お茶壺道中 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 41
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116463

作品紹介・あらすじ

優れた味覚を持つ仁吉少年は、〈森山園〉で日本一の葉茶屋を目指して奉公に励んでいた。ある日、大旦那の太兵衛に命じられ上得意である阿部正外の屋敷を訪ねると、そこには思いかけない出会いが待っていた。

感想・レビュー・書評

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  • 202112/タイトルのお茶壺道中とは、幕府が将軍御用の宇治茶を茶壺に入れて江戸まで運ぶ行事とのこと。宇治茶を誇りに思いお茶壺道中が大好きで、お茶を淹れるのも上手な主人公・仁吉が、宇治から江戸の茶葉屋で奉公にあがり成長していく物語。梶よう子の史実(今回は生麦事件、和宮降嫁など)を物語に絡める手法が今回も効果的で、緊迫した空気と時勢の転換に戸惑う主人公の描写にいかされてる。主人公の人脈や商才で危機を乗りきっていく所、特に阿部様周りの出来事はラッキー要素多めな印象はあるけど面白かった。幕末の動乱や外国と交易している横浜の描写、お店のお内儀・本店の主人を始めとする商人達のしたたかさや、人間の多面性が描かれているのも良かった。序盤で奉公の様子とともに弟分や同郷の友人など丁寧に書かれてるので、彼らはもっとキーパーソン的立場かと思ったらそうでもなく、物語の畳み方・ラストに書かれた結末には駆け足感があり、書き込みの比重がややアンバランスに思える所もあったけど、今作も読みごたえあって楽しめた。

  • 宇治茶を販売する店で働くことになった小僧が、成長していくお話。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。2008年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビュー。2016年『ヨイ豊』で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞.。

「2022年 『決戦!忠臣蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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