- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041116487
作品紹介・あらすじ
稀代の文学者・寺山修司が旅した日本各地に存在する不可思議な世界。
自らの手で集めた資料をもとに、奇妙な風習の謎を解き明かしていく。
日本人の血の原点を探った、寺山流のユニークな紀行文学。
感想・レビュー・書評
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風葬、裸祭り、鯨の墓など、日本文化における奇妙な風習を自身を金田一耕助にたとえ旅した紀行文。寺山さんの根底に親子(母親)の血縁による絆のようなものがあるのだな、と感じました。
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謎が謎を呼ぶ。怪しい紀行文。
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風葬がある島、裸まつり、鯨の墓がある寺、青森の八戸にあるというキリストの墓の伝説……奇妙な風習と神秘的な空気が横溢する風景を探し求めて旅に出た寺山修司。ここに記された紀行文は行間から血と湿った土の匂いが立ち上るよう。彼が書き留めた風景は、恐らくもう存在しないであろう。だからこそ酷く郷愁を誘う。ふらりと失われた風景を見に旅へ出たくなる。旅には哀惜や哀愁がよく似合う。寺山修司が背負っていた孤独の影と共に。
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著者プロフィール
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