えば森川屋か森山園かで大きな分かれ道。おきよの出番もっと

  • 202112/タイトルのお茶壺道中とは、幕府が将軍御用の宇治茶を茶壺に入れて江戸まで運ぶ行事とのこと。宇治茶を誇りに思いお茶壺道中が大好きで、お茶を淹れるのも上手な主人公・仁吉が、宇治から江戸の茶葉屋で奉公にあがり成長していく物語。梶よう子の史実(今回は生麦事件、和宮降嫁など)を物語に絡める手法が今回も効果的で、緊迫した空気と時勢の転換に戸惑う主人公の描写にいかされてる。主人公の人脈や商才で危機を乗りきっていく所、特に阿部様周りの出来事はラッキー要素多めな印象はあるけど面白かった。幕末の動乱や外国と交易している横浜の描写、お店のお内儀・本店の主人を始めとする商人達のしたたかさや、人間の多面性が描かれているのも良かった。序盤で奉公の様子とともに弟分や同郷の友人など丁寧に書かれてるので、彼らはもっとキーパーソン的立場かと思ったらそうでもなく、物語の畳み方・ラストに書かれた結末には駆け足感があり、書き込みの比重がややアンバランスに思える所もあったけど、今作も読みごたえあって楽しめた。

  • 重厚な構えの話の進め方、嬉しいですね、梶節。
    もし叶うならば、梶さんの筆でお香のお話を読んでみたい。

  • 宇治茶を販売する店で働くことになった小僧が、成長していくお話。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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