花嫁化鳥 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 67
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116487

作品紹介・あらすじ

稀代の文学者・寺山修司が旅した日本各地に存在する不可思議な世界。
自らの手で集めた資料をもとに、奇妙な風習の謎を解き明かしていく。
日本人の血の原点を探った、寺山流のユニークな紀行文学。

感想・レビュー・書評

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  • 逆光のロマン――『花嫁化鳥』寺山修司著 文庫巻末解説 | カドブン
    https://kadobun.jp/reviews/entry-42005.html

    「花嫁化鳥」 寺山 修司[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000329/

  • 風葬、裸祭り、鯨の墓など、日本文化における奇妙な風習を自身を金田一耕助にたとえ旅した紀行文。寺山さんの根底に親子(母親)の血縁による絆のようなものがあるのだな、と感じました。

  • 謎が謎を呼ぶ。怪しい紀行文。

  • 風葬がある島、裸まつり、鯨の墓がある寺、青森の八戸にあるというキリストの墓の伝説……奇妙な風習と神秘的な空気が横溢する風景を探し求めて旅に出た寺山修司。ここに記された紀行文は行間から血と湿った土の匂いが立ち上るよう。彼が書き留めた風景は、恐らくもう存在しないであろう。だからこそ酷く郷愁を誘う。ふらりと失われた風景を見に旅へ出たくなる。旅には哀惜や哀愁がよく似合う。寺山修司が背負っていた孤独の影と共に。

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著者プロフィール

1936年青森県生まれ。83年、敗血症により逝去。早稲田大学中退後、歌人、詩人、小説家、劇作家、劇団「天井桟敷」主宰者など、独創的な発想でマルチな才能を発揮。「書を捨てよ、町へ出よう」など著書多数。

「2021年 『花嫁化鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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